リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

カルスキーさん

2005年03月27日 04時44分44秒 | 日記
散歩から戻る途中、家のアパートの門が見えてくるところあたりを歩いていると、何やら上の方から「コツコツ」という音がします。何かなと思って見上げてみると、隣に住んでいる画家(カルスキーさん)が手招きしています。そういや10日くらい前、スコラに行く時、上から私に声をかけて、絵ができたので見にこないかと誘ってくれたことがありました。その時は時間がなかったので、見ることはできませんでしたが、今回はちょうどいいタイミングです。
セキュリティを解除してもらって、彼の部屋に入れてもらうと、中は絵の具のにおいが充満。入ってすぐ左の壁にリュートを弾く女性の絵がありました。
「この弦のところはあなたのリュートを参考に描きましたよ」とカルスキーさん。
周りを見回すと、ほとんどの絵が女性と楽器というテーマでした。絵を画商が買いに来るとか個展を開くことはしないんですか、とたずねたら、そういうことをし出すと沢山人が来て落ち着いて絵を描いておれなくなるからしない、とのこと。うーん、見上げた芸術家魂!でもどうやって生活するのかな。