リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

いい弦

2006年08月19日 16時07分20秒 | 音楽系
新しく買ったモーリスの楽器ですが、張ってくれた弦がいまいちです。この季節ですから、ガットを張ることはありませんが、最近のナイロン弦とかナイルガット弦の細いのは、精度が悪いので困ったものです。1本で決まることはほとんどないくらいです。

弦を張って共鳴のないようにして、(共鳴があってもわかりますが)音をよく聞くと、音程がふらふら揺れます。押さえてみて音程がよくない弦でも開放弦で音程が揺れる弦が結構あります。こういう弦は、もちろん押弦しても音程の揺れは出ます。

弦をはじいて1,2秒の間に音の揺れのある弦は、音を正確に合わせることができません。たぶんメーカーの方では、あまり厳しい品質管理をしていないのではないかと思います。ひょっとして合成樹脂メーカーからおろされてきたリールからそのまま切って袋詰めしているとか。ま、いくらなんでもそんなことはないでしょうけど、でも使えるのが数本に1本というのも困ったものです。値段が2,3倍になってもいいですから、いっぱつで使える弦が欲しいですねぇ。(値段が10倍だとさすがに困りますが)

今日はこれからミューズに行くので、弦を買って来ようかと思います。今回はいいのがあたるように祈りつつ。でもたぶんだめだろうな。(笑)