リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

無料モーツアルト楽譜

2006年12月19日 12時17分06秒 | 音楽系
モーツアルトの作品の楽譜がタダで見られるというサイトが出てきました。
http://dme.mozarteum.at/mambo/index.php

新聞に報道されていたので早速のぞいてみましたら、ザルツブルグの国際モーツアルト基金というところがやってるみたいです。モーツアルトの楽譜がタダで、ということばで、オリジナルの手書き楽譜がただで見られる!って早とちりをしてしまった私ですが。(笑)楽譜はもちろん手書き譜ではなく、印刷譜で普通に読むことができるものです。

ここのサイトからダウンロードも出来ますので、もうモーツアルトの楽譜を売って商売をするのって出来なくなるのかも。だいたい昔の楽譜を売って商売するのってアコギですよね。200年も300年も前のものはもう人類の宝だからみんなで共有すればいいんですよ。って、共有できるようにするとか手書き譜を現代譜に直すには、実際にカネがかかるので、ホントはそうはいかないんですけどね。

バッハ全集なんかもこんな感じでウェブで無料閲覧できるようになると便利でしょうね。カンタータの楽譜を見たいとなると、どっかの音大の図書館にでも行かないとだめですが、ウェブで閲覧、印刷できたら超便利!

ヴァイスのタブラチュアなんかは、勝手にウェブにのせている人もいますが、これって現代の法律では違法なんでしょうね。でもその根拠って、まさかヴァイスの著作権を認めよではないでしょうね。となると所有する人とか図書館の権利?でもねぇ、演奏する側からすれば、手書き譜を絵柄として見たもの(ヴィジュアルとして見たもの)が欲しいのではなくて、そこに書かれている情報ですからね。それを保管しているということで権利を主張するのは何か変な感じしません?

ともあれ、モーツアルトの現代譜が無料閲覧できるということはめでたいことです。モーツアルト大好きの方はもちろんそうでない向きもぜひ一度ご覧あれ。