リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

大宰府行き

2011年12月05日 23時32分59秒 | 音楽系
今日はのこのこと九州の大宰府まで出かけました。大宰府にお住まいの製作家、松尾淳さんに楽器の調整依頼です。モーリス・オッティガー2005年製の楽器を製作者自身に調整してもらったのは今年の4月ですが、まだ今ひとつしっくりきません。

少し強めに弾くと微妙にビビリが残ります。ビビらないように弾けることは弾けるんですけどねぇ。実際、松尾さん宅で、彼と彼の奥さんにその楽器で曲を少し聴いてもらったんですが、ビビリは全然気にならないとおっしゃってましたが、まぁたぶんフィンガーノイズ程度にしか聴こえないのかもしれません。でも演奏する方としてはやっぱり微妙に気になります。

工房で指盤の状態を調べてもらいましたら、やはり5フレットあたりからナットにかけて上反りがあることがわかりました。モーリス自身のの調整で、ボディ側を削ってブリッジを下げてしまっているので、あと方法としては指盤を張り替えて調整するしか手はないようです。

それしかないのならそうしてもらいましょう。ただ、多少のリスクが残ります。というのは、指盤にはってあるのは、黒檀だけじゃなくて、黒檀とココボロを合わせてはってありまして、松尾さんのところではココボロが手に入らないので、黒檀だけになります。そのため少しネックの質量が変わりそれが音に影響が出る可能性があります。

モーリスがそういった合わせ木にしたのは、重量を軽減するためだと言っていました。オール黒檀にすることによってどう変わるかはやってみないとわかりません。ま、それしか方法がないんですから、あまり影響がないことを祈りましょう!(笑)出来上がりは来年の初め頃とのことです。