リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

現代作品

2011年12月04日 15時35分27秒 | 音楽系
来るべき!?ガット不足の時代に備えて購入したガットフレットがアメリカのガムート社から届きました。ストックがほとんどなかったもんですから、これでひと安心です。もっともアキーラ社はガット弦供給再開の見通しがたったようですが。今日はもうひとつ嬉しい郵便物が届きました。

ベルリン在住の作曲家、久保摩耶子さんの作品で、バロック・リュートのために書かれた「La suite ritrovata(再発見された組曲)」が届きました。ウィーンのアリアドネ出版社から楽譜が出ていますが、入手に際してには作曲者ご本人からも教示を頂きました。

この曲は1990年に、西ドイツ放送局の委嘱で作曲された作品です。初演はコンラート・ユングヘーネルにより同年になされました。ユングヘーネルは最近ではすっかり指揮者になっていますね。バーゼルの歌劇場でオペラを振ったりなんかしてます。

と、ここまで書いてましたら、ピンポ~ン。DHLの宅配便です。ゲアハルト・シェドルの楽譜が届きました。来るときは一気にくるもんですねぇ。「Quasi una fantasia(ファンタジアのように)」という曲ですが、この作品も1990年に作曲されたバロック・リュートのためのオリジナル作品です。作曲者ゲアハルト・シェドルは1957年生まれで久保さんよりは若いですが、惜しくも2000年の秋に亡くなったオーストリアの作曲家です。

実は次のリサイタルの曲目をは現代作品を中心に構成しようかと考えていまして、いろいろ作品を探しているところです。久保さんにはバロック・リュートの作品を新しくお願いしてもいいかなとも考えています。ま、しかし現代曲ばかりだとお客さんが来てくれるかなぁ?ただでさえ最近は先細り気味なのに・・・バッハやヴァイスと混ぜるて対比するのもテかも。