リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

バロック音楽の旅第3回

2012年10月07日 14時24分33秒 | 音楽系
金曜日、と土曜日に、それぞれ名古屋と桑名で本年度第3回バロック音楽の旅講座を開催いたしました。今回はリコーダーの太田光子さんの「完全ソロ」コンサートです。普通リコーダーのソロはバスがついた曲を演奏するんですが、今回は全てバスなしのリコーダー1本です。(本当は1本ではなく7本のリコーダーを使用しましたが、演奏するのは常に1本だけです)



前半は、中世、ルネサンス期のディミニューション(メロディを細かい音に分けて変奏する)の曲を中心に、後半はバロック期の、バス音がメロディのライン上に想起される曲(バッハの無伴奏チェロ組曲のようなつくりですね)も交えたプログラムでした。そしてそれぞれ部の最後には、バロック期以降の親しみやすいメロディを持った作品を配置というなかなか楽しいプログラムでした。

このバロック音楽講座でリコーダーは何度も取り上げている楽器ですが、今回のようにひとりだけでというのははじめてです。いつもだと途中で気持ちよくなってうつらうつらの方も時々みえるんですが(リュートのときなんかが特に多いような(笑))、さすがにどなたも舟を漕いでらっしゃる方は見えませんでした。みなさん太田さんのリコーダーの妙技に聞き惚れていました。



来年度のことはまだ発表段階ではありませんが、来年度の本講座でもぜひ何らかの形で太田さんに演奏していただこうかなと考えています。