カズオ・イシグロがノーベル文学賞を受賞しましたが、彼の作品は「日の名残り」一冊だけ持っています。でも読みかけて途中から別の本を読み始めて、忘れていました(笑)。早速続きを読まなくちゃ。私が「日の名残り」を買ったときは、静かに買えましたが、これからは本屋に行けば平積みされていたり、アマゾンでは中古本が格安で買えるということはなくなるんでしょうねぇ。そもそもしばらくは品切れになるんでしょう。
先月金沢でコンサートを行ったので、昔読んだ、金沢が舞台になっている松本清張の「ゼロの焦点」を新たに買って読んでみました。昔の版は字が小さすぎて読むのがしんどいので、新たに購入です。
内容はだいたいは覚えていましたが、(特にラストシーンはよく覚えていました)なにせ50年くらい前に書かれたとあって、会話(特に女性のしゃべり方)がすごく今とは異なっていて印象的でした。若いころ読んだときはそんな印象はなかったですから、はやり時が経ってしまったということでしょう。
昔読んだシリーズで、こんどは三島由紀夫の「潮騒」も読んでみました。こちらも例によって新規購入です。清張の小説は今読んでみると、少しユルイ感じで、もはや小説としてはあまり価値がない感じがしましたが、「潮騒」はさすがです。私は若いころは読解力とか文学的感性がなかったんでしょうか、そういったことは感じませんでしたが、今回40数年ぶりに再読して、芸術性とエンタテイメント性を兼ね備えた稀有な作品だと思いました。決して装飾過多ではないのですが、豊富な語彙を駆使した格調高い文体で物語が綴られています。年表によると三島が29歳のときの作品です。天才性というのは年齢は関係ないでしょうけど、やはり違いますねぇ。
先月金沢でコンサートを行ったので、昔読んだ、金沢が舞台になっている松本清張の「ゼロの焦点」を新たに買って読んでみました。昔の版は字が小さすぎて読むのがしんどいので、新たに購入です。
内容はだいたいは覚えていましたが、(特にラストシーンはよく覚えていました)なにせ50年くらい前に書かれたとあって、会話(特に女性のしゃべり方)がすごく今とは異なっていて印象的でした。若いころ読んだときはそんな印象はなかったですから、はやり時が経ってしまったということでしょう。
昔読んだシリーズで、こんどは三島由紀夫の「潮騒」も読んでみました。こちらも例によって新規購入です。清張の小説は今読んでみると、少しユルイ感じで、もはや小説としてはあまり価値がない感じがしましたが、「潮騒」はさすがです。私は若いころは読解力とか文学的感性がなかったんでしょうか、そういったことは感じませんでしたが、今回40数年ぶりに再読して、芸術性とエンタテイメント性を兼ね備えた稀有な作品だと思いました。決して装飾過多ではないのですが、豊富な語彙を駆使した格調高い文体で物語が綴られています。年表によると三島が29歳のときの作品です。天才性というのは年齢は関係ないでしょうけど、やはり違いますねぇ。