リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

リュートのテクニックはなぜ必要なのか(3)

2023年07月01日 22時36分34秒 | 音楽系
音をスムーズにつなげるようにできるようになっても何か指が動かしにくいな、と感じたらそこでテクニック的なアドヴァイスを師匠から受ける必要があります。あるいは音はつながっているけど音が汚いと感じる、複弦の一本しか弾けていない、バス弦をよく間違えるなどの気づきがあればそこは師匠にアドヴァイスしてもらいます。これらの気づきはいずれも自分の音をしっかりと聴くということをしていないとあり得ません。

それらのアドヴァイスを身に着けた上で、自分の音を良く聴き音楽的に弾けるようがんばり、また困難が現れたらテクニック的なアドヴァイスを受け少しずつ身につけていくことです。もちろん師匠からは音楽的なアドヴァイスも当然受けることになります。

こうして上達していくためには信頼のおける師匠から定期的にレッスンを受けることが必須でしょう。それができないといわゆる我流になってしまう可能性大です。もっとも中には師匠なしで技術的にも音楽的にも上達していく人が稀にいますが、そういうひとはさっさとプロになればよろしい。


まとめです。

楽器の演奏というのは、一連の指の動きだけを抽出して学びそれができた暁には上手く弾けるようになっているだろう、というものではありません。指だけ動いても音楽にはなりませんし、そもそもそういった技術だけとってみても一朝一夕で得られるものではありません。

音楽的必要性がないのにテクニックを磨いても意味がありません。まずは音楽的に弾くことを最優先。テクニック的な壁が現れたらそこで少しずつテクニックを磨くことです。