リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

スカッと爽やか

2023年07月31日 17時52分19秒 | 音楽系
昨日のテレビ番組で立川志らくが林家三平や最近の若手のことをボロかすにけなしていました。才能がないとか、真打ちは15年やってたら誰でもなれるみたいな。最近の若手は才能のある人は漫才・コントに行ってしまい、落語の若手にいいのがほとんどいないとも。

プロが他のプロを公然とけなす、いやぁこれ言えたら気持ちいいでしょう。スカッとします。志らくは内にためずにスパッと言ってしまいました。普通はなかなか言えないです。なぜ言えないかというのはいくつか理由が考えられます。

ひとつは自分の身の保全。あとは業界を守るためなんかも考えられます。あとそもそも人の悪口をいうのは人間的に間違っているという聖人君子的な考えもあるでしょう。

志らくの場合はそもそも師匠の談志も同じような傾向だから立脚点が普通の人(芸人)よりは過激なところから始まっていることもあるでしょう。それに自分の芸に対する自信もあるでしょうし、一門が落語界の他の勢力に実力で後してきた自負もあるのでしょう。

昔は結構ずばり言うような人がいました。例えば武満徹の音楽を評して「音楽以前だ」と書いた某評論家、某作曲家の作品を「ふざけた曲だ」と書いた某作曲家、ホロビッツの演奏を評して「ボロビッツ」と書いた某評論家、などいましたねぇ。今はこういうことがいいにくい時代かも知れません。だからこそ志らくの言いようがある意味で新鮮でスカッとしたのではないでしょうか。(私がスカッとしただけですが)