イギリスで馬術界の大物が馬への虐待が原因でオリンピック出場を辞退したそうです。何でも執拗に馬をむち打ちするショッキングなビデオが拡散したらしいです。
馬に対する虐待と言えば私の地元多度神社の上げ馬神事が思い浮かびますが、このような流れが世界の主流なんでしょうか。今回の問題は海外の事例とは言え上げ馬神事にとってはさらなる逆風になるかも知れません。もっとも上げ馬神事ではすでに崖はなくなり馬は坂道を上っていくだけになっていますのでもはや馬を「上げる」必要はありませんが。でもまだ全体を見渡してチェックしないと問題点を指摘される可能性はあるかも知れません。
三月のリサイタルが終わって紀州旅行した際に、伝統捕鯨で知られる太地の町にも寄ってみました。2009年に公開された映画「ザ・コーヴ」が公開されたり、太地の町に活動家が居座り抗議行動をしていたときの大変な状況を地元でお店をやっている人から伺いました。特定の思想を持っている人たちが、自分たちの主張と異なる生活様式や伝統を持っている人たちの生活圏に入り込み修正をせまる。時には暴力的な手段を使ったり一部を拡大したプロパガンダを行っていたという風に感じました。
今回のイギリス馬術界の問題も多度神社や太地と同じような構図なんでしょう。執拗なむち打ちというのも昔から普通にやっていることで、何か特定の主張なり価値観がある人たちがそこだけ切り取って拡散させたようにも見えます。そうだとすると何らかの悪意を感じますが、実際の所はどうなんでしょうか。