テレビのニュースを見ていましたら、透過度が10センチもないみたいですが「きれいになった」セーヌ川をパリの市長やそのとりまきが泳いでいました。なんでもオリンピックでセーヌ川を競技に使うためのアピールだそうです。
パリ市長ともなれば普段は会員制で水がきれいなプールで思う存分泳いでいるでしょうに。ニュース映像で見た限りではバーゼル市内を流れるライン川よりはずっと汚い川に見えました。彼らのいう「きれいになった」というのはゴミやペットボトルが浮いていなくなり大腸菌が少し減ったという程度のことなのかもしれません。
ニュース番組ではパリを流れるセーヌ川がどうして汚くなるのかという理由も伝えていました。それはパリ市内を流れる下水道が大雨のときなどにセーヌ川に下水を流してしまうという仕組みにあるということでした。そうしないと下水道があふれてしまうのです。下水道には家庭からでる汚水も混じっているといいますから、この仕組みを直さない限りはセーヌ川で泳ぐのはためらわれます
市長らは泳ぎ終わってにこやかにきれいさをアピールしていましたが、映像に映っていたセーヌ川の水の色と透過度、そして水質の専門家の話をあわせるとそこは人が中に入るような川ではないという印象を受けました。