リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

カノンズ

2014年04月05日 18時11分05秒 | 音楽系
また小部屋に作品を追加しました。今回は、バロック・スタイルの2曲です。

1曲目は、「フィンガー氏のバスによるカノン」です。これはめずらしく誰からも頼まれないで「趣味」で作った曲です。「フィンガー氏」というのは、17世紀後半のイギリスで出版された「ディヴィジョン・フルート(ヴァイオリン版もある)」という作品集に出てくる作曲家です。この曲集は、グラウンドという形式で作られた曲を集めたものです。グラウンドというのは4小節とか8小節からなる何度も繰り返されるバスの上にメロディをどんどん変奏していく(ディヴィジョンしていく)という形式の曲です。この形式の曲では、ラ・フォリアが最も有名です。

このディヴィジョンされていくメロディを3本にしてカノンにしたのが、「フィンガー氏の・・・」です。まぁ、私の作品はお遊びなので、メロディ楽器は、リコーダー、トランペット、お琴という本来ならあり得ない組み合わせになっています。このカノンと全く同じ形式で作られた曲で有名なのがパッヘルベルのカノンですので、こちらも合わせてアップロードしました。普通のストリングスアンサンブルではおもしろくないので、リュートとバスによる通奏低音に、スチール・ギターが3本という編成です。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿