リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

またバッハ・カンタータ

2005年06月13日 02時27分11秒 | 日記
今日はプレディガー教会でバッハカンタータシリーズを聞くことができる最後の日。聴き納めに行ってきました。
今日のコンサートは先月ほど一杯ではなかったですが、それでもほぼ満員、人気があるんですね。聴衆はおじいちゃん、おばあちゃんから若いカップルまでいろんな世代が混じりいい感じでした。スコラの学生もちらほら。

今日のプログラムはカンタータ第21番。今日のソリスト陣は若い人中心でしたけど、ソロのあったソプラノとテナーは上手かったですよ。あ、バスとソプラノのアリアもありました。バスも良かったです。

この曲で思い出すのは、BCJの演奏。その録音ではテナーはテュルク(先月のソリスト)が歌っていますが、始めの方に来るテナーのアリアで、あるフレーズだけ音をはずしているんですね。全体的にアポジャトゥーラ(装飾音の一種)がちょっとあやしげなんですけど、その部分に来るともうダメって感じです。テュルクは、こっちでライブで聴く限りではすごく上手いので、その録音に限って調子が悪かったのかも知れません。今日のテナーの人はすごく上手に歌っていました。

終わりの方の曲で、チェロの技巧的なオブリガートが入るテナーのアリアがあるんですけど、通奏低音のオルガンとチェロが最後まで合わなかったです。二人とも技術がないわけじゃないのに、まるでわざと合わさなかったみたい。あれはいったい何だったんだろう。ひょっとして仲が悪い?割を食ったのはテナーさんで、ちょっと気の毒でした。でも全体としてはすごくいい演奏でした。そうそうオーボエのソリストも上手かったし。

毎月第2日曜日のこのカンタータシリーズ、来月はもう日本にいるので聴くことができません。(涙)バーゼルの人はうらやましいですね。日本でいうと、近くの○○寺で第2日曜日にカンタータやってるって乗りで、手軽にいい演奏が聴けるんですから。

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2 コメント

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プレディガー教会ですか? (Schweizer_Musik)
2005-06-13 03:34:18
中川さん、こんにちは!

プレディガー教会はバーゼルのどちらでしょう?

実はライン河畔の現在工事中のドライ・ケーニゲというホテルの前から川の下流の方角に少し歩いて(ちょっと登りだったと思います)のところにある教会がそうだと思っていましたが写真は違うようです。前回行った時にそこも工事中で確認できなかったのですが、とんでもない勘違いを私はしているのかも知れませんが、その教会にアルプ・シュニットガー制作のオルガンがあるということで、ぜひ知りたい情報です。ご教示願えないでしょうか?
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re: (中川祥治)
2005-06-13 04:57:46
こんちちは、TOKUさん。

写真は、ご指摘の通り、Predigerではなく、St Albain Torです。さすがですね。今日はカメラを忘れていったので、それっぽいのに差し替えまして・・・

プレディガー教会の場所は、おっしゃっている所であっていると思います。ここは小さいのも入れるとオルガンが3つあります。そのうちの一番大きなオルガンの音はバーゼルでは一番すばらしいと思います。制作者がだれなのかは、うろ覚えです。ここでいつも練習していたオルガニスト(もう日本に帰ってしまいましたが)に聞いてみますので、ちょっとお待ち下さい。
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