リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

違和感?

2005年07月30日 17時34分14秒 | 音楽系
日本に戻って3週間とちょっとになりましたが、リュートを弾いていて思うのは、自分の耳に聞こえてくるサウンドの違いです。戻ってすぐのときに感じた違和感みたいなものはいまだにつきまとっています。
普段は8畳の広さの自宅スタジオで弾いているんですが、少なくとも静かさという点では簡易防音を施してあるわが家のスタジオの方が上で、バーゼルの下宿の一室よりは条件がいいはずです。バーゼルの下宿は鳥の声やら、人が通る声、時には土木工事の音など、意外にいろんな生活音に囲まれていました。でも不思議にその中でリュートの音がすごく通って聞こえていました。(もちろん土木工事の最中は最悪でしたが(笑))
多分部屋の響きと湿度の問題が直接的な原因でしょうけど、自分がバーゼルで出していた音からどんどん離れていく感じがしてちょっと面白くないです。日本の部屋と高温多湿の空気に自分の耳と指がどんどん勝手に適応していく感じで困ったもんです。(笑)
完全にジャパナイズされてしまう前になんとか手を打ちたいですが、さてどうしたものか。

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2 コメント

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こんにちは (蚊帳吊りウサギ)
2005-07-30 22:25:24
しばらくでした。まだ、ご自分が日本にいるのが信じられないというような状態じゃないでしょうか。ところで、音が違って聞こえるという話、私も同じようなことをよく感じます。それが中川さんがおっしゃるように、日本の湿度とか、家のつくりの問題なのか、それとも、日常生活で自分の耳に入ってくる音の質が違うことが原因なのか、私にはよくわかりません。とにかく、日本へ帰ると、街に必要のない音(音楽)が多すぎるように思います。
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re: (中川祥治)
2005-07-31 14:12:03
蚊帳吊りウサギさん、ごぶさたです。

音の違和感は、おっしゃるように街のサウンドが異なることも原因かもしれませんね。そういやバーゼルの鳥の鳴き声がすごくリバーブがかかっていて、特に朝の鳥は何かしゃべっているような感じで美しく、、いつもそれをBGMに食事をしていました。
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