リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

リハーサル

2020年10月12日 21時55分03秒 | 音楽系
10月18日の六華苑出のコンサートのリハーサルが終わりました。13時過ぎに鈴木君と波多君に我が家にお越しいただき、フルーティーなコンゴ産のコーヒーを召し上がって頂いた後、いよいよリハーサルです。


謎のマスクマン?

リハーサルは1回のみですのですが、ミニコンサートで曲目も少ないので16時過ぎには滞りなく終了致しました。リハーサルの曲目はヴィヴァルディのリュートトリオト短調RV85とヴァイスのコンチェルトヘ長調とあとアンコールピースです。

ヴィヴァルディは原曲の形の通り演奏します。メロディのラインはヴァイオリンの1オクターブ下の音をリュートが演奏します。この形はもう少し後の時代にも結構見られるスタイルです。リュートがヴァイオリンと別のラインを弾いた方が効果的な感じがしますが、意外にもこの方が実際の演奏では効果があります。今回は少し変化をつけて、第2楽章は1回目はヴァイオリンお休み+チェロピッチカート→2回目はリュートが通奏低音にまわるという風にすることにしました。

ヴァイスはご存じ当ブログで連載を続けているあの曲です。こちらは協奏的二重奏(デュオ・コンチェルタント)でリュートとヴァイオリン(原曲はフルート)対話を繰り返しつつ進んで行く曲です。第1楽章はバッハのヴィオラ・ダ・ガンバのソナタのような雰囲気でカノン風にメロディが流れていきます。第2楽章はフーガ。でも最後の1/3からはフーガのポリフォニックなスタイルをああっさりと捨てたリフレインが現れとても印象的。第3楽章はニ短調の緩徐楽章。ここではリュートはどちらかというと数か所を除いて通奏低音役にに回っています。そしてフリギア終止を経て、第4楽章に入ります。第4楽章は第2楽章と同様リュートとヴァイオリンの対話が復活です。ここでも第2楽章と同じように印象的なリフレインが後半の終わりに現れ曲を締めくくります。

プログラムはあと3人がそれぞれ無伴奏のソロを一人2、3曲ずつ演奏します。統一感?を持たせるために、バッハの無伴奏チェロ組曲第1番のプレリュードをそれぞれの楽器のスタイルで演奏することにしました。まぁ、課題曲みたいなものですね。(笑)

アンコール曲は秘密です。

コンサートは10月18日(日)14時開演です。入場は無料です。(六華苑の入苑料が必要です)

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