リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

テレビを見ていて突っ込みを入れる、の話

2020年10月11日 14時39分54秒 | ウソゆうたらアカンやろ!他【毒入注意反論無用】
私は政治には疎いし議論できるような知見も持ち合わせていませんが、昨今話題になっている日本学術会議任命問題に関するテレビインタビューを見ていて、思わず突っ込んでしまったことがありました。

それは任命を拒否されたある方が反論しているときでした。自分たちが任命拒否されたという事象は、「例えて言えば天皇が閣僚の任命を一部拒否したのと同じことだ。天皇は内閣総理大臣を国会で指名された通り任命するわけだから、自分たちも推薦された通り任命されるべきだ」というようなことをおっしゃっていました。

それって、そもそも自分で言うことですか?それに総理大臣は天皇とはまったく異なる立場ですので、その論法はおかしいです。天皇による内閣総理大臣指名は憲法に定められた国事行為ですが、日本学術会議任命に関しては憲法のどこを探しても出ていません。

つづいて次のようなこともおっしゃっていました。「ガリレオ・ガリレイが・・・(お、出ました。リュート奏者ミケランジェロ・ガリレイのお兄さんや!←私のひとりごと)本来正しいことを言っているのに教会勢力から異端視され排除されたことにより、イタリアの科学、ひいては国力が他のヨーロッパ諸国に決定的な遅れを取ってしまった。日本がそうならないために推薦されたとおり任命するべきだ」

何という論法!思わず、あんたら、ガリレーか!ってテレビに向かって言ってしまいました。(笑)

任命拒否されたそのお方、大学の研究者らしいですけど頭大丈夫でしょうか?私は詳しいことは何もわかりませんが、少なくともそのお方は任命されなれなくてよかったと思います。

日本学術会議は私たちの税金を使って活動しているそうですが、誰にも横やりを入れられずに委員を任命し政府に対してモノを言うには、自前で寄付金を集め政府組織から離れることことこそ、最善の方法なのではないでしょうか。お上からカネを貰っている以上尾ひれは付くものです。何も付かなかったらしい今までの方がおかしいのです。中国よりのことを言おうがアメリカ寄りのことを言おうが、日本は言論の自由が保障されているので、どっかの国のように逮捕、拘束はありません。

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5 コメント

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Unknown (やまねこ)
2020-10-11 17:06:57
こんにちは。
この問題、芸能界や学術関係、大学の総長、教育関係者まで巻き込んだ論争に発展していますし、雑誌、テレビでも大きく取り上げられて識者の意見に、私も思うことがありました。
マスメディアや一部の識者の意見もありましたが、今まで慢性的惰性的に決められていた行きがかりに終止符を打ち、行政改革、既存組織の無駄を廃し、国民の利益になるような施策を進めるために、反対する組織、人は除外しようとするものだという論調です。
たしかに、総理が、反対する官僚は「移動してもらう」などと、初めて国のトップが口にした言葉で衝撃的でもありました。官僚支配からの脱却でしょうか。
 まあ、これに限りませんが、国政とは国民の税金を使って進められ、また司法、立法、行政も我々の税金で従事する公務員の給与を支えているわけです。したがって、国民の利益にかなう施策に支障となる組織、人間を除けようと(人事権を発動するなど)することは毀誉褒貶な見方があると思います。

 任命と拒否には、しかるべき理由が存在するはずです。この問題に、政府のほうに批判的な意見には、税金を使っているのだから、国民には全て包み隠さずに拒否の理由を公表すべきだというものです。俯瞰的....などというのは理由にならんと。
ですが、日本は国民の税金を使っている全てが包み隠さずに明らかになっているわけでないのですね。たとえば、官房機密費がそうです。ガラス張りにできませんし、する必要もないというスタンスです。
他にもありますが、総合的な視点から政府が判断することって多いのだと思います。それが政府というものだと達観しました。でも、過ぎるといけません。
だからこそ国民は政治を見ていないといけないのだと思います。
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re (nakagawa)
2020-10-11 21:43:46
どうしたら解決になるのかはよくわかりませんが、学者先生だっていろんな方がいらっしゃるのだから、いろんな研究者の考え方を聞きたいものです。どうも報道が一方的のような感じがします。
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Unknown (mamekichi)
2020-10-12 06:50:45
nakagawaさん、おはようございます。

記事の前半部分にお書きになったことは、法律・憲法の条文の書き方に由来する問題と思います。

学術会議法の第7条第2項に「会員は、第十七条の規定による推薦に基づいて、内閣総理大臣が任命する。」とあります。

一方、日本国憲法第6条には、「天皇は、国会の指名に基いて、内閣総理大臣を任命する。」と書かれています。

どちらも「基づいて」となっています。総理大臣の任命を天皇が拒否できないと考えられていますから、学術会議の会員についても、同様という主張だと思います。

学術会議の会員についてこういう任命の仕方が適切か否かは別の問題ですが、法律の条文からは、かつて中曽根首相が答弁したという内容が妥当なように思います。

最近は、学術会議のあり方についての議論になってきていますが、論点がずれてしまっています。

学術会議のあり方についても、もちろん検討は必要だと思いますが、論点を整理し、きちんと区別する必要があります。

しかしそれにしても、安倍さんも、管さんも議論しようとか、説明しようとか、そういうところが見られないのは、国のトップとしてどうかと思いますね。
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Unknown (やまねこ)
2020-10-12 08:13:35
先生、おはようございます。
そうですね。
学術側の会見もあるようですから注視してみます。人間の先入観や思い込みは自戒しないといけないと思いました。

mamekichiさま
問題の論点の整理として、的確なご意見だと思いました。
とかく報道番組等で偏った見方、判断をしてしまう危険性があるなと思いました。
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re (nakagawa)
2020-10-12 22:48:28
野党側は政局論争に持ちこもうという感じがしますが、mamekichi様のおっしゃるように論点を整理する必要がありますね。
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