スウェーデンの製作家、ラース・イェンソンからメールが来て、attiorbatoの修理が完了とのことでした。このブログでも書きましたように3月に拙宅に到着したattiorbatoが輸送中の不手際で一部故障していて、4月に製作家に修理依頼のために楽器を送り返しました。
当時ラースはいくつかの仕事で手一杯で当面はエヴァンジェリナ・マスカルディの楽器の製作に追われていて、私の楽器の修理を開始するのは早くても秋頃だということでした。彼はいつも夏になると長い休暇をとるべくスタジオを離れるようですが、今年は諸般の都合で夏も休みを取らずスタジオにこもることになったそうです。その時間を使って私の楽器の修理をしていただきました。
スタジオは夏になると湿度が上がる場所にあるらしいですが、(それも夏になるとスタジオを離れる理由でしょう)今年はエアコンで湿度を45%に保って仕事をしていたようです。
14 course Liuto Attiorbato, based on Matteo Sellas. Venice 1641.( Barcelona collection).
Stringlength 640/ 900 mm. All single-strung
急な嬉しい知らせに驚きましたが、今すぐに取りに行くわけにもいきません。仮に取りにいっても塗装がまだ生乾きで、この最近の猛暑もあるので塗装に悪影響は必至です。秋の私のスケジュールから取りに行くのは11月の終わり頃になりそうです。それまでおあずけです。その頃には塗装も充分乾いているでしょうし、日本の気候も初冬に入りつつありますので楽器にはやさしい季節になっているでしょう。
良かったです。
世界中で異常気象が続いている中、しかもこの猛暑で輸送や受取りでは、楽器自体がどうなるか、とても心配ですよね。
私も大事な楽器を受け取るなら自分で出向いていきます。
ましてや海外となると、どうも税関とか飛行機内に受け入れる段階とか、どんな取り扱いされるか心配です。まあ一部の例外でしょうが、昔テレビで、荷物を投げるように粗雑に扱う空港関係者のシーンを見たことがあります。いくらfragile表記しても、扱う人間の資質次第ですよね。
信用ある航空会社を選び、専用貨物か、席を2人分取るかでしょうか。
私も過去にリュートを調整に出したことがありますが、当時、気温も涼しい3月くらいだったように記憶しています。
ともかく無事に日本に到着できることを祈念しています。