リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

エコ生活

2005年05月02日 01時19分02秒 | 日記
街を歩いていると、ときどき家具などが玄関の前に置かれていることを目にすることがあります。持って行ってくださいと書いてあるときもありますが、何も書いて無くても要するに、持っていくのは早いもの勝ちだよ、っていうことです。
私が見た範囲では、即持っていく気になったものはありませんが、ほとんどのものはいつの間にか無くなっているので、需要と供給のバランスが大体取れているんでしょう。日本だと、じゃまだと言われて近所から苦情が来るのがオチですけど、スイスの人はものを大切に使うことが身についているんでしょうか。ひょっとするとスイスは物価が高いので、少々ボロでもただならいいや、って感じなのかも知れません。
ウチの下宿の大家さんもそれはそれは物持ちがいいです。レトロ掃除機のことは前にも書きましたが、冷蔵庫も電気スタンドも椅子も机も全て20年は使っている感じのものばかりです。比較的新しいのが洗濯機ですが、大家さん自身が使っているものはすごい旧式で、操作の仕方が非常に微妙らしく、素人の下宿人には使わせてもらえません。
その代わりということで、比較的新しい洗濯機(といっても10年は経っている感じですが)を使わせてもらっています。去年一度それが故障して、一ヶ月くらいそれが使えなくなったことがありました。ちょうど去年の今頃だったかな。なぜそんなに長い間使えなかったかというと、補修部品のコンデンサがなかなか入手できなかったからなんです。もちろんごそっと部品を換えたら一気になおるんですが、それは大家さんのライフスタイルには合わないということで、一ヶ月間コンデンサが来るのを待ちました。エコロジー生活ってことばはきれいですけど、実際にやってみると大変ですね。
で、その間は全く洗濯はしなかったのかというと、そんなわけがなく、何とその大家さんの微妙操作洗濯機の使い方をマスターして使っていました。今のデジタル機器とはおよそかけ離れた、大変繊細なアナログ的操作方法でしたが、(要するに接触がどこかおかしいんですが)なんかこの方が自分の能力を充分に使い切っている(たかが洗濯機で大げさですが(^^;))って感じがして充実感がありました。でも、コンデンサーが来て、新しい方のが使えるようになると、やっぱりこっちの方がよかったと思いましたね。(笑)

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