リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

きょうはそっちを・・・

2010年05月07日 12時14分58秒 | ローカルネタ
今日の鳩山さんのことば。「ギリシャ問題は大変心配している。しっかり政府として対応していくべきだと思っているから、きょうはそちらのテーマを頑張りたい」

普天間基地の問題は今日はお休みにして、ギリシャ問題が大きくなって株価がさがると、とウチの資産が減って大変なことになるので、きょうはそっちを頑張りたいということですね。(笑)でも確か今日は徳之島の町長さんたちと午後に会談する日なのでは?この発言またつつかれるかも。

前日のNYダウで、誤発注でダウ平均が一時998ドル安になったらしいです。首相もさぞかし慌てたことでしょう。でもこれはすぐに戻りましたが、時期が時期だけに恐ろしい話ではあります。

今日は円高で、海外送金日和。(笑)うまい具合に、CD制作経費の請求が昨日届いています。昨年11月末に行った録音の編集がやっと終わり、プレマスターが出来ました。これで年内に発売することができるかな。

さて今日はなんとスイスフラン82円です。急げ!

アンサンブル・コンチェルターツィオ

2010年05月06日 10時57分11秒 | 音楽系
昨日は愛知県春日井市の文化フォーラム春日井・視聴覚ホールで、高橋弘治(チェロ)、加藤佳代子(ソプラノ)、岡田龍之介(チェンバロ)の各氏とコンサートでした。皆さんとはよくコンサートを一緒にする間柄ですし、岡田さんとは10何年か前から各地でコンサートをしていました。でも彼とご一緒させていただくのは、10年ぶりくらいです。この4人でアンサンブル・コンチェルターツィオという名では実は初めて。4人のうち通奏低音が3人という豪華版です。(笑)

曲目はオールイタリアン。それも17世紀後半以降のものを集めました。曲目は次の通り。

カルダーラ作曲 アダージョ(チェロ・ソロのためのシンフォニアより)
コロンビ作曲 チェロと通奏低音のためのトロンバ、チャコーナ
フレスコバルディ作曲 2つのガリアルダ
カツァーティ作曲 カンツォネッタ「気まぐれに恋をする女」
スカルラッティ作曲 2つのソナタ
ガブリエッリ作曲 カンタータ「敬愛なる神よ」
ザンボーニ作曲 ソナタ第6番ト短調
ボーニ作曲 チェロソナタ第10番ハ長調
レグレンツィ作曲 カンタータ「鎖よ、私を解放しておくれ」
ヴィヴァルディ作曲 チェロソナタ ト短調RV42

この時代のイタリアンはとても耳になじみやすく、実際会場にこられた方でバロックははじめてと言う方からもすごく楽しめたというお声をいただきました。

私が今回使用した楽器は、ニ短調調弦のフレンチ・テオルボですが、この時代なら歴史的には、Gチューニングのアーチ・リュートでしょう。ルルデスのアーチ・リュートを使用すると言う選択もありましたが、4人編成で音量的な問題から大型のフレンチ・テオルボを選択しました。やっぱり聞こえてナンボですから。多分本番では非常にクリアにテオルボの音が聞こえていたと思います。

ただザンボーニはもともとアーチリュートのための作品なので、それをニ短調調弦(バロック・リュート)のために編曲をしましたが、オリジナルよりずっと手強い曲になってしまいました。この曲だけアーチ・リュートに持ちかえるという手もありましたねぇ。11月はこの方法を検討してみましょう。

江戸の文様 萬古模様

2010年05月02日 11時26分52秒 | 音楽系
現在四日市博物館4階の特別展示室で「江戸の文様 萬古の模様」という展示をしていますが、その中でミニシアター「文様の説明をするもの」が近日公開されます。そのBGMに、私の演奏が使われますので、どちらかに(あるいは両方に)興味のある方は是非お出かけになるといいんじゃないかと思います。

四日市博物館

曲は、私が新しく出す予定のCDからのものです。少し前に最終編集が終わったところですが、CD発売前に一部公開ということになります。曲はバッハの組曲第1番、4番、ヴァイスのニ短調ソナタの中から2,3曲です。(どれになったかはまだ聞いていませんが・・・)

四日市の地場産業として知られる萬古焼(ばんこやき)はもともと桑名が発祥の焼き物で、沼波弄山(ぬなみろうざん)という人が始祖です。展示では古萬古が中心だということなので、弄山作のものが見られると思います。

市内の新町にある光徳寺には弄山の墓があります。



ここの桜の老木が綺麗な花をさかせるんですよねぇ。雑魚の桜(失礼!)100本を見るより、ここの桜を見る方がはるかに素晴らしい。今年の満開の写真です。



この広徳寺は私が学んだ小学校が創建された場所です。ここまで書いて来て気がつきましたが、今回のBGM依頼は何かものすごく縁のあるものだったんですねぇ。(笑)