寄り道 まわり道 遠くへ行く道

新しいことを見つけるって楽しい!

今日のできごと@メリーランド大学

2009年08月12日 | アメリカ生活
今日は朝からボルチモアへ。

昨日も書きましたが、私の中国人同僚がNIHのグラントをゲットしたので、新しくテクニシャンを雇うことになり、今日はそのcandidateのインタビューでした。ボスと一緒に朝8時にボルチモア空港にお迎えに。その後一緒に朝ごはんを食べて、それからラボメンバーと順に話して、もちろん彼のボスとなる私の同僚とも面談して、3時にまた空港へ送っていきました。感じのよい若者だったので、たぶん彼に決まるでしょう。

私の実験はというと、サンプルの発掘が難航し、今日はとりあえず見つかった分だけをUSDAに運びました。明日から切り始めます。

ところで今日は滞在しているボスの家でやたらと蚊に刺されました。仙台は涼しくてここのところ蚊の被害にあってなかったので、本当にひさしぶりです。わたしは蚊には弱いんです。薬を塗らないと必ずあとが残ります。でも今はキンカンもってないんだよなあ。参りました。

そうそう。今朝、そのcandidateと一緒に大学の中を歩いていて知ったんですが、大学構内にすばらしいジムが完成していました。ほんとにすごくいいジムです。プールもあるし。これを40ドルで利用できるそうな。ラボから歩いて2分。うらやましすぎです。PCRの待ち時間にちょっと泳げるね、なんていってたらボスに「戻ってきたら?」と言われて大笑い。ほんとにねえ。だけどこうやって毎年必ず戻ってこれるのは、それだけでとても恵まれたことだと思いますね。





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行き当たりばったりでいけないわけ

2009年01月21日 | アメリカ生活
昨日の話の続きです。

若いときは一日の時間が全部自分のもので、自分の好きに使えますが、結婚して子どもが生まれたりすると、もう生活は全然変わってしまいます。しかし昨日の話でいくと、「子ども」もある意味「負荷」になりますから、自分の能力が伸ばされます。一番大事なことは、子どもには「予定」はないということで、いつなんどき、どうなるかわかりませんから、働くお母さんというのは普通、あらゆる手を尽くして予防線を張っています。

私がアメリカに出発するとき、一番心配だったのは子どもの預け先でした。まだ見ぬボスは「だいじょぶ、だいじょぶ、来てからすぐ見つかるから」といって楽観的でしたが、実際行ってみたらやっぱりとんでもなく大変でした。一ヶ月だけ、母が同行してくれたので助かりましたが、そうでなかったらしばらく仕事にいけなかったでしょう。しかも、地理もわかりませんし、電話はありませんし(日本と違って引っ越したその日に電話が使えたりしない)、途方にくれたことだろうと思います。

アメリカ生活にだんだんなれた後も、子どものトラブルは数知れずあって、預け先を変えたり、学校を変えたり、はては引越ししたりと、それこそ気持ちの安定する暇がありませんでした。それで結局私の結論は、「できないことはないけれど、できれば学童期の子どもをつれてのアメリカ単身赴任は、やめておいたほうが、、、」というものです。赤ちゃんはいいんですよ、かえって。打つ手が決まってます。ですが、小学校に行きだすと、それはもう大変なことが山のようにあります。たとえば長期間の夏休みの預け先。2月、3月からサマーキャンプに申し込んで、隙間のないように埋めていかなければなりませんが、人気のある比較的安いキャンプはあっというまにいっぱいになってしまうため、申し込みの開始に年末から敏感にならざるを得ません。12歳以下の子どもは子どもだけで留守番させられないのですから、日本と違って預け先確保は仕事する上での生命線なのです。授業がおわったあとのアフタースクールもどれだけwaiting listで待ったかわかりません。とにかく、いいところは空きがないのです。

そういうわけで、のんきに行き当たりばったりで生活していく、ということはほぼ不可能になります。いつもマルチタスキング。将棋のように先の先を読む。まあそのおかげで、時間管理は徹底的にできるようになりましたし、予定もがっちり組みますがどのような不測の事態にも対応できるという手をあらかじめ打っておく、という生活が身につき、結果として単位時間当たりの仕事量は格段に増えて仕事力は上昇、とまあある意味能力改善につながるわけですね。

そして、昨日も書いたように、それが一朝一夕にできるわけではなくて、だんだん自分の限界が先へ先へと進む、そういう一歩一歩の積み重ねだろうなあと思うのです。


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負荷をかけて力を伸ばす

2009年01月20日 | アメリカ生活
今日はネタがないので昔の話を。

私が現職に就く前、アメリカで仕事していたことはここにもよく書いています。私は外国で暮らすということに漠然とした憧れがあって、いつかそういう機会があったらいいなあと思っていましたが、実のところ英語は全然だめだし、子どもは小さいしで、あんまり現実味がない夢でした。英語はずっと勉強していたのですが、もともと苦手で、高校時代の勉強量が足りなかったので、いくら勉強してもたいして伸びませんでした。今から思うと絶対量がまったく足らなかったのです。だらだらと少しずつやっていたのですね(英語の習得に関しては、細く長くは絶対に無駄です。ある時期死ぬほど詰め込む必要があります)。それで、アメリカに行った後、大変苦労しました。最初の半年はもう、精神的にかなりしんどかったですねえ。半年たったときに、「もう少し残らないか」という話が出たのですが(もともと1年くらいの予定で渡米していたので)、いやあこれ以上しんどいのはもう勘弁、と思ったのを覚えています。

毎日がプレッシャーでした。
どうしても電話で話さなければならないということが度々あるのですが、電話の英語が一番むずかしくて。顔を見て話せばまだ説明のしようがあるのですが、電話で一方的にやられると本当に大変でした。ビザのこととか、税金のこととか、「生活」する上で熟知しなければならない、あるいは激しく交渉しなければならないことがたくさんあって、常に緊張状態にあり、そういう問題で頭の半分くらいがいつもアクティブに働いていて、心の休まるときがありませんでした。

結局5年以上滞在し、英語だけではわからないアメリカという国のやり方がだんだんわかって、だんだん楽になりました。でも最後まで、プレッシャーはなくならなかった。常に厳しい結果を要求される場所でした。生きるということ全般において。

英語は最後まで「得意」にはならなかったし、必要最低限という感じでしたが、それでも渡米前のレベルから考えれば雲泥のところまで力が伸びました。ひたすら、負荷をかけて力を伸ばしたという感じです。できれば負荷なしに伸びれば楽しいんですが、やっぱり人間は負荷がないとだめなんですね。

何か身につけようとするとき、自分の意思とか目標とか、そんなので習得できる人がいたら超人であろうと思います。わたしは、外因しか自分を伸ばすものはなかろうと思っています。自分にはどうすることもできない、自分を追い込む外的要因。そういうのを意識的に作れれば、自分の能力というものはどんどん伸びていくのでしょう。つらいに決まってますけどね。でも振り返ってみて、あの頃のあのつらさ、これは一生の宝としか言えません。知ってたら行かなかったかもしれないんですけど、知らなかったからこそできたのかもしれません。

子どもが小さくても。
語学力がなくても。
日々とにかく問題解決を続けていけば。
毎日毎日自分の限界が少しずつ先へ先へと進む。
そんな感じでしたね。





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懐かしい元同僚とランチ

2008年08月19日 | アメリカ生活
私は以前、米国軍保健科学大学という日本で言うと防衛医大のようなところで仕事をしていました。そのとき同じラボにいた中国人のポスドクの女性と仲良くしていましたが、私は2年弱でそのラボを去り、彼女はラボのボスの異動にともなってNJへ移ったので、ここ4年くらいは会っていませんでした。ただ、時々メールはやりとりしており、今回彼女が新しいラボに移るときの推薦状を、不肖私めが書きました。

彼女と初めて遇ってから8年位経つわけですが、その間にお互いいろいろなことがありました。激動といってもいいかもしれません。彼女には子どもが生まれ、ラボを移動し、私も3つのラボを経て日本に帰りました。私たちがいたラボは次々にいい雑誌に論文を出しているアクティブなラボでした。共同研究をしていたわけではないので、彼女と私の名前が並んだ論文は二つくらいのはずですが、最初の3年くらいはお互い論文が出ずにやきもきし、ベンチで実験しながらよく話しました。

アメリカには家族のことや仕事のことや日常のことなどこまごま知り合っている友人が4人くらいいます。私がこちらに来るたびに一緒にご飯を食べに行ったり、話したりするのですが、こういう人たちがいるのといないのとでは全然違うだろうと思います。

私は毎年アメリカに出かけ、ほとんどの場合、2週間しか滞在しませんが、その間にそこそこ実験して帰れるのは、やはりこれまで培った人間関係の賜物だなあと思います。アメリカでも、日本でも、私は人間関係に恵まれてきました。本当に感謝なことだなあと思っています。


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アメリカ生活、写真をまとめて

2008年08月17日 | アメリカ生活
こんなはずじゃなかった、、、というくらい忙しくて、ブログを書く暇もありませんでした。日本からじゃかじゃか仕事が送られてくるのです。今も、本当はやらなきゃならないことがあるのですが、とりあえず写真だけもアップしようと。

メリーランド大学の医学部正面(ボルチモア)



農務省(USDA)の、私が実験している建物&その窓から見える光景

 

本日のお買い物、とりあえずマカロニ&チーズはショッパーズで。



しかし、ホワイトフリントモールは閑散としていて、心配になった。
モンゴメリモールは相変わらず人がいっぱいでしたが。

滞在しているボスの家の前の道で。



さいごに、予想もしていなかったビッグカーをレンタル中。







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アメリカからのe-mail

2008年02月05日 | アメリカ生活
今日は珍しく三つ続けてアメリカからe-mailが届きました。ボスと、元同僚と、友人から。3人ともアメリカの大学で研究に携わっている面々です。メールの中身はいずれも大変うれしいニュースばかりで、朝からHappyになりました。

ボスのメールは私の書いている論文についてと新しい実験について。元同僚は新しいポジションにアプライしており、先方からいい返事をもらえているとのことで、私にreferenceを頼みたいという依頼。最後の友人(日本人)も、やはり新しいポジションにアプライ中で、インタビューに呼ばれたので一時帰国するから、東京で会おうという知らせでした。

私もがんばるぞ~~~と力が沸いてきました。
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英語の小説と文献、余暇にはどっち?

2007年08月28日 | アメリカ生活
昨日、論文にいったん区切りがつき、夕食後することがなくなりました(後はボスに目を通してもらわないと次の段階にいけないので)。持ってきた日本語の本は全部読んでしまい、知人にあげてしまいました。インターネットも電波が不安定でつながりません。

さて何をしようかなと思って、手元にある英語の本(小説)を読むか、印刷したけど読み終わっていない文献を読むか、しばし考えました。ホントは英語の活字を読む気分ではないのですが、ほかにすることがないので、しょうがありません。

で、結局私が選んだのは文献の方でした。
なぜでしょうね。やっぱり科学論文の方が読みやすいと思っちゃうんですよね。小説も帰国したら読みたいと思って買った本ばかりだけど、今はいいや、って感じで。

しかしこんな余裕も明日まで。帰国したらしばらく相当忙しいと思います。それを考えただけでちょっと帰りたくない気分になりました。でもとにかく明日で終わりですから、今日は冷凍庫のサンプルの整理もし、読み終わった文献をペーパーリサイクルの箱に入れ、さっぱりしました。帰るまでにまだ読めそうなので、今また新しい文献を印刷しましたから、これをもって帰って今日も夕食後に読もうと思います。
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飲茶ランチ

2007年08月27日 | アメリカ生活
今日はランチに飲茶に行きました。いつも混んでいる店ですが、今日もすごかったです。私は11時開店のその店に10時35分に着きましたが、すでに行列ができていました。

中国人の同僚に聞いたら、飲茶というのは中国本土では限られた地域でしかやらない、香港スタイルだねと言っていました。私はニューヨークでもいつもチャイナタウンで飲茶を食べるのですが、飲茶大好きです!仙台にもあったらいいのになあと思います。一皿一皿オーダーするんじゃなくて、ワゴンで運んできてくれるやつね。

しかしyamchaって言っても中国人の同僚には通じなかった。中国語かと思ってたけど。

今日は前から食べてみたかったアサリをゲットできました。それから大根もち、ナスにえびのすり身を挟んであるのもおいしかったな~。最後の仕上げに食べたゴマ団子もgoodでした。

英語ですが、お店の様子を見てみたい人はぜひこのワシントンポストの記事を読んでください。

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読んで、捨てる。

2007年08月26日 | アメリカ生活
もうすぐ帰国なので、いったん荷物を詰めてみました。スペースはまだまだあるんですが、問題は重さ。北米路線は23キロが限度になったので、荷造りはホントに大変です。

持ってきたもので置いていける、あるいは減らせた荷物というのは、読んでしまった本、雑誌、お土産の類。でも新たに増えた荷物のほうがはるかに多いのです。

かくなるうえは論文を書くために印刷した文献を、読んだものは全部捨てて、電子ファイルで持ち帰ろうと思います。赤線を引いたり書き込みをしたりしたのでおいて帰りたくないのですが、相当な重さなので仕方ありません。月曜日、大学に行ったらpdfファイルで落としてUSBメモリに保存、という作業をかなりやることになりそうです。論文検索は日本でもできるんですから、実際は電子ファイルで持ち帰る必要さえないのですが、、、。

しかしこうなると大きなスーツケースではなく、中くらいのをひとつと、小さいのをひとつ、くらいで来た方がよさそうです。二つの荷物を押すと身動き取れないのでできれば一つにしたいのですが、23キロじゃとても無理ですね。実は先週先に帰国した子どもたちを空港に送っていったとき、となりで手続きしていた方の荷物が限度を超えていて、段ボール箱に移していらっしゃいましたが、あの混雑したカウンター前でトランクを開けて中身を移す、というのはちょっとつらいものがありますよね。中身丸見えだし。それだけは避けたい、、、でもなるべく限度ぎりぎりまで詰めたい、、、。最終的には体重計で重さを量って調整しようと思っています。

そうそう、つい「ヘルスメーターありますか?」とボスに聞きそうになって自分でおかしくなりました。ヘルスメーターってよく考えたら不思議な言葉だなあ。言ってみたら意外に通じるかな?




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夏のワシントンで。

2007年07月14日 | アメリカ生活
いや~梅雨です。仙台、涼しいです。
おまけに台風です。雨ばっかしです。

こういう天気の中にいると、ついうっかり「夏」を忘れてしまいそうなんですが、そういうとき、アメリカのぴーかんの日差しを懐かしく思い出します。仙台と同じくらいの緯度だから、気温は割と似たような感じなんですが、夏だけはこうも違うかというくらい違います。

私の住んでいたあたりでは、5月末のメモリアルデーのthree days weekend(3連休)からプールに入れますが、6月はもう真夏の日差し!他の地域に比べたら湿気のある土地柄ですが、でも日本の比ではなく、もう快適そのものの毎日です。

今年の渡米ではこれまでのように週末も仕事、ではなくて、少しはバケーションも楽しみたいところですが、しかしフロリダに飛ぶヒマはなし、せいぜいモールで博物館巡りか、またナショナルズーでお散歩か、といったところですが、それでもあの光あふれる夏が待っていると思うとうれしいです。
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