院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

鳥インフルエンザの「消毒」

2006-07-27 13:29:10 | Weblog
 やや旧聞だが、わが国でも鳥インフルエンザがはやった。

 鳥インフルエンザが発生した養鶏場では、鶏が処分され、鶏舎の消毒が行われた。確かに「消毒」と報道された。

 鳥インフルエンザは細菌ではなくウイルスで起こる。ウイルスだったら消毒薬は効かないはずである。

 ウイルス学に詳しい友人に聞いてみた。彼は「あれは消毒ではなく、洗っていたんじゃないの?」と言っていた。確かに「洗浄」によるウイルスの「希釈」は感染防止になる。

 しかし、報道では「洗浄」と言わず「消毒」と言っていた。もし、鶏舎に消毒薬を用いていたとしたら、無知であり、たいへんな無駄遣いだ。

 「洗浄」なら水道水を使わず、川や池の水で足りる。そんな報道はなかったから、本当に消毒薬を使用していたのではないかと、私は疑っている。