院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

「うがい」に関する疑義

2007-11-21 08:27:06 | Weblog
 インフルエンザや風邪の季節になった。こういう時期には必ず「外から帰ったら、うがいを!」と叫ばれる。

 私は「うがい」の効用に疑問をもつ者である。

 ウイルスが喉の粘膜に付着してから細胞内に入るのに20分かからないという。それなら、外から帰ってから「うがい」をしても、もう遅いのではないか?

 「うがい」はむしろ喉の粘液を取り去ってしまい、粘膜の耐性を弱めるという説もある。だったら、「うがい」は有害無益ではないか?

 それなのに、著名な医療者が「うがい」を奨励している。だから、みんな「うがい」をする。一億総ガラガラとやっている。

 無益どころか有害であるかもしれない「うがい」という行為を一億人がやっているのは、不気味な光景である。

 著名な医療者はまず「うがい」の効果を科学的に証明してから「うがい」を奨励してほしい。でないと、国民は変な方向へ導かれてしまう。

 「うがい」に関する疑義については昨年もここに書いた。(2006/7/13)。でも、いっこうに「うがい」が減らないどころか、その効用を科学的に証明しようという機運さえ起こらないので、何度でも書く。