武田薬品が「アリナミンは効く。ちゃんとデータを示す」と大見得を切って、そのデータを公開した。
だが、このデータは薬効判定としては極めて稚拙なものである。医学雑誌なら、三流誌でもこのデータの掲載を拒否するだろう。なぜなら、対照群がないからである。
普通、薬が有効であるのかどうかを示す方法としては、ほんものの薬を投与する群と、偽の薬(プラセボー)を投与する群とに分けて、両群の間で違いがあるかを調べなくてはならない。
さらに40年以上前から、投与する医者の方も自分が投与する「薬」が実薬であるかプラセボーであるかを分からないようにしておかなくては、普通の学術誌は取り上げてくれなくなっった。自分が投与している「薬」がどちらであるかを医者が知っていると、薬効を判定するのにどうしても医者の予見が入ってしまうからである。
投与されている薬が実薬であるかプラセボーであるか、患者だけでなく医者の方も知らないで行う薬効判定の方法を「二重盲検法」という。「二重盲検法」については、これまでしつこく述べてきた。
武田薬品のアリナミンに関するデータは、二重盲検でないばかりか対照群さえないので、学術的にはなんの意味もない。そんなデータをウェブに得々とと発表するのはどういう神経だろうか?
武田薬品には優秀な薬学者がたくさんいる。彼らが二重盲検法を用いていないデータに価値がないことを知らないはずはない。彼らの疑問は商業主義によって握りつぶされたのだろうか?
だが、このデータは薬効判定としては極めて稚拙なものである。医学雑誌なら、三流誌でもこのデータの掲載を拒否するだろう。なぜなら、対照群がないからである。
普通、薬が有効であるのかどうかを示す方法としては、ほんものの薬を投与する群と、偽の薬(プラセボー)を投与する群とに分けて、両群の間で違いがあるかを調べなくてはならない。
さらに40年以上前から、投与する医者の方も自分が投与する「薬」が実薬であるかプラセボーであるかを分からないようにしておかなくては、普通の学術誌は取り上げてくれなくなっった。自分が投与している「薬」がどちらであるかを医者が知っていると、薬効を判定するのにどうしても医者の予見が入ってしまうからである。
投与されている薬が実薬であるかプラセボーであるか、患者だけでなく医者の方も知らないで行う薬効判定の方法を「二重盲検法」という。「二重盲検法」については、これまでしつこく述べてきた。
武田薬品のアリナミンに関するデータは、二重盲検でないばかりか対照群さえないので、学術的にはなんの意味もない。そんなデータをウェブに得々とと発表するのはどういう神経だろうか?
武田薬品には優秀な薬学者がたくさんいる。彼らが二重盲検法を用いていないデータに価値がないことを知らないはずはない。彼らの疑問は商業主義によって握りつぶされたのだろうか?