週刊朝日に載っている内舘牧子さんのエッセイが好きで愛読していた。そこには言葉遣いの乱れに関する指摘がときどきあり、まったく同感だと思った。本書はそこから発展させて、現代のヘンな言葉を集大成したものである。
この欄で私が述べた「語尾上げ言葉」、「語尾延ばし言葉」などは、ヘンな言葉の一部に過ぎす、ほかにもあまたあるヘンな言葉が網羅的に俎上に上がっている。(方言に「語尾延ばし言葉」はないという指摘は鋭い。)
私がここで述べた「見れる」、「食べれる」は名古屋では標準語だということまで調べてある。さすがに「行ける」を「行けれる」と「ら足し言葉」にするのは名古屋では普通だということまでは書かれていなかったが・・。
「文献」にも当たっている。必ず出てくる「言葉は生き物だから変化して当然」という意見にも周到に耳を傾けながら、その上で「やっぱり聞き苦しい」と反論している。
言葉の乱れを指摘する書物はこれまでにもあったが、本書はもっとも「面白く」書かれていると思う。国語学者らの「話し言葉論」と違ってサービス精神がある。「面白さ」とは読書に欠かせないファクターである。
この欄で私が述べた「語尾上げ言葉」、「語尾延ばし言葉」などは、ヘンな言葉の一部に過ぎす、ほかにもあまたあるヘンな言葉が網羅的に俎上に上がっている。(方言に「語尾延ばし言葉」はないという指摘は鋭い。)
私がここで述べた「見れる」、「食べれる」は名古屋では標準語だということまで調べてある。さすがに「行ける」を「行けれる」と「ら足し言葉」にするのは名古屋では普通だということまでは書かれていなかったが・・。
「文献」にも当たっている。必ず出てくる「言葉は生き物だから変化して当然」という意見にも周到に耳を傾けながら、その上で「やっぱり聞き苦しい」と反論している。
言葉の乱れを指摘する書物はこれまでにもあったが、本書はもっとも「面白く」書かれていると思う。国語学者らの「話し言葉論」と違ってサービス精神がある。「面白さ」とは読書に欠かせないファクターである。