院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

ハリウッド映画における「訛り」

2013-08-14 04:24:46 | 文化
 私は英語が読めるが話せないという世代である。中学の教師がキングズイングリッシュしか認めない人で、 together は絶対にトゥギャザーとは読まないと教わった。

 当時、アメリカのポップスが大量に流入していた時代で、歌詞の中に I wanna...がしきりに出てきて、意味が分からなかったのだが、アメリカでは I want をそう発音することがあるとは一度も教えてくれなかった。

 little がリルと発音されることや、 a lot of がほとんどララブと聞こえることについても教えられなかったから、自分で想像するよりなく少々苦労した。

 アメリカは人種のるつぼだから、訛りには鷹揚なのではないか推測する。ハリウッド映画にアーノルド・シュワルツネッガーが主演したり、渡辺兼が出演したりすることからも、それが伺える。

 シュワルツネッガーはオーストリア出身だし、渡辺は日本人である。ハリウッド映画では意味さえ通じれば、訛りは問題にならないのではないか?

 それに引き替え、日本ではNHKの朝の連続ドラマに見られるように、訛りがドラマの重要な構成要素となる。その分だけ、ハリウッド映画は表現の幅が狭いのではないかと思うが、どうか?