(これぞホンモノ。ルドルフ・ゼルキン。)
私の世代にはピアノを習うことが大流行した。だが本当に上手い人に出会ったことがない。音大出身者でさえ私を驚かすことができなかった。
だいたいベートーベンのピアノソナタ「熱情」を最後までちゃんと弾ける人がいなかった。指が動かないのだ。これは天性だと思う。
芸術的な「耳」がすぐれていても指が動かなくては、どうしようもない。有名ピアニストを除くと、世の大多数のピアノ弾きは超絶技巧をもっていない。だからプロと自称してもアマチュアの域を出られない。(ホンモノとは昨日書いた後藤みどりさんや内村航平のことを言うのだ!)
※私の俳句(夏)
遊船や海にせりだす摩天楼