以前、メルカリで購入したジャンク扱いのアナログテスターを修理して使用していたが、ケース付きで無いので、手が滑って落下させてしまったところ、メーターに衝撃が加わり、内部のひげバネが断線してしまい修理不能となった。(後述の様に、その後復活させたが)
その為に、また同様にメルカリのジャンク扱い品を入手し、修理し使用開始した。
しかし、どちらもケースが無いので、また落下不良にさせてしまう危険性を残る。
そこで安価でケースに使えそうな物が無いか、100円ショップ、ホームセンター、ディスカウントショップに行くたびに、回って歩いたが、先日、近くのジェーソンに行った時に見つけてしまった。
「保冷保温アルミランチパック」がなんと9円(外税)だったので、色違い(といっても売れ残り品なので青と黒しか無いが)を2個購入。
目分量では、テスター本体が入るかギリギリだったので、帰って入れて見るまで心配だったが、なんとピッタリである。まだまだ選球眼は衰えて無い様だ。内張りのアルミも多少はクッションになってくれる。
2台目(三和:A-303TRD)の修理
ACレンジが100V測定で80Vと低く表示されてしまうので、整流ダイオードの不良/劣化と判断し、2個共交換してみた。ゲルマやショットキーダイオードを替えながらメーター指示を確認するが、ピッタリだったのはショットキーダイオードのBAT43だけだった。他の1SS99では同じにならない。理由は、ちょっと分からないが。
あとは10kΩレンジ用の22.5V積層電池が現在では高価で入手困難なので、現在でも入手出来る単5に似た12V積層電池を2本直列に使い、間に調整用半固定抵抗を入れて、他のレンジと合う様に調整した。この電池方式は前所有者が改造してあった。実は、この前に入手してあった、落下テスターも同じ22.5V電池を使用していたので、これは同じ考えでホルダーを作り対応していたが、これを見て、技術者は考えることが一緒だなあと関心した次第です。
落下テスター(三和:430-YTR)の修理
【落下前の修理】
✕1Ωレンジが全然合わないので、裏蓋を外してみたらレンジの抵抗が焼損していたので、手持ち抵抗で合成抵抗にし交換したらOKになった。
22.5V電池も上記方法で交換した。
【落下後の修理】
たまたま、ジャンク箱の中に40年以上前の三和製高級テスターが有り、このメーターユニットだけ機構的には一緒の様だったので、針を変形させない様、注意深く取り外し交換してみた。
電流が異なっている様で、メーター間に多回転半固定抵抗を入れて調整したら、前レンジ共に正常に表示している感じで良しとした。
HP製SYNTHESIZED SIGNAL GENERATORのHP8657Aを久々に電源ONしたらエラー表示されで、何も操作出来ない。
ヤフオクで入手した際にも表面のボタンが効かない現象があり、その際に導電ゴム部分にアルミ箔を貼り付けて治した記憶があり、多分これがショートしっぱなしになったのだろうと判断し表面パネルを分解して、この際、再発しない様に全ての接点をタクトスイッチに付け替えた。ハンダ付けの場所も微妙に合わないので、1個終わる毎に導通チェックを行い、やっとの思いで完了し、電源を入れたらエラーが無くなり、ボタンも全て反応する。ところが信号出力が出ない。
電源出力電圧をチェックすると+15Vだけが出ていない。このために+15Vで動作させているオーブン付き基準信号発振器が動作していない。
電源出力から各ボードに行っているコネクタを外すと、電圧は正常に出ている様なので、メインボードのどこかでショートしている様だ。
こうなったら、入り口からどんどん切っていって、ショート箇所を絞っていく。
結局、タンタルコンデンサがショートモードで不良になっていた。
現役時代、タンタルコンを直接電源回路に入れるとショートモード(タンタルコンはそのモード)で壊れるので使わない様に設計していた。これも、それが原因かもしれない。最新のタンタルコンは改良されておるのかも知れないが。
なので、安全のため電解コンデンサに交換したら、無事+15Vが出る様になって、正常に信号出力した。
久々にHP製Synthesaizer/Function Generator HP3325Bの電源をONしたが入らない。
見ると、裏側のサーキットブレーカーがトリップしている。
戻しても、やはりONすることで即時トリップしてしまうので、電源回路の不良かもということで、調べることにした。
回路図はサービスマニュアルがHPから入手出来ているのだが、何しろ小さくて見れないので、プリンターで分割印刷して、貼り合わせた。結果一畳位までの大きさでやっと見える様になったので、調査に入った。
サーキットブレーカーのトリップ信号コネクタを外すと、動作するし、各出力電圧は正常なので、このままでも使えそうだだが、エラー026が出る(結果、電源とは関係無く後述による)。
トリップにはサイリスタが使用されているが、これのゲートには電圧印加が無いのに関わらず、アノードとカソード間に電圧がかかっている。
調べると、回路図には無い、アノードとカソード間にセラコンが入っており、これが劣化して絶縁不良になっている様なので、取り外すとトリップしなくなった。
電源部は解決したので、メイン回路電圧をたどっていくと、+5Vが出ていないところがあり、このタンタルコンを外して導通を見るとショートモードで壊れていたので、手持ちの電解コンデンサに交換したところエラー026も出なくなった。
業務用ラジコンを修理してあげた方から、絶縁抵抗計も修理出来ないかと相談があった。
被測定物を短絡しても、全てのレンジでメーターが殆ど振れないという症状。BATT-CHECKではOK
測定器なので、修理出来たとしても測定値は保証出来ないがと返信したが、それは問題無いので、取り敢えず診てもらえないかとのことで、送ってもらうことにした。
KYORITSU製MODEL:3311というもので、絶縁抵抗は100/250/500/1000Vの4レンジとAC600Vの電圧測定レンジがある。
分解してみたが、DC/DC-CONVの高圧発生部分の電圧が出ていない。
後で気が付いたのだが、プローブを差し込まないと電圧が出ない回路になっている。(プローブが4ピンになっており、+-の他にジャンパーピンで回路をON/OFFしている)
ドライブ用のトランジスタを交換してみたが、不良にはなっていない。
昇圧トランスの二次側抵抗を測定すると無限大で断線している様だ。
諦めかけて、返送する連絡をしたが、トランスの端子リード接続部絶縁を剥がしてテスターで測定すると、導通する部分があるので、これと端子をリード線で中継してやると、高圧電圧が出る様になった。
スイッチング周波数は約20kHzだった。
1000Vレンジだけはすこしオーバーするが100/250/500Vレンジは0Ωと一致したので使えそうだ。
シリコン接着剤で接続部を固定する。
8年前にヤフオクで落札して使用していたADOVANTEST製のTR5824Aについて、ブログに問い合わせがあった。
電源回路部分に使用しているDIP-ICが焼損している様で仕様が確認出来ないので教えてもらいたいとの内容だった。
カバーを外し写真を送付した。
そしたら偶然が起きた。
私の氏名で記憶がある様で、出身校や自宅所在地を聞いてきたので、お答えすると、科は違う(私は機械科で彼は電気科)が、電気クラブで同期で、お会いしているとのこと。
苗字は変わっているということで旧姓を書いていただいたが、未だに顔が思い出せない。東京に在住だということなので、機会があれば直接お会いすることを約束した。
分解ついでに、オルタネイト式電源スイッチが切れないことが多いので、調べてみた。
接点復活スプレーを塗布したら解決したので、このまま様子をみることにする。
使っていると、今度は左から4桁目のbセグメントが時間経過で点灯しなくなるという現象が見つかり、半田補強するが変わらず、4桁目と9桁目の7セグメントを交換してみることに。
すると9桁目が同じ現象になるので、部品不良であることが間違い無い様だ。
使用しているのはPanasonic製LN514GAというアノードコモンのものなのだが、すでにデッドストック品になっており、入手出来るところは見つからなかった。
ピンアサインも、現在一般的になっているものと異なっているので、直接使えない。
同じピンアサインの物が無いか調べてみると、色は異なるが(赤色)サトー電気で在庫のある㏋製5082-7651使えそうなので注文する。
届いて確認すると6番ピンが余分にある。テスターで確認してみても、どこにも接続されていない様なので切断して交換してみる。外形は一回り大きくなるが隣接7セグとピッタリくっつくピッチで実装可能だ。
全て確認しながら交換してみたが、一番右側7セグのcセグメントが点きっぱなしになる。いろいろ調べるが不明、0~9までcの正常で光らないのは2だけなので、判断はつくので、また時間の出来た時に調査することにした。
自己満足ではあるが、赤色のはくっきり表示出来るので、測定器らしく見える。
トラブルシューターにとってアナログテスターは必携品であるが、精度はそれほど必要でないので、安価なカスタム製CX-02を使用していた。
数ヵ月前前に落下させて以来、針が途中で引っ掛かったりして、値がデタラメになってしまう。
ヤフオクで安価な国産メーカー中古品を物色しているが、それまでの間に代用品は欲しいので、40年以上前に購入して、今は壊れているサンワ製FETテスターEM-300のメーター部分だけ生きていれば、CX-02で駆動してやればいいかなと調べてみた。
メーターに電圧を印加してみると
CX-02 フルスケール150μV 内部抵抗800Ω位
EM-300 フルスケール50μV 内部抵抗720Ω位
とEM-300のが感度高いので、メーターに並列にトリムポットを接続してフルスケールを調整した。
電圧レンジ、抵抗レンジも指示値と合っているので使えそうだ。ただ高感度メーターなのでダンパーが効いていて指針の動きがゆっくりとなる。
最初はそのまま、不格好だが貼り合わせて使おうと思ったが、分解すると入りそうなのでEM-300のモールド部分をくり抜き、CX-02側はメーターと電池ボックス部を切り離しして、組みこんでみた。
図体はかなり大きくなり持ち運びには不便だが、代用にはなる。
貼り合わせた周囲は不格好なので、アルミ粘着テープで目隠しする予定です。
【抵抗表示がずれる】
その後、実際に測定してみるがと、落ちがありました。
抵抗値の表示が実際と異なっており、CX-02の目盛と見比べてみると、違っていました。
この目盛だと、実測と合っている様です。
抵抗以外は、実際と表示が合っていますが、抵抗値は固有の表示になることが分かりました。
正確な抵抗測定には使えないので、目安に使う程度ですね。
電子工作マニアには必携?のアナログテスターだが、この前に使っていた三和製を壊してしまったので安価なカスタム アナログテスタ CX02を購入して使用していた。
使い方が荒い?ので、内蔵フューズを何回か溶断させており、同じ容量の0.5A手持ちが無いので2Aを使っていた(絶対に大きい容量には変えないこと)。
今回はDC電源モジュールの故障調査でダイオードが壊れていないか、両端を抵抗レンジ×10で当てたバチッと音がして表示値がおかしくなった。
電源は切っていたが大容量コンデンサにまだ溜まっていた様だ。初期的なミスだが。
裏蓋を外してみるとヒューズ溶断していたが、交換しても値は変わらないので、各抵抗値を別のデジタルテスターで調べてみた。
110Ω×2本が並列接続されているところが無限大の抵抗値になっているので焼損(外観に変化は無いが)した様だ。
110Ω抵抗の手持ちが無いので56Ωの抵抗に交換した。抵抗測定すると、ほぼ合っている様だ。
正確な値は必要としないので、誤差が有っても私的には問題無し。
今後は被害が大きくならない様に0.5Aのミゼットヒューズを注文した。
テクトロ製デジタルオシロTDS-784Cも正常に動作(校正はしていないので誤差は分からないが)している様なので、能動電圧プローブによる違いを見てみた。
200MHz(P2220)帯域と500MHz帯域(P5050とP6139)の3本をシグナル端子に接続。
500MHz帯域用同士では、波形の差が殆ど無いがP6139の方は容量が少ない分少し良さそうだ。やはり200MHz帯域用はオーバーシュート?が大きくなる。
【プローブ特性】
P2220:200MHz/6MHz 16PF/95PF 10MΩ/1MΩ ×10/×1倍
P5050:500MHz 11.1pF 10MΩ ×10倍
P6139:500MHz 8.0pF 10MΩ ×10倍
先日のブログでTDS540CとTDS784Cが動作したことを書いたが、助平心が高まり、カラー表示のTDS684かTDS784が1万円以下であれば落札して、動作させてみようかと考えた。
幸いTDS684Bがギリギリ9,999円(外税だが)で落札出来た。
何故、安いかというと、「TRIGGERのツマミが破損と通電いたしません」という商品説明である。
届いて、動作確認したが、説明通り電源ボタンを押しても電源が入らない(一瞬リレーの動作音が聞こえるが)。
ボタン部分の接触不良だけであれば儲けものだが、表面パネルを外し、スイッチパターンを短絡してみるが変わらない。電源回路か電源ON制御回路が不良になっている様だ。
制御基板をTDS540Cのものに交換(コネクタは一緒で互換性が有る様だ)してみるが状況は変わらない。
逆にTDS540Cの本体にTDS684Bの基板を入れると、表示されるので、基板は動作している様だ。
電源部不良に絞られるが、かなり複雑な様で、面積の1/3位を占めている。回路図は入手出来ないのでトラブルシュートは不可能と判断し、TDS540Cのシャーシー(電源部のみ使う)にTDS684Bのユニットと、カラーディスプレーユニット(前回のブログで液晶ディスプレーに交換してあるので、このままでも使えるのだが)を付け替えることにする。
モノクロとカラーのユニットとブラウン管を並べてみた。
やはり、カラーのが断然複雑で基板数も多い。
あるページで見たのだが、カラーにする方式が変わっている。
ブラウン管表面に一体化されているパネルにカラー液晶シャッター?/フィルター?が有りこれでカラー化している様だ。
全てコネクタ接続なので、意外と簡単に交換出来て、ONスイッチを押すと、無事動作した。
しかし、起動時エラーが有る旨の表示が。
エラーログのメッセージでサービスマニュアルを眺めてみるが良く分からないので、キャリブレーションしてみたらエラーが無くなった。
このキャリブレーションだが最大15分掛かるので、時計マークが消えるまでじっと我慢する。
1台は部品取り用となってしまったが、約65,000円で1GHZカラー4CH-2台がまとまったから、いいか?
【8/26】
電源基板を外して見たら、裏面に焦げた跡があった。ダイオードらしき2本の実装部分だ。
これの交換で治ればラッキーだが、ダイオードらしき部品出力側の負荷大で焦げたとすると難しい。
(後に外してみたら部品記号がVS[]とあるので、バリスタの様だ。パワートランジスタらしきもののCに接続されている。片方は両方向とも抵抗値無限大、もう1個は数10kΩ有り方向により値が異なる)
出力表示ラベルを見ると下記になっており、かなりの容量だ。今では希少なMade in USAだ。
5V 22A
-5.1V 12A
+5V 12A
+15V 1.5A
-15V 1.5A
+25V 2.5A
その後、基板単体で、バリスタを外して電源を入れてみたが入力ヒューズが即断してしまうので、修理は諦めることにする。
【TDS320】
おもちゃ病院や電子工作サークルでお世話になっている吉本ドクターから、テクトロ製デジタルオシロTDS320(私がヤフオクで落札してあげたもの)の時間軸が可変出来ないとの連絡があり、見てみることにした。実は落札したときも同じ症状だったので、接点を清浄してお渡ししたものである。
分解してみると、固定接点が汚れている感じなのでアルコールで清浄し、接点グリスを塗布し、動作OKの様だ。
接点パターンを見るとロータリーエンコーダー方式では無い様で不思議だ。
【TDS540C】
TDS320が修理不能となった場合用に、何か安価なテクトロ製デジタルオシロがヤフオクで無いか探して入札した。
結果的にもう1台のTDS784Cも落札出来てしまったので、少し大きな出費である。
500MHz-4CHで、到着後動作確認したが、短時間だったせいか問題無い様に思えた。しかし翌日電源を入れると、30分位して段々と暗くなり、画面も上下に間延びしたり縮んだりと、そのうちに表示出来なくなった。
裏側にVGAにミニDSUBコネクタがあり、これにパソコンモニターを接続すると、ちゃんと表示される。
どうやら、ブラウン管ディスプレー回路に不具合が有りそうだ。
ダメ元で出品者に連絡してみたが、やはり1000円スタートのジャンク品扱いなので対応は出来ないとのことだったので、修理を試みることにした。
高圧回路も埃がリークする例があるのだが、埃もそれほど見当たらない。部品の焼損も見当たらない。接点復活スプレーをおまじないで吹きかけたが動作はしなかった。(後日、時間が出来たら単体で調査してみたいと思う)
残る方法は、ディスプレーをそっくり入れ替えることだ。
NEC製スペアナで交換した実績はある。
画面の大きさを測ると7インチの様なので、AmazonでVGA入力のある液晶ディスプレイを探して注文した。
(7インチLCDカラー液晶ディスプレイ VGAポート) DBPOWER ミニオンダッシュ液晶モニター リアビュー車載モニター バックカメラ対応 2つビデオ入力系統 反転機能 防犯 車載用 IRリモコン付き 黒
内蔵出来るかはイチかバチかだったが、ぴったり入ってラッキー!
ブラウン管と駆動基板を取り外す。ブラウン管のシールドダイキャストはフロントフレームとして一体なので外すことは出来ない。この内側に圧入する位ぴったりで入ったのだ。
電源は9V~35Vに対応しており、オシロのファンが24V用だったので、ここにパラ接続することにした。
問題はVGAコネクタだ。てっきりモニタ側はオスだと思い込みしていたが、メスになっているので、このままでは接続出来ない。パソコンのジャンク箱を探してみると、オス-オスケーブルが丁度有ったので中継してみると問題無く表示出来た。但し液晶(TFT)のデメリットとして視野範囲が小さいので、上方向からだと見えにくくなる。
赤外線リモコン付きなので、ブラウン管のガラス保護板は外さないで操作可能だ。
解像度:800×480 ・アスペクト比:16:9/4:3がリモコンで変えられるので、切り替えて楽しめる。
落札が12000円程度+モニター3980円=16000円程度で500MHzオシロが実現出来たので、まあいいか。
【TDS784C】
欲を出して1GHz用カラー表示が安ければとジャンク扱い品を入札し、完動品の中古よりは安く落札出来たかなと思ったがやはり問題があった。
押しボタン部分が数か所動作しないところがある。
これは、いままでの修理でコツはわかっているので、表面モールドパネルを外してみる。
一番動作が悪かった「CLEAR MENU」のところは基板側接点が汚れていた。
基板側はアルコールで清浄、ボタン側導電ゴムは清浄しても抵抗値の高いままのところが数か所あったので、アルミ箔を接着することにした。殆どは改善されたが、押し方で完全に切り替わらない部分もあり、これは基板側接点もカーボンプリントが劣化しているのかもしれない。再発する様であればタクトスイッチに置き換えようかと考えている。
これもVGAモニターコネクタがあり外部モニターで大きく綺麗に表示出来る。
更に致命傷が見つかった。
CH1とCH2がPROBE-SIGNALで表示しない。最悪CH3とCH4は表示出来ているので、治らなくても使えるかと考えていたが、CH1,2とCH3,4の設定違いがあるかメニューを見ていくと、入力インピーダンスが50Ωになっていた。これをHighに切り替えたら、正常に表示され助かった(と思われたが)。
1GHz信号でも問題無く(プローブは500MHz用なので正確では無いが)表示され「ZOOM」ボタンを押すと更に拡大表示される。
【8/15:やはり不良】
その後、詳しくレンジ切り替えを確認すると、まともなのはCH4のみで、CH1は全滅、CH2,3は1V/500mV/200mVが動作せず。
切り替えのリレー音が聞こえる。
どうやらATT回路がうまく切り替わっていない様なのでトラブルシュート続行である。
【8/18:何故か正常にと思ったが元に戻る】
レンジ切り替えとリレー音との関連を見てみた。
電圧レンジ:10/5/2/1V/500/200/100/50/20/10/5/2/1mV
2Vと1Vの間、200mVと100mVの間でリレーが切り替わる様だ。
正常なTDS540Cでも同じであり、再度信号入力してみると、何故か全てのCH,レンジで正常に表示した。
ルーコン試験を行ったが変化無し。念のためコネクタ接触部は接点グリスを塗布して連続通電で様子を見ることにする。・・・しばらくしたら、また元に戻ってしまった。リレーの接触不良か?逆さにしてもダメでした。
【8/19:分解してみたが、最悪の結果に】
信号入力部を分解してみた。
4CHのシールドダイキャストの固定ねじを外すと、ユニットごと外れる。
メイン基板とは金メッキのピン型編組線の実装されたモールドで接触させている。
これを外すと、アッテネータ基板が4枚見える。BNCのチップ側線の半田付けを吸い取ると基板が外せる。
内部にはリレーが2種類5個が使われている。SMDタイプではなくディスクリートタイプのリード線をランドに当てて半田付けしている。この手法は初めてだ。
基板はセラミック製で薄い。H2462Hと表示。
取り敢えず接触部をアルコールで清浄し接点グリスを塗布し組み立て直す。
ねじを固定していくと、何か割れる音が聞こえた。
信号入力してみるとCH1,3,4は正常に戻った様だがCH2については波形が鈍っている。
もう1度見てみることにして分解したら、基板が3枚割れてしまっていた。
パターンが細く、ATT素子の集積回路直下で割れてしまっているので補修は不可能。「後悔先に立たず」である。
取り敢えずCH1のみにするか、500MHz用オシロは治ったので、これはそのまま保留にするか、安いオークションジャンク品を待つか思案どころである。
【8/22:TDS540CのATTをTDS784Cに移植】
せっかくディスプレーをLCDに交換して動作したTDS540だが、ATT部分が同一品の様なので、これを外してTDS784Cに注意深く取り付けた。
見事に正常表示され、レンジ切り替えも問題無いが、CH1だけ、カーソル位置と信号が1目盛り分だけズレている。
色々調べてみたが、キャリブレーションをすることで正常な位置に戻った。
TDS540Cは残念ながら部品取り用になりそうである。
先日のブログで、Bluetooth信号が届きにくいと書いたが、センサー部分を延長して、センサーは温水タンク内に本体部は槽外の電波が直接届く位置にして問題を解消しようかと考えて、電子工作サークルの教材?としてセンサーを調べてみた。
分解してみると形状やリード線、抵抗等からNTCサーミスタの感じがする。
サーミスタの配線を基板から外し、代わりに多回転可変抵抗(ポテンショメーター)を取り付けて、5kΩ(10kΩ以下は1kΩ)ステップに可変しながら、その時のスマホでの温度表示をメモする。
この値とPTCサーミスタの特性表と比較するとB定数:3380K、抵抗値:10kΩ(25℃の値)とほぼ一致するので、これに間違い無い様だ。
説明書での測定範囲は-15.0~+65℃となっているが、表示範囲は-20~+70℃でそれから外れると測定範囲外と表示される。
防水タイプの同一規格のNTCサーミスタを注文したので、届いたら付け替えて、また実験する予定です。
先日、USB電圧・電流計の実験を行ったが入力最高電圧が7.5Vまでしか使えないことが分かり、別な製品で実験することにした。
banggoodで購入出来る「KEWEISI 3V-9V 0-3A USB充電器電源バッテリー容量テスター電圧電流計」で、この時点では492円になっている。
ケースを外し、各部の電圧を測定してみると、USBの+5V電圧から330Ωのシリーズ抵抗(R3)で3V用の三端子レギュレーターに入っている(この電圧が3.87Vになっている)ので、抵抗を外してみる。
三端子レギュレーターの入力に5Vを供給し、USBの入力電圧を可変させてみると0Vから+36V(回路の耐圧が分からないので自己責任で判断してください)まで表示することが出来た。
安定化の3Vは3.03Vでピッタリ合った。これが変動すると表示電圧が変化するので、安定化が必要。
5V以下では少し精度が落ちるが実用的には問題無さそうだ。
0.1V入力で0.07Vの表示。
電圧・電流の他に、時間: 0-99H、バッテリー容量: 0-99999mAhの表示があり、充電の目安になる。上部ボタンを長押しすると、時間と容量がリセットされる。
電流は0V側に0.05Ωの抵抗が入出力間にあり、これの電圧差を表示している。