今日のブログでインダクタンス測定に触れたが、何とか測定したくて実験してみた。被測定コイルとコンデンサを並列にして共振周波数を測定しようという原始的な原理です。
基本はf=1/(2π√LC)ですので、コンデンサと発振器とオシロスコープ(レベルメータ)があれば測定結果から計算出来る筈。
CR発振器から直接印加すると、共振点が良く判らないので、先端にコイルを接続して、電磁誘導することにした(誘導用コイルの周波数特性が影響するので相対的なレベルでの変化になる)。
その後、小容量コンデンサ(10PF)で結合したところ、周波数によっては問題無く使えることを確認しました。
コイルとコンデンサは、簡単に接続出来る様に、レバー式ゼロプレッシャーICソケットを使用。これだとリード線の太さやピッチに関係無く、確実に接触するので便利である。
その後、考えたらプッシュロック式ターミナル(スピーカ端子に使っている物)でも出来ますね。
測定は、オシロスコープで最大レベルになる点(共振点)の、発振器の周波数を読み取る。これをエクセル関数を使って計算するとインダクタンスが算出出来る。「f_AC-R.xls」をダウンロード
コイルの浮遊容量による共振も考えられるので、並列コンデンサを交換してみたところ、ほぼ同じ計算結果(1.6~1.8mH)が得られた(逆に言うと、今回の場合、誘導用コイルおよび被測定コイルの特性が影響するので、複数の同調コンデンサを使って、同様な結果で有ることを確認しなければならない)。同調用コンデンサは未知の値(±10~20%)なので、今回の様に誤差が出るのは覚悟しなければならない。
想像していたより随分(10倍)とインダクタンスが大きかったので、今日、製作したDC/DC-CONV用コイルは約1/10の捲き数で良いことになる。
DC/DC-CONVは、再度、この測定回路でMC34063Aデータシート指定のインダクタンスに合わせ、実験してみます。
ワタヤンさんから安価なLCメータの情報を頂きました。テクノパーツ宝塚店で、他店も見ましたが、ここが2000円で一番安く購入出来そうです。
大蔵省の予算が下りたら検討してみます。