先日のブログで紹介した「ヘッドホンアンプ」だが、以前「MCカートリッジアンプ」に使用していたシャーシが残っていて、ジャック類が丁度収まりそうなので組み立てて見た。
電源には006P充電池を使用。FMチューナーの出力を接続してみると片CHがサチっておかしい。
正常な方はボリュームを最大にしても雑音は聞こえない。データー通り低い様だ。
OP-AMP-ICを差し替えて見ると、それが入れ替わるのでIC(OPA134)が壊れている様だ。
FET入力なので静電気には弱い様だ。
ズバリのものは無く、唯一1回路入りのものはOP07しかなく、交換するとちゃんと聞こえてきた。
但し、ヘッドホン負荷では無理がある様(インピーダンスが低い)で、OPA134では出力ドライブ能力が有り、入力レベルを上げても歪みがそれ程増加しないがOP07の場合には歪むポイントが低い。
ついでの時に購入しておこう。価格は共立エレショップが一番安い様だ。2回路入り(OPA2134PA)だと秋月から200円で入手出来るのだが。
共立:315円 千石:350円 若松:472円
その後、メーカーのご配慮により無償でICを送ってもらい交換したところ正常に動作した。
音質は、まともなヘッドホンが無い(手持ちのヘッドホン/イヤホンでは低音が出ないので、シャリシャリです)ので、音質は確認出来ませんが、測定器で測ると、30Hz~70kHzまではフラットでした。
出力も、電源電圧9V時P=Pで2Vまではきれいな正弦波でした。
歪は歪計が無いのでフリーソフトのスペアナで見てみましたが良好の様です。
矩形波での波形も特に悪いところは無い様です。
面白い現象として、不良のICも9V以上では正常に動作しています。ちなみに正常品は4.5V以上で動作しました(規格:最低動作電圧±2.5V)。
以前製作した「MCカートリッジアンプ」のICをOPA2134Aに変更して無音時雑音を聞いて見ましたがNJM4588DD(50円)、NJM2122D(100円)とは殆ど変わりませんでした。