前回のブログで出力に発振波形(写真右)が見られると報告したが、これについてご覧になったja7jqjさんから、色々とアドバイスが有った。
距離センサーの赤外LEDのドライブ信号がノイズとしてそのまま出力信号に出ていないか、その調査方法を教えてくれたのでやってみた。PINフォトダイオードをオシロに接続し、赤外線信号を検出した。
写真左が全体の波形で信号部の時間軸を短くしたのが写真中央です。
約60Hz間隔で信号が、その半分の時間送出されていて、信号は1kHzの変調波形である。
一方、コンパレータ出力波形は約70KHzで一定しており、先の信号波形とは異なる。
調べて行くと、コンパレータの基準電圧を発生させているシャントレギュレータ(TL431)の出力に70KHzのノコギリ波形が乗っており、この電圧変化でコンパレータがON/OFFを繰り返していた。
TL431の出力には0.1uFのセラコンを入れてはいたが(以前も発振の現象が有り、この時は0.1uFで消えたので)、これでは利かない様で、82uFのOSコンを入れたら発振波形が無くなり、検出動作も安定する様になった。
一応、コンパレータのヒステリシスを決めている入力抵抗は10kΩから100kΩに変更した。
【送信機を組み合わせると誤動作?】
7/2夜に実験してみました。
根本的には送信機に使ったものが、どこか壊れて(通常はボタンを押した時だけ電源が入りLEDが点灯するのだが、点灯しっぱなしで電波が常時出ている)いる様で手持ちの送信機(TX315-2262FD)に交換しました。
それで少しは改善されましたが、送信機を接続するとばたつく現象が有り調査。
どうやら、送信機の電波が悪さ(変調信号がコンパレータ入力に入るか?)をしている様です。
周波数は315MHzと、コンパレータの動作範囲外ですが変調信号がMax5kbpsなので、この信号を拾っているのかも知れません。
送信機の電源(+5V)を別回路にして、信号入力に0.1uF(C3)を追加しました。
フォトカプラに変更し、現在のLEDとシリーズに入れました。
余談ですが受信機出力にメロディICを接続しているのですが、これが信号ONで必ずスタートするかというと、そうでもなくて、2回信号が来て初めて動作するとかチャタリング防止なのか、これを使うとすれば、信号に工夫が必要です。
送信機は315MHzと刻印されたSAWフィルタらしきCANパッケージ品が使われています。
送信信号が無いと受信側が1になっており、電波が受信出来ると0に、ON信号が受信出来ると1になる様です。
実際にセットを組む場合には、送信機を離した方が良さそうです。
実験で、本当にバラックセットになってしまったので、綺麗に作り直したいと考えています。
なかなか、組み合わせによる問題が有り、難しくもあり、楽しくもあります。