防災設備で使用されている誘導灯だが、従弟から本体不良品を処分するが、いらないかと連絡があった。
冷陰極管タイプで、本体不良になるケースは少ない様なので、修理好きの私には絶好の教材?である。
商用電源入力時には点灯せず、非常電源に切り替わった時(商用電源断)一瞬点灯するという現象である。
分解してみると、スイッチング用トランスらしいテーピングが一部茶色に変色していたので、断線していないか導通を見てみたが切れてはいない様だ。
この手の回路知識は皆無に近いので諦めかけたが、辺りを見回すと、電解コンデンサの防爆弁が膨らんでいる。
160uFが2個並列接続され、2次側の平滑に使用されている様だ。
外してLCRメーターで見ると
静電容量 ESR
3.2uF 58.6Ω
3.18uF 55.6Ω
と明らかに劣化して容量抜けをおこしている。
手持ちの類似品に交換すると正常点灯する様になった。
容量抜けの外部要因があるのかもしれないが、私の趣味用に点灯させて様子を見ている。