電子工作サークルで、ヘッドホンアンプの回路をいろいろ見つけて来ては製作しているメンバーがおり、聞き比べをしているのだが、プラグを差し替えての確認になるので、瞬間的な比較がしにくいというのがある。
そこで切り替え器を考えてみた。
すぐ思いつく方法としては、スイッチ、リレー、電子リレーがある。
1.スイッチ:安価で簡単で電源不要だが、経年で接触不良にもなりやすい。
2.リレー:駆動電圧が必要で最低でも5V程度必要。接触抵抗は少なく、密封タイプだと経年変化も少なく、容量も大きい。
3.電子リレー:フォトMOSリレー素子(TLP222AF,225A等)を使うと、駆動電圧は最低1.15Vで済む。4個必要となるので、全体コストは高くつく。またON抵抗は2Ω程度残る(ヘッドホン等32Ωインピーダンスには影響少ないが)。経年劣化はほぼ無い。
今回はTLP222AFの手持ちが多数あり、音声回路での特性を確認したかったので、これで製作してみた。
電源には単四電池を使用する。ONするには5mAで済むので、同時2個ONで10mA程度なので消耗は少ない。
切り替えには3ポジション1回路のスライドスイッチを使用。
確認のため、CDプレーヤーのヘッドホン出力と、光出力+真空管ヘッドホンアンプ出力を切り替えてみた。結果は差が無かった。(まあ、製品なので、こんなものだろう)
双方向性があるので、2入力/1出力、1入力/2出力の用途に使える。
CDプレーヤーを2種類のヘッドホンで切り替えるもの試して問題無かった。
1 コメント
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- Photo MOS Relayはメジャーになって久しいですね (MB4620)
- 2023-07-02 17:47:55
- Photo MOS Relayの話が掲載されていたので、昔を思い出しました。AI-SLTに搭載したISDNのOCUからの定電流給電の正転と反転に使用したのを思い出しました。当時は米国のメーカーしかなくて、スペックの確認に苦労しました。また寄生ダイオードの影響も無視できませんでした。
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