先日、MCヘッドトランスの製作記事を書いたが、DENON DL103LCⅡでは出力インピーダンスが低い為、巻線比の高いST-12に変えてST-14で作ってみた。また、ハム音の誘導も気になったので、友人のアドバイスでトランスの周囲を銅箔0.1mmでシールドし半田付けして見ました。入力レベルが低いせいか少し効果が有ったかなといった程度でした。この他にも、同じトランスを逆相に接続したら50Hzがキャンセル出来ないか試したが効果無し。周波数特性の計測結果は添付エクセルファイルの通りで、1kHzを基準に20Hzで-4dB、20kHzで-3dB程度と、ST-12と比べると特性が悪くなっております。その後DL103LCⅡの出力インピーダンスが13Ωであることから、負荷抵抗15Ωを入れ追加測定した。(添付ファイル変更)1kHzを基準に20Hzで-3dB、20kHzで-3dB程度となり、低域は少し延びましたが、広域はロスが急になりました。また、部品を揃えてST-12用を作り、聞き比べたいと思います。「f.xls」をダウンロード「MCTR.xls」をダウンロード
部品がそろったので、ST-12用も作って見ました。このほうが25kHz位に少しピークが出ますが(パラに入れている負荷抵抗を30kΩ以下にするとレベルは下がりますがピークがなくなります)周波数特性が高低域共延びています。
12/11 ハム音対策として、パーマロイコア中野パーマロイという、磁気を通過してくれる金属(高価ですが)のサンプル0.2mm厚が届いたので実験してみました。最初、トランスのみシールドしたのですが、完全に覆えないのでそれほどの効果は出ませんでした。次に本体毎箱状のケースにして覆ったら見事ハム音が低減しました。接続は半田付けが出来るので10mmくらいラップさせ接合した。やはりそれなりの金額をかけないと市販品並みの完全なものにはならないということが実感出来ました。(でも計算すると材料費100円位ですけど)まあこれほどしなくても、カットアンドトライで、位置・方向を決めてやれば問題ありませんが!「p-core.pdf」をダウンロード