SOPタイプのIC表示を見るのに、aitendoから以前購入した60倍マイクロスコープを使っていたが、ボタン電池がLR1130×3個で、LR44に比べると一般的で無いので、LR44が使える様に改造することにした。
現在は販売されておらず、同一品を利用した「スマートホン用マイクロスコープ [CM60X]」は入手可能だ。
1.5V×1個で白色LEDを点灯させるのに昇圧IC(CL0117)を使用する。
電池は入らないので不格好ではあるが、ケースの外側に電池ホルダを接着する。
問題なく点灯はするのだが、1.5Vの場合200mAも流れるので、インダクタ(現状47uH)を変えてみるか、HT7733に変更してみるか再実験したいと思う。
今回のCL0117(スイッチング周波数のままで点灯/点滅?)とHT7733A(DC昇圧で点灯)を調査してみた。
インダクタを可変しやすくするのに、手持ちのインダクタ(形状は異なるが)22,47,100,220,470uHをブレッドボードタイプ基板に実装しミノムシクリップで接続替え出来る様にし、CL0117とHT7733Aもその基板に一緒に実装した。
結果は下表の様になった。
インダクタによる輝度変化はそれほど大きくなく、インダクタンスが大きいほど電流が小さい。
HT7733Aの場合はインダクタンスが小さいとリップルが増加する傾向にある。
低電圧特性はHT7733Aのが少し良い。0.7Vから点灯するがCL0117は0.8V以上となる。
各波形を参考に掲載する。
前回のマイクロスコープ用は200mA以上流れたが、今回の実験結果では、それまで流れないので、もう1度確認することにする。
先日紹介した6J1アンプだが、出力がRCAジャックなので、これをヘッドホンプラグに変換するのに、家電量販店(ケーズデンキ)を見て回ったところ、ずばりの物は千円近く高価だが、RCAプラグ-携帯平型コネクタ変換コード(JVC製 携帯電話用接続コード外部接続プラグ-ピンプラグ L/R 1m ブラック CN-GP100-B)が85円で売られていたので、これを購入し改造することにした。Amazonで250円なので、得した気分である。
平型コネクタ部のケーブルを切断し、基板取り付け用の3Pステレオジャックに付け替えた。
先日の真空管繋がりで、もう1点紹介する。
banggood.comで、真空管プリアンプが、割と安価(時価税抜き1922円)で販売されていたので注文した。
届いたので、動作確認する。五極管の6J1がL/R別に使われているので2本構成になっている。
6J1はaitendoで入手可能。
回路図等、説明が何も無いので、取り敢えず電源を入れることにした。
AC12V入力とあるが、その物が無いので、取り敢えずDC供給してみた。
ヒーターが点灯し、そのソケット内にある青色LEDが点灯するものの、出力をオシロで観測すると、小さくクリップしている。
そこでAC12Vを供給してみることにし、トランス式ACアダプタ(出力15V/900mA)を見つけて使うことにしたが、特殊ねじが使われており分解困難なので、あたりを付けてノコで切断してみる。
トランスの二次側電圧が少し高くヒーター電圧が7V(定格は6.3V)になるので長時間使用するには直列抵抗の2.2Ωを変更する必要がある。だが、これで、出力が正常に出る様になった。
10Hzから100kHzまでフラットである(但し、負荷は無しである)。
電源回路を分析すると下記メモの様になっている。ACでないと動作しない意味が分かると思う。
入力の片側は0V(コモン)に接続。ホット側はヒーター用に半波整流、B電圧用には倍電圧整流で+-を発生している。今回のトランスでは±40Vが出ている。
真空管のカソードが-36V、プレートが+20Vになっていた。
グリッド(G1~G3)は電圧から、三極管接続になっている様だ。
(G2をプレートに接続、G3をカソードに接続)
ということは、YAHA-AMPでは無く、通常の電圧で動作させている様だ。
真空管の他に、PNP/NPNトランジスタがLR別に有り、回路分析はしていないが、OTL回路になっているかと想像出来る。
例によってアクリルケースが付いているので組み立てる。
KORGが、ノリタケ伊勢電子(株)の蛍光表示管の技術を応用することにより、その構造を工夫し、従来の真空管に比べ、大幅な省電力化、小型化、品質向上に成功した新真空管です。
Nutubeは従来の真空管と同じく、アノード・グリッド・フィラメントの構造を持ち、完全な3 極真空管として動作し、また従来の真空管と同様、真空管特有の豊かな倍音を生み出し ます。
KOLGはギターアンプなどで音質の関係から真空管を使っているが、供給不足や品質のバラツキなどから、新たな技術による真空管を開発したのだろう。
原理として非常に面白い、コロンブスの卵である。
最近、様々な電子工作関連誌で、取り上げられており、まだまだ高価(真空管のみ5400円)だが、新しもの好きの私としては、購入して実験することにした。
Nutube6P1の他に、Nutubeヘッドフォンアンプ(基板のみ)を製作するので、スイッチサイエンスに注文した。
届いたので、組み立ててみる。まず、真空管といったイメージは全然無く、蛍光表示管だ。
Nutubeは高価なので、ソケットで着脱出来る様にするのだが、2mmピッチになっており、リード線がペラペラで、ソケットに差すのに細心の注意が必要だ。
グリッドバイアスは電源から直接と3.3V用三端子レギュレータからの2種類対応出来る様になっているが、電源電圧変動を受けにくくするのに三端子レギュレータを使うことにする。
ヒーター(フィラメントという)は0.7V/17mAと従来の真空管と比べて、すごく小さいので、間違えられない。これはオリジナル通りシリーズに470Ωを入れて落としている。
バッテリーモニター回路のパターンも有ったので使用する。チップ抵抗は無いのでアキシャル抵抗で代用した。
スイッチ付きボリュームが無かったので、スイッチは別として左端の可変抵抗に接着固定した。
電源(9V)を入れるとアノード?が蛍光表示管らしく光った。
片側が点かなかったのでバイアス調整用の多回転トリムポットを回していくと点灯する。
信号を入力して、出力にオシロスコープを接続してクリップ点を観測する。
3Vあたりが、最良点の様だ。
3.3V用三端子レギュレータだと、最大近くで合う形になるので、5V用に交換した。
仕様によるとバイアスを3V以上にしない様とあるので、注意が必要だ。
従来の真空管と異なるのは、グリッドがプラスバイアスであることです。
周波数特性的には10Hz~100kHzまでフラットだった。(無負荷での確認だが)
30Hz以下の低周波だと明るさが変化するのが面白い。
一般の真空管でも暗くすると、ほのかに青白く管内が光る場合があり、これがまた幻想的である。
波形画面です。
もっと安価になれば、低電圧・低消費電力なので応用は色々と出来るのだが。
今日、2万5千円を引き出ししようと、ゆうちょ銀行ATMを利用することにした。
万円単位であれば、自動的に万札が標準で出てくる。
なので、25千円であれば、1万円札2枚と千円札5枚(本当は5千円札が出ると思っていた)が出ると思ったら、千円札が25枚出てきた。
そこで、両替してもらおうと窓口に行ったら、取り扱い時間が終わっているので、それは出来ないので、それをもう1度預入して、引き出しする方法があると教えてもらい、なるほどと納得。
預入をして、引き出し画面でお札を指定出来ると思ったが、「修正」ボタンを押すと金額入力画面になってしまうので、しょうがない3万円と指定して引き出す。
納得出来ないので、窓口でクレームすると、正しい操作方法を教えてくれるというので、もう1度操作。
すると、「修正」ボタンを押した後、金額に25千円を入力すると、今度はお札の内訳が1万円札2枚と千円札5枚と表示されて、やっと引き出しすることが出来た。
プログラム開発者(素人ですが)から言わせると、これは無いなと思いました。
他行は確認してないが。
今月のおもちゃ病院で、CCP社製「ラジオコントロールW-DRIVE トヨタFJクルーザー」の修理依頼があった。(水陸両用構造で面白い)
全然動作しないというもので、箱も説明書も無かったのでホームページから説明書をダウンロードしてペアリング操作してもダメなのでメーカーに問い合わせページで質問してみた。
説明書通り操作しても全然動作しないことを伝えたら、見てみないとわからないが、保証期間は特に設定しておらず、最高でも送料込みで3500円で修理出来るということでしたので、依頼者に確認したところ、お願いしたいということでしたのでメーカーに送った(この料金は自己負担です)。
一週間弱でメーカーより電話があり、基板が不良(詳しい原因は伝えられず)で新品交換対応、それでも送料込みで1500円(代引き支払い)という口頭での回答でしたので、そのまま修理をお願いした。それから2日後にはちゃんと箱入りで届いた。
早速、依頼者に連絡したら、引き取りに来られ、新品になっていたので、喜んでおられた。
【ヤフオクでも同一品を500円で落札】
同時期に、治らなかった時の部品取り、研究用に同じものをヤフオクで検索したら、前後動作しないというジャンク扱いが500円で出品されていたので入札。幸い他の入札が無かったので500円で落札出来た。
やはり説明通り前後操作が反応しない(ペアリングは正常でステアリングは正常に動作)。
ボディを外し(メカ部は防水のためシール構造で、合わせ面にグリスが塗られている)基板を調査する。
モータードライブ用らしいSOP-8Pの半導体が過熱しているので外してみて、それの入力信号を確認すると、正常にそこまでは来ている様だ。FETによるHブリッジ回路の様で、パターンから推測(半導体の表示がどうしても判読出来ない)するとN-CHとP-CH-MOSが同一パッケージに入っているものの様だ。あいにく手持ち品が無いので秋月にある同等品4種類(TPC8407,TPC8408,FDS4558,FDS4897C)を念のため全て注文した。
届いたので、データーシート上、一番良さそうなTPC8407を取り付けてみる。そうすると正常に前後モーターが回転した。FET表面も、それほど熱くないので良さそうだ。
生涯学習センターの方から、ノートブックの診断を依頼された。
富士通製LIFEBOOK AH530/2Bというもので、電源が全然入らないという症状。
確かに、ACアダプターを接続しても各種LED表示が全て消灯のまま。当然動作する気配も無い。
ACアダプターの出力電圧は正常(+19V)だが、PC内部のショートでカットオフしてしまうことも考えられるので、実験用可変電源で供給してみたが、電流は流れていないので分解してみることにした。
ノートブックは外すネジが半端なく多いので、最初はしり込みしていたが、何台もこなしているとコツがわかって来る。
裏側のネジだけでなく、キーボードを外したところにもあるので、キーボード上のスイッチモールを外してからキーボードを取り外す。
配線ケーブルは狭ピッチコネクタやFFCコネクタにより接続されているので、簡単に外れるが、FFCコネクタはロックを外すことを忘れない様に。
電源はメイン基板にちゃんと供給されている。バッテリーのコネクタからも定格電圧10.5Vがので出ている。フューズらしきものも見つからない。
電源部が壊れている様だが、全てチップ部品で手出し出来ないので、修理は出来ないと判断した。
依頼者と相談、DELL直販サイトから新品セール品(三万円強)を購入することにした。
先日紹介した同じBanggood.comより購入した「ファンクションジェネレータ」だが、出力周波数が分からないというので「Geekcreit® DIY Frequency Tester 1Hz-50MHz Crystal Counter Meter With Housing Kit」を購入して組み立て(吉本先輩にお願い)してみた。50MHzまで使えて、水晶の発振周波数が確認出来、税抜き1050円と安価だ。例によってアクリルケースも付いている。三端子レギュレータとトランジスタがアクリルケースにぶつかるので低く実装する必要がある。
問題無く動作した。しかし、ファンクションジェネレータを接続して確認していると、内部の三端子レギュレータ(HT7550)が過熱して壊れてしまったので、TA78L005に交換(ピンアサインは異なる)した。
それでも周波数表示しないのでジェネレータの出力を見ると、オフセットのあるDC出力で電源電圧+12Vまで振れている。
電圧が高すぎるのと、オフセットがあることに原因が有りそうなので、10uFのカプリングコンデンサと分圧用に10kΩの半固定抵抗を入れた。
調整してみると3V程度が安定に検出出来る様だ。
電源はACアダプタの2分配プラグジャックを製作して12VACアダプタを接続する。
Banggood製のポケットオシロも接続して波形が見られるので、ファンクションジェネレータの正弦波歪みを目視範囲で調整出来る。
秋月の「水晶発振子周波数測定キット」と同じ様な仕様で、これは以前に入手・組立てして使っていたが、PICが壊れたのか全然表示しなくなった。
壊れていた秋月製だが、このPICをBanggood製のに交換すると問題無く動作する様になったので、同じプログラムの様だ。プログラムをコピー出来ないか確認してみたがコピーガードが掛かっていて出来なかった。
操作方法は秋月の説明書がそのまま参考になる。
【プログラムが公開されていました】
ブログを見た方からメッセージが届きました。
下記リンクに同様なカウンターのプログラムが公開されているというので3種類を試してみたところ
'COUNTER2.HEX'が正常に動作しました。
http://www.qsl.net/dl4yhf/freq_counter/freq_counter.html
二宮名物やきそば「さくらい」をご夫婦で営業している櫻井先輩から.電話で「旅行で4日ほどお店を休みにするので、その間に営業中の電光看板を明るく改造出来ないか」と相談があり対応することにした。
見た感じでは、LEDがそれほどでも無い様に見えるが、注文するのに数えたら、赤緑青合計で1500個余もあった。
片面で四分割、両面なので基板8枚に実装されている。
LEDにはaitendo製の3円/個品を使用する。安価だが、輝度(Iv)が4000-6000mcdと高いのが選択理由だ。
一人作業だと4日間で終わりそうに無いので、LEDの取り外しは吉本ドクターにお願いした。それだけで2日間掛かった。
1枚外したところで、LEDを半田付けしてみると、点灯しないブロックが有った。
点灯信号は複数個のコネクタ接続になっているが、ノンスルーホールなので、コネクタの抜き差しでパターンが切れ易くなっていた。ノンスルーホール基板は部品交換には楽だが、この様な問題が発生し易い。
コネクタランドとパターンはレジストを剥がして、LEDリードの切れ端で接続する。この他に、腐食で断線しているところもあった。
この様なトラブルで、予定の4日間では終わらず1週間掛かってしまった。
今日、お届けする。自宅からは車で30分弱と近い。
やきそばの注文で、忙しそうである。
架台に取り付けて点灯させる。
全体に明るくなっているが、特に、周囲の緑色LEDがより明るくなっており、今までより目立ち喜んでもらえた。
カメラだが、愛用していたPowerShot-SX170ISがエラー頻発でシャットダウンするので、今回からミラーレス一眼のEOS-Mを使用している。慣れない関係で「営業中」全点灯がうまく撮れなかった。
【タダノRC-49-12】
ブログを見たかたから修理依頼があった。
前回は地元の方で何度か現車確認出来たので解決したが、今回は遠く、送受信機のみ分かる範囲での修理で、動作確認は出来ない旨伝えて、了解の上で引き受けた。
連絡の通り、内部に水滴が残っていた。
電源供給用4Pコネクタが変色して腐食していたので手持ちの合うコネクタに付け替えた。
電源は入るのだが、サブ基板の+5V電圧がおかしい。
また、何故か0Vが浮いている。
前回修理の写真を見てみると、メイン基板部への接続コネクタの差し込み箇所が違っていた。
1つのハウジングに対し、3個のコネクタを入れる様になっているが順序を間違えても入ってしまう為だ。
依頼者に入れ替えたか確認したところ、修理工場に依頼したことがあり、この際に間違えた可能性があるとのことだった。
これで実車確認してもらうことにした。
4/27連絡があり、送っていただいた写真によると、受信機が接続されているコントローラーの基板およびコネクタが腐食しており電源供給されていない様で、送っていただいて修理することになった。
【タダノRCS-M01】
レバースイッチ4個中、間の2個が壊れて動作しないという症状。
互換品に4個全て交換して問題無く動作した。
【タダノRCS-250】
受信機の表面LEDが全て点灯してしまい全然動作しないという症状。
今までに、一番多い故障内容で、電解コンデンサの液漏れ・劣化によるもので、交換でほとんど正常動作する。
出力電圧が+5V、+12V共に断続して異常である。
電解コンデンサをセラコン及び同容量の105℃タイプに交換する。
1個、コンデンサ下のパターンが不足、更にはカーボン状になっており抵抗値を測ると絶縁になっていないので、大きくサラモミしたところ絶縁がとれたので、コンデンサを実装した。
電源を入れると、表面LED表示が単体での正常表示に戻ったので、動作している様だし、送信機を操作すると2周波切り替えの矩形波信号が周波数によって0V及びVCCに固定されるので受信もOKの様だ。
4/26連絡があり、表面LED4個がサイクリック点滅のまま送信しても止まらない(ちゃんと受信出来ると消灯する)というので、4/27持って来てもらい調査したところIDの設定が送信機と受信機で異なっていた。車両オークションで入手した時から違っていた様だ。送信機側を合わせて再確認してもらうことにした。
4/28問題なく動作したと連絡がありホッとした。
【極東FRG601】
以前修理したもので、また電波が届かなくなってしまった(アンテナの直近にしないと動作しない)という症状で送ってもらった。
確認すると問題無く動作している。
念のため、受信機の電解コンデンサとアンテナ入力のアレスタを交換した。
また別電源に接続出来る様に供給コネクタを添付して送り返した。
その後、連絡があり症状は改善されていないということなので、別電源に接続してみたり、アンテナを外してみたりして、どう変化するか見てもらうことにした。
【5/1】
依頼者から連絡あり、この受信機が接続されているコントローラー部のコネクタ基板が腐食している様(写真添付)なので、治せないかとの問い合わせがあった。
4極コネクタは腐食しており、半田が付かなかったので、類似品で自作(ブリッジダイオードのリード線)しました。
ピンが少し細い(Φ1.5mmに対し1.3mm)ので、もし緩い様だったら、差し込み側のコネクタ内側をすぼめて対応してもらう。
パターンも腐食しているので、リード線を使って接続する。
コンデンサは類似品に交換。
多極コネクタは特殊フラックスで、半田が付く様にして、付け直しました。
前回修理対応した方のお友達が、それを聞いて同一品・同一不良内容での修理依頼があった。
「ストップ/再スタートのキーが時々反応しなくなります」という症状です。
届いて確認したが、その時点では問題無く動作していたが、全数交換することにした。
前回のスイッチが数量不足になっていたので、今回は購入してあった特価品のフジソク製RK68を使用した。
やはり高さが不足するので、前回はボタン側にプラ板を貼り付けて対応したが、今回はスイッチ本体をプラ板で浮かすことにした。これでも半田免には何とかリード線が出るので問題無さそうだ。
プラ板を細く切断して、基板に貼り付けスイッチを取り付ける。
これで問題無く動作する様になった。
以前修理した方から、また時々動作しなくなったというので送ってもらった。
到着して確認した時点では正常動作していたが、繰り返して動作させていると動作しなくなるので確認してみた。
電波をモニターしてみると、ダメな時は送信周波数が移っている。
PLL方式でPPSW2(4素子側)を操作すると周波数が変化するので、これが設定用の様だ。
これの3番目の接触が悪い様なので、これをOFFにして(受信側も合わせる)様子を見てもらうことにする。
最初の設定は1:OFF,2:OFF,3:ON,4:ONになっている。
ちなみにPPSW4(8素子側)はID設定の様だ。
受信機の他にコントローラーが添付されていたので、参考に写真を撮った。
4/8の県西おもちゃ病院だが、3件(レジスター、ラジコンカー、ラジコンヘリ)が入院となった。
そのうち、レジスターの修理が完了したので報告しておきます。
正式名称はタカラトミーの「ディズニー マジカルマート 英語と日本語! スキャンでおしゃべり☆ ドリームレジスター」です。
品物をバーコードリーダー(実際は違ったが)の上に翳(かざ)すとピっと音がして、その金額が音声アナウンス(英語と日本語切替)と液晶表示されるのが正常なのだが、これが反応しないという故障です。
分解するのだが、配線の長さがギリギリなので、結局は殆どのネジを外さなければならない。
分解してみると、商品の検出はレジ台前方にある赤外線LEDと、レジ表示下部にあるフォトトランジスタの間を遮ることで行っている様だ。
外光の影響を少なくする為、単純な直流点灯ではなく、波形を観測すると100Hz/デューティ比50%のON/OFF信号になっている。
赤外線LED側を外して、フォトトランジスタに近づけると反応するのでLEDを手持ち品に交換してみるが、現状の距離ではどれも反応しないので、フォトトランジスタも手持ち品に交換してみるがあまり変わらない。
LEDの確認だが、秋月のファンクションジェネレータで100Hz/デューティ比50%のON/OFF信号を発生させ、出力電圧を上げていくと動作距離が伸びる。
しかし製品使用のφ3mmタイプでは限界があり、製品の距離では使えないので手持ちのφ5mm(L-53F3BT)に交換すると、その距離以上でも反応する様になった。
LEDが出る穴のモールドをφ5mmに広げる。
LEDは+4Vから100Ωの制限抵抗が直列に入っておりNPNトランジスタでON/OFFさせている。このままではやはり動作しないので100Ω抵抗を並列(合成抵抗50Ω)に入れたところ動作Okとなった。
デューティ比50%なので、最大定格以内には収まっている。VF=1.2V
あと、面白かったのは、商品をどうやって認識しているかである。
バーコードラベルが付いているのだが、これを読んでいるのではなくて、商品内部にあるRFIDチップ(分解は出来ないので以下の測定からの想像だが)からの信号で読み取っている様だ。
というのは、本体側読み取り機(の形)表面にインダクタを接続したオシロプローブを当てて、読み取らせると13.51MHz付近(オシロでの値)の正弦波が観測される。
[RFID]でネット検索すると周波数13.56MHzが使われており、基板にも13.56MHzの水晶が使われており一致する。
センサー台の裏側に「Sino Matrix Technology」社名の基板があり、この社名で検索すると台湾のメーカーで、RFIDの製品も作っているので、間違いない様だ。
以上、本当の原因は調査困難なので、今回はこの様な改造で対応した。
余談だが、組み立て終わって、ちゃんと動作したので安心したら、透明アクリル部品が残った。液晶表示の保護用アクリル板だったので、もう1度全部バラシて組み立てし直しとなってしまった。
ブログをご覧いただいている方から次の内容のメッセージ連絡がありました。
「こんにちは。はじめまして沖縄県から(会社名)と申します。ユニック・ラジコンの修理依頼でメールさせていただいてます。半年ほど前にリモコンタイプのユニックにネットで購入したラジコン(送信機、受信機、アンテナ)を当方で取り付け、知人に車両を販売したのですが、ここ最近送信機のアクセルが反応が悪いとの事で修理が出来るかとの問い合わせがありました。アクセル以外の操作は問題なく、アクセル自体も反応がまったく無い訳ではないようです。試しに元から付いていたリモコンを接続すると問題なく作動するようです。こういった修理は可能でしょうか?型式はRC-31R?だったと思います。よろしくお願いします。」
今までの修理実績ではあまりない症状だが、調べることにし送ってもらった。
送信機の操作ではアクセルの引き具合で変調音が変わるし、受信機のアクセルLEDも明暗変化するので、問題無さそうに見える。
だが、アクセル信号出力に1kΩ抵抗を+24Vから供給してやっても電圧が出ない。
(アクセル出力はオープンコレクタのV-A変換回路で、外部負荷抵抗が変化しても電圧は一定となる)
基板を見ると、電解コンデンサの横から黒い燃えた跡が見られるので、コンデンサを外してみた。
+側が完全に焦げており、その下のパターンが燃えて切れていたので、焦げを取り除きパターンを接続し電解コンデンサを交換してやると、アクセル電圧が出る様になった。
回路動作はDC/DC-CONVの+5V出力だけですが、アクセル信号回路に+24Vからこの切れたパターンより抵抗で供給されているので、動作しなかったものと思われます。
アクセル全開で0.441V、微速モードでは0.228Vとなった。この電圧は内部半固定抵抗で調整可能になっている。
あとは、実際に車体に接続して確認してもらう必要がある。
以前、業務用ラジコン修理をした同郷(秋田)の方から、別な依頼があった。
という内容です。
届いて分解してみるとコイン電池(CR1616)が消耗していて、電圧が殆ど0Vでした。
また依頼にあった様に、押釦廻りに緑青が発生していました。
電池の買い置きが無いので、100円ショップでCR1616とCR1620を購入してきました。
取り敢えずはスイッチ廻りを清浄し、電池を入れて押すと電波が出ていました。
一般の送信機と異なり、キーレスは押したままでも1回だけ数秒電波が出て止まります。
周波数は水晶かSAWだと思うが308.00の表示で、受信機では307.96MHzで一番レベルが高いので、ほぼ合っています。
でも、接触が悪そうで、安定してONにならない感じがするので同一新品に交換し問題無く動作する様です。
修理費をいくらにするか、参考の為、新品価格等を確認すると
「新品だとキーカットと登録も合わせて1万以上します(三菱はパーツ代が高いです・・)ヤフオクだと中古と修理どちらも千円以上です。」
とのことでした。
電池はCR1620でも入る(逆にCR1620が正式でCR1616を使用したのではないかと思われる)ので、これを入れる。