8年前にヤフオクで落札して使用していたADOVANTEST製のTR5824Aについて、ブログに問い合わせがあった。
電源回路部分に使用しているDIP-ICが焼損している様で仕様が確認出来ないので教えてもらいたいとの内容だった。
カバーを外し写真を送付した。
そしたら偶然が起きた。
私の氏名で記憶がある様で、出身校や自宅所在地を聞いてきたので、お答えすると、科は違う(私は機械科で彼は電気科)が、電気クラブで同期で、お会いしているとのこと。
苗字は変わっているということで旧姓を書いていただいたが、未だに顔が思い出せない。東京に在住だということなので、機会があれば直接お会いすることを約束した。
分解ついでに、オルタネイト式電源スイッチが切れないことが多いので、調べてみた。
接点復活スプレーを塗布したら解決したので、このまま様子をみることにする。
使っていると、今度は左から4桁目のbセグメントが時間経過で点灯しなくなるという現象が見つかり、半田補強するが変わらず、4桁目と9桁目の7セグメントを交換してみることに。
すると9桁目が同じ現象になるので、部品不良であることが間違い無い様だ。
使用しているのはPanasonic製LN514GAというアノードコモンのものなのだが、すでにデッドストック品になっており、入手出来るところは見つからなかった。
ピンアサインも、現在一般的になっているものと異なっているので、直接使えない。
同じピンアサインの物が無いか調べてみると、色は異なるが(赤色)サトー電気で在庫のある㏋製5082-7651使えそうなので注文する。
届いて確認すると6番ピンが余分にある。テスターで確認してみても、どこにも接続されていない様なので切断して交換してみる。外形は一回り大きくなるが隣接7セグとピッタリくっつくピッチで実装可能だ。
全て確認しながら交換してみたが、一番右側7セグのcセグメントが点きっぱなしになる。いろいろ調べるが不明、0~9までcの正常で光らないのは2だけなので、判断はつくので、また時間の出来た時に調査することにした。
自己満足ではあるが、赤色のはくっきり表示出来るので、測定器らしく見える。
センターボランティア仲間の方から、もし治ればと依頼された。
SONY製TC-WE475というツインリバースカセットデッキである。
全然動作しないというもので、動作確認してみると、2カセット共に、フォワード/リバースどちらのボタンを押してみてもテープが回らずにすぐに停止処理となる。
カバーを外してメカ部分を見てみると、モーターは回転するも、ゴムベルトがスリップして回らない。
メカ部分を外し、モーターを外すことで、ベルトを取り出せる。
ベルトを触ってみると固くなっている様だ。
あいにくと、手持ちストックの中には使える長さのが無いので、使用実績のあるアメリカンレコーダーテクノロジー ヘッドクリーナーAmerican Recorder Technologies S-721H-4(現在はどこも品切れの様だ)を使うことにする。
綿棒に染み込ませ、ベルトの両面に何度も塗布する。ゴムローラーも同様に塗布する。
このクリーナーは唯一無二の製品で、劣化して硬くなったゴム製品を新品に近い柔らかさに戻せる。
組み立て直すと、期待にこたえて問題無く動作した。
左側のデッキ回転が速いので、おかしいと思ったら、ピッチ可変機能がついていることが分かり、標準に戻したら左右共に正常再生出来た。
福山くんのTVドラマ「ガリレオ」に出てきそうな、実におもしろい!電子工作キットをaitendoで見つけたので作ってみた。
プラズマスピーカキット[K-TESLA24VE]
作り方はホームページに書いてあるので、その通りに製作してみる。
トランジスタはNPNとN-CH-MOSの2個使用しているが、部品表や回路図が無いのでわからない。
シルク表示に極性表示(BCE,GDS)があるので、これで合ってるだろうと実装する。
期待したのだが動作(発振)しない。
自励発振なので、コイル1次側と2次側(テスラコイル)の位相を合わせる必要がある。
1次側や2次側の接続組み合わせを試してみるが動作しないので、トランジスタ(BU406)を手持ちの2SC4935に交換してみたら動作した。
2次側のコイル先端からプラズマ?の放電が見える。
音源をパソコンから入力してやると、空間から音が聞こえてきた。思っていたよりは小さな音だが、不思議な感じである。
電波をモニターすると3.6MHz程度(電圧により変動するが)のAM変調が聞こえてくる。
電源電圧は16Vが一番良さそうで、0.8Aほど流れるのでフィンがかなり熱くなる。
手持ちの同型フィンを重ねて面積を増やす。
ところが1時間ほど聞いていたら、突然止まってしまった。
LED2(2次側巻線の表示用)がオープン不良になっていたので交換したが変わらず、トランジスタを交換してもダメなので、諦めてAmazonで同様なキットを購入した。
(外したトランジスタを半導体チェッカーで確認してみると壊れてはいない様だ)
ミニテスラコイル プラズマアーク 電子DIYキット 音楽演奏
回路は同一で、トランジスタが違う程度である。
これは一発で動作した。搬送周波数は4.1MHz程度と少し高い。12Vでも動作する。
ネオン管や蛍光灯を近付けると点灯する。
aitendo製に比べて放熱フィンが小さいので、短時間でないと、トランジスタの劣化が怖い。
手持ちの小型ファンで冷却を考えている。
その後、手持ちのマイクロファンを使ってみるが定格電圧では風切り音でせっかくの発生サウンドが聞こえなくなるので、5V出力の3端子レギュレータをつけて電圧を落とす。
また、使ったファンは発生コイルに近いと、誘導で、電圧が上がるほど回転が落ちるので反対側に取り付けてある。
aitendo製も、その後見直ししてみた。
LEDがすぐに壊れる原因は、帰還コイルが指定の2ターンだと、電圧が上がり過ぎるのと赤または緑色LEDだとVfが持たなくなる様だ。Amazon製は青色なので同じく青色に交換してコイルも1ターンに減らしてみると動作した。それでも、電源電圧を上げていくと切れてしまうので、保護用にLEDを反対方向で並列接続してみる。これでAmazon製と同様になった。あとはパターンの引き方に問題が有りそうなのでaitendoに提案した。