今年も6/8(土)9:00~14:00 県西生涯学習センターで、恒例の「ふれあいアジサイ祭り」が行われます。
同じく、おもちゃ病院も2階会議室で開院してますのでお出かけ下さい。
1.プラレール・ヒロ
スイッチを動かしても動作しないという症状。
ギアボックスと電池ボックスとの接続は、細いばね性のステンレス線同士の接触で行っており、少し曲げて仮動作したときは動作しているがねじを締めていくと、どうしても動かなくなるので、ギアボックス側接点に銅テープを貼り付けてやったら問題なく動作する様になった。
2.スピのザウルスのフィギュア
あごが外れたという症状で、リンク部分の切断部を接着。
3.ラプトルのフィギュア
手が関節で切れたという症状で、切れた部分の両側に0.8φの穴あけをし、0.8φのリード線を差し込んで、更にクイックボンドで補強した。
4.アンパンマンレジスター
電源が時々入らないという症状で、電源用スライドスイッチの接触不良が確実なので、同一品に交換し動作OKとなった。
5.ラジコン(ジープ)
動作しないという症状で、プリント基板腐食によりアンテナとの接触不良が原因だったので磨いてOKとなった。
6.緑のモンスターの光るペンダント
ヘルメットと顔の部分が破断してしまったというもので、ロックタイト460で接着。
7.プルートぬいぐるみ
尻尾が付け根から折れたという症状ですが、この尻尾を元に体が回転するという仕組みなので、強度が重要になる。そこで、4ヵ所穴あけしステンレス細線で縛り付け、プラリペアで更に補強した。
8.プーさんの携帯電話
電池を交換しても反応しない(音が出ない)という症状で、分解してみるとスピーカーの磁石部分が外れてしまっていたので、同じ寸法のものに交換して、音が正常に出る様になった。
9.ラジコンRed Bull
前後に動かないという症状で、分解してみるとモーターへの配線が基板部で切れていたので接続して動作した。
10.アンパンマン・パン屋さん
音が出ないという症状で、分解してみるとスピーカーが断線してたので交換してOK.
11.ペンダント
電池を交換しても動作しないというもので、結局、専用IC(COB)の不良と判断した。
12.アンパンマンおしゃべり図鑑
読み取りペンの電源が入らないという症状で、分解してみると電源ON/OFFのスライドスイッチの接触不良でしたが、同一品が無いので、接点復活スプレー塗布で動作した。
先月にも増して依頼者が多くて、全15件有り、半分以上が入院となった。
依頼者に聞くと、コロナの影響で栃木県内の「おもちゃ病院」が全て開院していない様で、4件は栃木県の方だった。遠くは矢板市からも、わざわざ来てくれた。
1.アンパンマンわくわくクレーンゲーム
クレーンのチェーンが切れてしまったというもので、半田でくっつけてみたところ、可動しないので、引き込み穴で引っ掛かり動かなくなるので、同じボールチェーンが無いか市内の手芸店「サンキ」を探してみたら同じもの(ボール径:2.5mm)が見つかった。接続金具でリング状にしたものが5本セットで長さ150mmとなっている。クレーンゲームに使われているのは120mmと130mmになっており、これに合わせて切断し、交換したら無事動作した。
2.アンパンマン・スポーツ電脳マット
テレビのコンポジット映像入力に接続して遊ぶマットだが、緑色のボタンがほとんど反応しないという症状で、スイッチフィルムの接続部で抵抗を測定してみると、緑以外は静止状態で抵抗が無限大だが、緑色は100kΩを示す。このために、動作させて電圧を測定すると、電圧が低下してONと判断してしまう様だ。マットを分解するのも大変なので、一般整流ダイオードを2本直列にして電極のループにいれることで、しきい電圧が上がり、動作が正常に出来る様になった。
3.ハマーラジコン
動作しないという症状で、送信機の電源スイッチを交換。前後レバーのボリューム接触が悪そうなので接点スプレー塗布。2.4GHzユニットのクロック用水晶16MHzを交換して動作する様になった。
4.タミヤ製ラジコンカー(HOT SHOT)キット
全然動作しないという症状。
キット品なので、本来はおもちゃの範疇では無いのだが、簡単に判ればと引き受けた。
しかし、結構大変だった。送信機は27MHzでモニターでは問題無さそうだ。
受信機ユニット(FUTABA製)に電源がかかっていない。
ON-OFFスイッチ部レギュレータ基板の6.2Vツエナーダイオードと電流増幅用PNPトランジスタが不良だったので交換したら、電源出力が出る様になり正常動作した。
前後切り替えもサーボモーターで接点を回して切り替えているのが面白い。
5.ミニちゃんの電話
音が出ないという症状。ボタン電池の+側接点が内側に入りすぎて接触してなかったので、引き出して接触する様にした。
6.FC HOME88
ゲームコントローラーの1つが動作しないというもので、操作部のコネクタとコード根元を補修し接触を改善し、動作する様になった。
7.人生銀行
コイン(500円玉)一時保持ボタンを押して落下出来る様に調整して動作する様に。
設定は2019年までしかない。説明書はメーカーページからダウンロード可能。
8.そーめん流し
モーターが動かないという症状。モーター内に水分が侵入しモーター軸が固着していたので軸にグリスを塗布したら回る様になった。
9.プリモプエル
左手スイッチが反応しないという症状で、縫い目を分解すると断線していたので、接続して正常動作する様になった。
10.仮面ライダー ゼロワン プログライズキー
ボタン電池LR44×2個が消耗。交換して動作。
11.アンパンマンすくすく知育パット
タッチパネルが動作しなくなったというので、見ると透明電極のガラスパネルが左右に割れている。これを補修することは不可能なので、代替品が無いか検索してみると、思わぬところに同じ形状のものが見つかりました。
現品の表示:RXA-043001 MT43603B
aitendo製
4.3インチ★TFT液晶モジュール★480x272★ [TF043HV001A0]
写真で同じ様に見えるが実際入手してみないと、インターフェースが確認が出来ない。
届いて交換してみると、問題なく動作した。
12.ホバークラフト(リモコン)
動作しないというもので、前後操作用タクトスイッチ2個を交換することで動作した。
13.新幹線
本体破損でフリクション側が本体から分離してしまっているので、銅板を加工して補強した。
14.電動乗用ラジコンカー
充電が切れて以降、何度充電しても動かなくなったという症状。
てっきり、いつものバッテリー寿命だろうと手持ちの6V/4Ahバッテリーを2個直列にして交換したら動作したので、これでお返ししたが、その後、元々のバッテリーを充電してみると、ちゃんと充電出来たので、これは原因が充電にあると考えて後日持ってきてもらった(ものすごく大きいので運搬が大変で申し訳無い)。調べるとDC16V/1A出力のACアダプタの出力が断続しており、コードではなくアダプタ内回路と考えられたので、手持ちのパソコン用16V/3A(10円で入手したもの)と交換した。
15.ブリキ製騎士置物
オルゴール部分が本体点灯で分解してしまった(ゼンマイ飛び出し)という症状で、お客様に曲名が変わっても問題無いか確認したところ問題無いということだったので、手持ち品に交換して、喜んでいただいた。
1ヵ月以上入院しているおもちゃで、以前のブログでジャンク品と交換して動作したと報告したが、今日、動作確認したら動作しない。
シャフトとゼンマイを回すギアとのローレットが減って空回りしている。
ジャンク箱にある100円ショップおもちゃのゼンマイメカを見比べていると、工夫次第では使えそうなのがあった。
一回り大きい黒色のBOXである。
寸法に合わせて、現状モールドを切り抜き、差し込んでシリコン接着剤で固定。ゼンマイ巻きのつまみの代わりにホースのリールを取り付けると、引き出し/巻き取りは出来るのだが、どうやってボタンでホースをストップ(ギアボックスの一方のシャフトを掴むと止まる)させるか寝ながら考えてみた。
いいアイデアが浮かんだので、改造してみる。
ストップ用のシャフトに合うモールド品(クラッチの内部品)を差し込む。
ギアボックスの先に六角ボルトを取り付けてバーを押し釦間に渡す。モールド品が止まる様にバーの裏側にゴム薄板を接着。ボタン側も現状では引きすぎるので、最終的にはロッドアンテナジャンク軸をボタン穴に差し込んでバーに曲げて固定する。
ボタンの引っ掛かりがあり戻らない時があるので、スプリング(電池のマイナス接点)を入れる。
(もともとはあったのかもしれないが)
六角ボルトの微調整で止まるギリギリにする。
六角ボルト部は本体モールドに当たるので切り欠く。
この前に試した邪道を、もう1点紹介する。
ボタンのストッパーは効かないが、ゼンマイ機構の代わりにオルゴールを使ってみる。
ゆっくりと戻り、メロディが流れるのが、また面白いかな
1.恐竜
以前にも顎が折れてしまって修理したものだが、この時は分解が大変で、外皮も剥がさなければならないので、見える部分にシャフトを埋め込んで接着したのだが、やはり弱かったせいか同じ部分でまた折れてしまったというので、完全に分解して、接合・接着を行った。
2.アンパンマン消防車
運転席内アンパンマンが動かないのと、消防ホースが戻らなくなってしまったという症状。
運転席内はギア関係のグリスアップをしたら動作する様になった。
ホースは、まずロック解除用のカムが折れていたので、リン青銅で接続。
巻き付けのゼンマイ機構のシャフトと内部ギア接合部ローレットがガタガタになりスリップしていた。ローレットを切り直したり、接着も試みたが強度が持たず諦めようとしたが、数年前に部品取り用にメーカーから貰った同機があり、この部分は生きていたので付け替えてOKとなった。
このゼンマイ機構ロック機構の付いた特注品で、自分が持っていた各種ゼンマイ機構は使えなかった。
3.スマホ感知カンガルー
モーターが回らなかったのは、電池液漏れによる接点腐食で、磨いて動作する様になった。
面白いのは、ギアボックスから短いアンテナ線が出ており、携帯が受信したときに応答の送信周波が出るのを検波してモーター回路を起動していることだ。
今月のおもちゃ病院で依頼のあったもので、印刷パターンが切れていたので、導電ペイントで対処して、治ったと判断したが、試してみると、「ド」か「レ」のキーボードを押すと、ドとレの重音が出てしまうので、修理し直すことにした。
印刷パターンを修正するのは、薄く細過ぎて難しそうなので、8個のキーについてはコネクタとタクトスイッチを使って組み直すことにした。
シート基板のコンタクト部分は2mmピッチになっているので、ここにピンヘッダを半田付けして、これで中継する様にした。
スイッチ部は現状の導電ゴムボタンを外して、この部分に両面テープを貼り、手持ちのタクトスイッチ(高さが近い)を貼り付ける。
接続はφ0.32テフロン線で行う。
これで、動作はOKとなったが、キータッチが異なるので、依頼者に確認してもらうことにする。
電源スイッチの接点も折れてしまったのでリン青銅板で自作した。
お盆の連休に入ったので、はたして依頼が多いのか少ないか不安だったが、いつもと同じ程度(10件)の依頼があった。
気になったものを紹介する。
■ディズニーの「リトルグリーンメンキャッチャー」という釣りゲーム機
モーターは回っているが、「リトルグリーンメン」が殆ど動かないという症状。
依頼者が正常時のYouTube画像を見せてくれた。かなり元気よく動き回る様だ。
原因が不明なので、入院となった。
マグネットに狙いをつけて交換してみることにした。
内部の遊星歯車で3個の磁石バーが個別回転しながら、全体も回る。そのうち1個はピニオン2個で逆回転する様になっている。
セリアに行ってみると、同一寸法品が25個セットで100円なので購入。
ところが、交換は大変だった。しっかり接着してあるので、裏からオートポンチで打ち出したりしたが、受けのプラスチックが弱いので割れたのも何ヵ所か発生。(今から考えると、マグネットを加熱してやると良かったかもしれない)
シリコン接着剤で接着して固定する。
電源スイッチも接触が悪かったが、同一品が無いので、分解して、接点を広げて接触を良くする様にした。
これで「リトルグリーンメン」が動き回る様にはなったが、ぎこちない感じがする。
回転する磁石バーのピニオン位置を合わせる必要がある様なのだが、元の位置が分からなくなってしまっているので、メルカリで安価品を探して入手してみた。(下の写真)
これに合わせて動作する様になったが、それでも少し動きが悪い。
仮にシリコンスプレーを塗布したら動きがスムーズになった。「リトルグリーンメン」底部の突起が摩耗して滑りが悪くなっているのが考えられる。
一般のシリコンスプレーではお子さんに影響するので、食品用シリコンスプレーを入手して対応する。
しかしながら、永久的では無いので、テフロンシート貼り付けなども試してみたいと思います。
■ラジコン・フォークリフト
もう3~4回目の依頼で、また動作がおかしくなったとのこと。送信機のレバーが中立でも走行が止まらない等。
送信機のレバー操作で動くばね接点が根元で折れかかって接触したりしてたので、半田で補強しました。
車体側は電源スライドスイッチ交換。
周波数を微調整。
ギアボックスは、正逆で消費電流(回転数も)が異なるのでモーター交換しました。