トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

タダノRCS-250ラジコン修理依頼有り

2013-06-30 11:32:00 | アマチュア無線

 また修理の依頼が有った。
Img_5253_r Img_5254_r この機種は以前にも、何台か扱ったことが有るのだが、修理完了率が低い(コントローラー装置に接続されていないと受信の確認も出来ないので、送り返してからでないと対向試験確認が出来ない)。
送信機2台(正常動作品と不具合品)と受信機が送られて来た。
症状としては
●送信機
新品電池を入れても電源が入らない。たまに入ることもある。
●受信機
電源を入れても一瞬入るが、すぐに切れる。入っても電源ランプや警告音が薄く点灯、フリッカーする。
気温が上がってから症状が顕著になった様に判じます。
とのこと。
●受信機のケースを外す。
Img_5249_r Img_5251_r Img_5252_r TOYOCOM製発振モジュールが使われておりCH1:62.8MHz(送信周波数は4倍の251.2MHz)、CH2:63.1MHz(送信周波数は4倍の252.4MHz)の表示が有る。この機種は電源ON/OFFボタンを押すごとにCH1/CH2が交互に切り替わる。
ハンディ受信機でモニターするが、電波が出ていない。3端子レギュレータらしいチップ部品の出力を見ても2V程度しか出ていない。CPUクロックのセラロックも発振してない様だ。
何故かカスタムLSIの仕様がRCS-250とRCS-MM2の2種類有り、抵抗ジャンパー有無の差が有った。
今回の様に正常品は有ると比較出来て診断しやすい。正常品は3.3V出ている。隣にある同一形状素子は操作した時だけ、電圧出力される様だが、これの出力が出ていない。半田補強や、接点復活剤を塗布してみたら何故か、動作するようになった。しかし、OFFしたのに暫くしたら、電池が消耗してしまったので、消費電流を測定すると、OFF状態でも1.16mA流れている(正常品は0.15mAとなっている)。
Img_5248_rImg_5250_r電解コンデンサ(47uF/16V)周囲のレジストが膨らんでおり、擦ると簡単に剥がれて銅箔が腐食している。どうやら劣化により電解液が漏れ出した様なので、取り外して交換した。
すると、OFF時に0.18mAと減り、正常品に近くなった。
電流変化を見ると
ON:8mA(電波を出すので)→3.2mA(電波は停止)→操作:9mA(電波送出)→OFF:1.5mA→6.2mA(何故か数秒間流れる)→0.18mA(完全停止状態) となっていた。
ハンディ受信機でモニターさせて送信機を離していく。正常品、不具合品、CH1,CH2を試したがどれも20m程度で、差が殆ど無かったので正常に戻った様だ。電池もOFFで4時間程度放置したが電圧低下は見られなかった。
ID:26F4Img_5242_r変換ツールで確認してみた。
16進数に26F4を入力し、変換ボタンを押すと2進数に表示される。
H:00100110、L:11110100 と確かに合っている。

●送信機のケースを外す。
Img_5232_r Img_5233_rImg_5234_r Img_5235_r Img_5236_r Img_5237_r Img_5238_r Img_5239_r Img_5240_r Img_5241_r Img_5243_r Img_5244_r Img_5245_r Img_5246_r 入力ヒューズにDC24Vを印加するが、表面のLEDが全然点灯しないので、出力電圧を確認する。前回での調査資料が有り、DC24VとDC5Vを出力するはずだが、数Vしか出ていない。フライホイールダイオードは正常の様だ。IC(NJM2355)の端子電圧を測定するがこれも正常な動作をしていない。
NJM2355_J.pdf」をダウンロードが不良かもと判断して、入手先を検索する。いつも利用しているところでは見つからない。
株式会社チップワンストップで在庫が有ることが判り早速発注した。

Img_5229_r Img_5247_r 部品到着を待つことにして、ICは取り外し(というよりスルーホールで端子が簡単に外れないので、モールドを破壊)して18P-DIPソケットに交換した。
Img_5228_r Img_5230_r Img_5231_r 周囲を見ると、電解コン1箇所が送信機と同様レジストの膨れが見られたので外して見る。やはり、電解液が漏れている様だ。105℃仕様の手持ち品に交換する。
【6/27】
注文していたIC(NJM2355D)が届いたので、予めソケットに交換した部分に差し込んでみるが、正常な電圧が出ない。そのうちに焦げ臭い匂いがしてくるので、基板を触ってみると、レジスト剥がれで交換したコンデンサが過熱している。両端の波形を見るとスイッチングのリップルがかなりある。スイッチング周波数発生部のCT端子波形を見ると、綺麗なノコギリ波が観測される。
このICは使った実績が無く、周辺部品も全てチップ部品で、交換も困難なので、依頼者に了解の上で手持ちのaitendo製LM2576モジュールキットを2台組み立てて、出力電圧を+12Vと+5Vに調整する。
Img_5282_rImg_5280_r_2Img_5281_r_2Img_5284_rImg_5285_rImg_5286_rImg_5287_rImg_5293_r実装スペースを何とか見つけて2階建てで実装する。
振動対策として、電解コンデンサとトロイダルコイルは基板に接着固定する。
配線して、動作確認する。といってもこのタイプは外部機器が接続されていないと、受信確認が出来ない。
Img_5290_rImg_5292_r前回修理した同機とLEDの表示は同じになったので、単体では動作している様だ。消費電流はDC24V入力で120mAとなっている。
単体で受信確認出来る方法を探してみた。
Img_5288_rImg_5289_r受信モジュールから出ている2端子ナイロンコネクタの本体側端子をオシロで確認すると、電波の無い状態では低周期の矩形波が観測されるが、受信出来た(と思われる)状態で+5Vまたは0Vに固定される。CPUまでは動作している様なので返却する。
7/1メール連絡が有り、問題無く動作したとのこ。
無事に動作し続けてくれることを願う。
          

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

近所にセブンイレブン(ホットスポット)オープン

2013-06-22 11:56:00 | デジタル・インターネット

Img_5053_rImg_5050_rImg_5051_rImg_5054_rImg_5057_rImg_5052_r 時々行っている親戚宅の近くに、セブンイレブンが5/31オープンした。
そこで、買い物ついでにホットスポットの確認に出かけた。
都会と違って、田舎はまだまだ珍しい存在なのだ。
車内にネットブックを置き、WiFiを検索する。
docomo、7SPOT、NTT-SPOTのSSIDが表示される。この中セキュリティ無しの7SPOTに接続する。
Img_5055_r7spot1ブラウザを起動すると「7SPOT下妻黒駒店にようこそ」の画面が表示される。そのままでも1回だけはアクセス出来る様だが、会員登録(メールアドレス、性別、生年、パスワード入力)すると、1日3回、1回につき60分まで接続出来る様だ。
Img_5059_r7spot2どの範囲まで接続出来るか駐車場の一番遠いところまで移動した。電波は当然弱くなるが、正常にインターネットは接続出来た。
親戚宅のネットワーク回線は3Gで遅いので、もし大容量ダウンロードが必要な時や動画通話する場合は移動して便利に使えそうだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

FUSEのカタカナ表記を今日まで勘違い

2013-06-20 11:52:00 | うんちく・小ネタ

 提出資料作成の手伝いをしているが、添付品欄に”FUSE”を書き込むのに、「ューズ」と入力していたら、チェックしてくれた女子から「ューズ」じゃないですかと言われて、自分でも自信が無かったのでネット検索してみると、やはり「ヒューズ」が正しかった。
英語の読み(発音)からすると「フューズ」が近いということから、てっきり、そう思い込んでいた。
現役で永年、電子機器メーカーで設計をしていた頃は多分「ヒューズ」と書いていたと思うが、いつの間にか忘れてしまっていた。
もう1つの指摘は三相かご型モーターの「かご」が「籠」なのか「篭」なのかというものだ。
これもネット検索してみると、現在では、かな表記の「かご型」が一般的な様だ。更に疑問を感じ、「カタ」も「」なのか「」なのか調べて見る。
これが正しいというのは無さそうで、漢字変換では「かご型」だが「かご型モーター」のメーカーでも違っていた。
これに限らず、「型」と「形」はいつも悩むところだ。
Yahoo!辞書に解説が有る。
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?dtype=0&dname=0na&index=03298000
」forme と「」 type で覚えるのも・・・

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャンク扱い定電圧電源・簡単に修理完了

2013-06-20 07:24:00 | おもちゃ病院

Img_5141_rImg_5151_rImg_5147_rImg_5152_rImg_5148_r  ヤフオクでKENWOOD 多出力直流安定化電源 PWR18-2TPジャンクが出品されており、映っている写真からすると電圧調整用のロータリーエンコーダーが外れているだけの様に見えたので、治りそうだと予想し2800円で落札(競争無し)。
8V(2A)/+18V(2A)/+36V(1A)の3出力になっている。自然空冷でファンが無いので、静かな所が良い。
Img_5143_rImg_5144_rImg_5146_rImg_5145_r早速、分解して見ると、やはりロータリーエンコーダーらしい。
外力により単に金具から爪が外れている様子で、プリント基板からエンコーダー基板を外して、接点部には接点グリスを塗布して組み上げて基板に戻す。再度外れない様に爪は接着する。
Img_5149_rImg_5153_r接続コネクタを入れて電源を入れると、正常に電圧/電流が調整出来る。上のボタンにより可変速度を切り替えられる。
送料1470円をプラスしても安い買い物だと思う。
あとは、ツマミを探して取り付けて完成!
今回はロータリーエンコーダーの組立直しでOKとなったが、最悪、壊れていた場合には秋月で販売されているロータリーエンコーダ(通販コード P-00292)が使えそうだ。200円と安価で手持ちも数個有る。
トラッキングボタンは有りますが±電源では無い(8V,+18V,+36Vの3出力)ので、トラッキングONにすると、+18Vと+36Vの電圧が同一になるのですが、コモンが0Vですので±のトラッキングにはならず、たとえば±12Vとするには+18Vを+12Vに設定、+38Vを+24Vに設定、+18V端子をコモン(GNDからは浮いているので,これをGNDに接続しても問題無し)として使用すれば固定では可能です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リビング照明をLEDシーリングライトに交換

2013-06-11 10:50:54 | インポート

Img_5108_rImg_5109_rImg_5111_r  新築から約25年使って来たリビングの蛍光灯式シーリングライトを修理(蛍光灯ソケットが紫外線でボロボロになったところを外し、間引き照明)しながら使い続けていたが、とうとう蛍光灯の寿命と切替スイッチの動作が悪くなり紐が切れてしまった。
Img_5119_rImg_5122_r蛍光灯のソケットも購入しておいたが、形状が異なるので、取付にはアダプタが必要で、パワーLED基板は持っていたので、交換改造して使い続けようと考えていたが、時間が無くなって来たので、安価なアイリスオーヤマ製CL12DL-E1をAmazonに注文(14,800円)。
先日届いたので、アルバイト先から脚立を借りて交換することにした。
Img_5110_rImg_5112_rImg_5118_r既存のライトは直配線となっているが、このシーリングライトはローゼット取付タイプなので、ホームセンターで97円のを購入。取付ねじは添付されていないのでアルバイト先で一番長い木ねじを調達。
既存配線を外し、ローゼットに入れ直し、木ねじで天井ボードに取り付け。
Img_5113_rImg_5114_rImg_5115_rあとはシーリングライトをはめ込む(ローゼットの高さに合わせられる様2段階になっている)。
ロックして、コネクタを接続し、中央カバーを回して約30分で取り付け完成。
ローゼットが付いていれば、素人でも30分あれば説明書を見ながら自分で取付可能と思われる。
各種調整は赤外線のリモコンで行う。
Img_5117_r 10段階の調光、昼光色/電球色、調光のメモリー、おやすみタイマー、常夜灯ボタン等、多機能である。
従来品は20W蛍光灯×6=120Wだったが、これにより5W~54Wと節電が出来、当然長寿命が実現出来た。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

DSPラジオ3号機製作

2013-06-09 17:52:00 | アマチュア無線

 先日のブログで18バンドタイプを紹介したが、アナログチューナー修理依頼された方に比較用にと、もう1台製作することにした。
バリコンタイプは数個ストックしてあり、その後、これ用の基板がaitendoより発売されたので、これを利用して製作してみた。LRの逆相も調査したかったからでもある。
エレキジャック№21「DSPユニットを使ったラジオの製作」記事を参考にした。
1号機はDSPM1(DSP-443)を使用したので、今回はDSPM2(DSP-444)を使うことにした。
ボリューム延長シャフトもaitendoで販売されているが溝が少し深く、シャフトと本体がこすれ気味なので少し削る。
Img_5107_rImg_5100_rDSPモジュールは2mmピッチヘッダピン/ソケットを使用してプラグイン出来る様にした(しかしDSP-444の場合、このピンの他に、中央部に3箇所接続ピンが有るので、これは直にリード線を半田接続する)。
AMのバーアンテナだが、今までの実験で、DSPラジオの場合、効果があまり無い(外部のビニール電線が受信出来る)ことから、470μHのインダクタを使用した。受信して気づいたのだが、縦置きより横置きのが電波の偏波的に良かった様だ。
電源は、現在USBで一般的に5Vが標準になっているので5VのACアダプターを使用。
DSPモジュールの最大電圧は4.5Vなので3.3V出力の3端子レギュレータを使用する。
試作し終わったのだが、放送がAM/AMともに受信出来ない。
最初、ソケットを裏表逆につけてしまって、これを外したので、その関係で2箇所ランドが無くなっており、これを配線接続したのだが、やはり動作しない。
Dspm1pin接続に間違いが無いかチェックするが記事とは合っている様だ。
だが、これとaitendoの回路図とを比較するとピンが異なっている。見直したのが左図である。
接続し直して、やっと正常に動作する様になった。
2号機のボリュームチューニングタイプと異なり、バリコンタイプは1号機でも確認済みだが、チューニングがシビアな感じがする。
Img_5105_r気になっていたLRの逆相だが、やはり説明通りLとRが逆相になっていた。
反転アンプが必要の様だ。
Img_5102_rImg_5101_rセパレーションの方はオシロの波形の様に良さそうだ。
スイッチングタイプのACアダプターを使用したが、AM受信に対する影響はバッテリーと変えてみても影響は見られなかった。
   

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

関東圏で唯一のAMステレオ放送(ニッポン放送)

2013-06-09 08:35:00 | オーディオ

Img_5076_rImg_5077_r FMチューナーの感度比較をするのに、今まで購入(主にヤフオク)した(ジャンク品で修理したもの多い)のを引っ張り出して来た。
AMステレオ放送がどういうものか試したくて安価に落札したONKYO T-422M製で聞いてみた。
安いだけあって、受信レベルが見れないのが不満なところである。
スキャンしてみるが、唯一「1242kHzニッポン放送」だけがステレオ表示が出る。受信は自作のループアンテナを使用。
頑固にAMステレオを放送してくれている「ニッポン放送」に感謝する。
Img_5078_rImg_5082_rチューナー部分がDSP方式なのか確認の為、カバーを開けて見たが、シールドケースに入ったアナログのチューナーモジュールが使われている様だ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

県西おもちゃ病院(2013/06)

2013-06-08 15:36:00 | おもちゃ病院

    今月は8件の依頼が有った。
今月より八田・新ドクターが加入し5人態勢となった。
1.電池関連
相変わらず、電池(ボックスも)関連の原因が半数近くになる(電池の容量抜け、電池接点バネ破損等)。
2.ラジコンカーの車輪折れ:車輪と車軸を連結するためにデルリン製(車輪側が6角形状)のボスを使用しているが、これが折れており、接続強度を保てないので了解の上、ホイールごと接着固定とした。
3.アンパンマンキーボード
電池の容量抜けが原因で電池交換して音は正常に出る様になったが、アンパンマンの片腕が上下に動かない。分解してみると、カムから腕のシャフトが外れやすくなっている。調べるとシャフトの位置が悪く(中心から出方が偏っている)ストッパーが効かず、外力を加えるとカムから外れるのが原因らしく、シャフト位置を調整してOKとなる。
4.ドラえもん時計
これも電池容量抜けが主な原因だが交換しても、長針と短針がスリップ気味なのでカバーを外して、シャフトに対して押し込んで、時刻合わせを行いOKとなる。
5.ミッキーマウスのおもちゃ
Img_5092_rImg_5094_r今回一番手こずらせたおもちゃである。5時間あまりの大手術となった
30年以上も前のアンティークな物で、代々受け継がれて遊んできたおもちゃだが、近所のお子さんが遊んでいるうちに壊してしまったというもの。左腕が折れてしまったという症状。
音(じゃんけんぽん)も出るというので、電池を探したが、依頼者の話で電池は使用していないとのこと。
分解して見ると、音声はソノシートに、先端に針のついたコーンを当てて音を出す構造だった。
腕は外れており、このストッパー部分のモールドが両手共に破損していた。幸い内部に残っていたので接着してみるが強度不足で剥がれてしまうので、最終的にはリン青銅をL型に曲げた補強を添わせて接着固定した。
Img_5095_rImg_5096_rこのおもちゃのミソは、ランダムに「じゃんけん」を出すというものだ。
左手が「パー」の時上がる。右手は「グー」と「チョキ」兼用になっており、チョキの時に指が手の中から出て来るという凝ったものだ。
本体と腕の付け根からレバーが出たり入ったりすることで切り替えている。
ランダムにじゃんけんする構造も面白い。
ミッキーの帽子を押すことでバネが伸び、それが戻る際にソノシートを回す。同時に、押す時に内部のフリーホイールのカムが回ってその止まった位置によりそれに当たっている左右腕(指)が作動するという仕組みだ。
依頼者は、栃木県から来てくれた本物?の女医さんで、修理完了まで貴重な興味深いお話も聞けて楽しかった。
写真は、修理を担当した仁平ドクターです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

UNIC RC-31ラジコン・信号動作確認方法を試す

2013-06-06 19:15:58 | おもちゃ病院

 続いて、今度はRC-31「」タイプの周波数変更依頼が有った。
到着して内部の水晶を確認すると
送信周波数:295.9750MHz ID:CD750
受信周波数:296.5125MHz ID:CW371
(受信の実際の水晶発振周波数は中間周波数10.7MHzが+または-となる)
送信機をモニターすると、その周波数で変調音が聞こえ、受信機も先日のブログで紹介した方法で確認すると合っており、受信も-90dBmまで受信LEDが点灯、-91~-118dBm間は点滅で受信も出来ている様だ。
上記の様に送受信周波数が異なっており、発注実績も無いため、三田電波㈱に発注することにした。
Img_5060_rImg_5064_rImg_5065_rImg_5067_r_2本来であれば、水晶が完成して取り付けて見ないことには、正式な動作確認は出来なかったが、前から考えていた方法で出来ないものか、この送受信機を使って実験することにした。
方法というのは、信号発生器の出力周波数を受信機の周波数に合わせ、これの外部変調入力に送信機の操作シリアル信号を接続しFM変調波(送信機代わり)を発生させるというものだ。
変調度は上げ過ぎても動作しない。6%程度が良さそうだ。
最初は、どうやっても受信を示すLEDは点灯するものの、操作に対応したLEDが点灯しない。
Img_5071_rImg_5072_rImg_5074_r冷静に考えたら、送信機のIDを受信機のに合わせるのを忘れていた。
RC-30のダイオード半田付け設定と違い、RC-31「」はDIPスイッチタイプなので簡単に設定し直しが出来る。
Img_5070_rImg_5069_rれを合わせたら見事、操作に合ったLEDが点灯した。
レバーの操作により2色(赤/緑)LEDが変化したりする。
これにより、今後RC-30及びRC-31に関しては水晶無しでも事前に信号回路の、動作確認が可能となる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

はんだ吸取器を換えてみる

2013-06-05 07:40:30 | おもちゃ病院

31ybdgaudnl__sl500_aa300_今まで、はんだ吸取器には安価なgoot はんだ吸取器 GS-108 を一般的に使っていたが、別なものを試そうと
エンジニア ハンダ吸取器/アトラクター SS-02 を入手してみた。
Amazon価格はGS108が1130円なのに対し1908円と倍近いが実際使ってみると価格差以上の効果が有る。
Scan_1Scan_231wlevgzfyl__sl500_aa300_先端に柔らかいシリコンチューブ(消耗品で添付されているので切断してはめ込む)が使われており、これが基板面に密着して空気の逃げが少ない。
ちなみに、GS-108の先端も交換出来るものの折れやすい(今までに3本折った)。割高でもある。
また、ストロークが短いので片手に持ったまま親指でピストンを押すだけで作業出来る。
電子工作・修理マニアに、これは便利な一品だと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

総務省・電波利用電子申請システムなのに?

2013-06-04 14:37:57 | うんちく・小ネタ

 アマチュア無線局の再免許申請だが、電子申請することにより3050円のところ1950円(約30%OFF)で済むというので、申請したら、しばらくして、案内がHPに有るとメールが。ところがこれにアクセスするためのIDとパスワードを記載した書類がどこに行ったか忘れてしまい、やっとの思いで見つけ出した。
アクセスすると、免許証を送る為の返信用封筒(80円切手貼り付け)を送って下さいとの案内。
なんの為の電子申請なのかお役所のやることは理解不能である。
だったら80円余分に申請料を取って送ってくれればいいだろう。そうすればこちらから送る80円が節約出来るだろうと思うのだが。
総務省からすれば、郵便利用料80円の収入が見込まれるということなのか。
ネットワーク化(電子化)の時代、行ったり来たりの作業は改めてもらいたいところだ。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

UNICラジコン(RC-30-3)3台修理依頼

2013-06-01 13:34:00 | アマチュア無線

   この機種は出回っている台数が多いのだろう。修理依頼機種の中で圧倒的に多い。なので、ある程度の原因予想は簡単になってきた。周波数変更依頼も多いのだが。
秋田県の方から1台と遠く沖縄県の方から2台の依頼である。
●秋田県の1台
Img_5030_rImg_5032_rImg_5036_rImg_5037_r送信機が欠品した状態のユニック製クレーンが入庫されて、送信機のみ準備すれば良いだろうとオークションで落札したものの、動作せず、近くのユニック修理店に相談したら「周波数変更は会社の決まりで出来ないので、送受信機双方交換するしか無く、交換にはおそらく60万円以上必要」との返答で、とてもその金額は出せそうもないというのでネットで検索して相談が有ったものです。
送信周波数:288.700MHz  ID:385(1,8.9にダイオード)
受信周波数:295.7875MHz ID:175(1,2,3,4,6,8にダイオード)
ということで、送信用の水晶発振子を受信周波数(295.7875MHz÷6=49.2979MHz)に合わせる為に三田電波㈱に注文。
先日、届いたので交換したが、周波数が低い方になっている。トリマコンデンサで調整してもまだ低いので並列の20PFを削除しトリマを最小にしても、まだ低いのでトリマコンデンサを5PFのものに変更。次に各コイルの同調を取るのだが、調整中に中のコアの溝欠けで回せなくなってしまった。IFTタイプ形状品で外そうとしたがスルーホール基板なので、足が外れてしまった。幸いコイルリードが見えていたので余った部品リードを切断しモールドに差し込み半田付けした。
Img_5039_rImg_5040_rもう1個同じ状態になってしまったが同じ失敗はしたくないので、基板側からコアの中心目掛けてドリルで穴開けする。この穴から調整ドライバーを入れて回すことが出来た。周波数は合っている。変更前と周波数が約7MHz違うのでメーカーで乗数を変えていると思われる。
送信機のIDを設定しているダイオードの取付を受信機IDに合わせる。
しかし、受信機と対向試験を行うと、受信LEDは点灯するものの、各操作のLEDは点灯しない。IDの間違いかもと送受信共にオープンにするが変わらず。そこで送信機の水晶やトリマに急冷スプレーを掛けると、冷えている間は動作する様になる。そこで、その周辺のはんだ付けを全てやり直してみるが変わらない。
Img_5046_rImg_5044_rImg_5042_rImg_5049_rImg_5043_rImg_5047_rImg_5048_rImg_5041_rそこで、受信機の局部発振用水晶のトリマコンデンサを調整してやると、動作する点が有り、ここに固定する。
庭に出て、到達距離の確認をしたところ30m以上は届いたので、これで返却する。
後日、依頼者から問題無く動作したとの電話連絡が有り安心した。
●沖縄の1台目
ある日突然動作しなくなったという症状。
届いて、電波をモニターすると搬送波は出るものの変調されていないので受信機を分解して調査する。
操作部配線と基板を接続しているコネクタの着脱で変調音が出る時もあるので、接点復活スプレーを塗布したが効果無し。CPUクロック用2MHz水晶の発振波形を見ると出たり出なかったりするので手持ち品と交換すると動作するようになった。
受信機の電源を入れて確認すると、ちゃんと動作に対応したLEDが点灯しているので問題無さそうなので返却した。
これも後日、依頼者から問題無く動作したとの電話連絡が有り安心した。
●沖縄の2台目
もし治ればと送受信周波数違い品
送信機をモニターすると、周波数は合っており、変調音も聞こえる。
受信機も簡易チェック上では、正常に動作している様だ。
送信周波数:288.0000MHz ID:193
受信周波数:288.0375MHz ID:14
ということで、送信用の水晶発振子を受信周波数(288.0375MHz÷6=48.00625MHz)に合わせる為に三田電波㈱に注文。到着待ちである。
Img_5221_r Img_5223_r 6/18到着したので、送信機に取り付け、IDも変更(2.3.4にダイオード取り付け)。ハンディ受信機で周波数を合わせるが、秋田の1台と同様、送信周波数が低い方にずれている。並列コンデンサの20PFを外すと周波数が合った。次にオールバンド受信機でレベルを見ながらコアを調整する。ところが、これもまた、コアのねじ溝が欠けてしまって、基板裏から穴明けしてコアを外し調整する。
セラミック製は固すぎて良く無い様だ。そういえば現役時代の会社ではベーク棒を加工したオリジナル調整棒を使っていた。受信機を庭に置いて、到達距離を見ながら受信周波数可変のトリマコンを微調整する。30m以上は届く様だ。

注意;修理に関する事故については一切責任を負えないので、その旨は事前に依頼者に了解いただいている。もし、この記事を参考に修理されて発生した事故についても当方一切責任は負えません。専門知識・測定器が必要となりますのでご承知おき下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

早朝ウォーキングでガリレオに?

2013-06-01 07:27:23 | うんちく・小ネタ

 3/23から開始した早朝ウォーキングだが、毎日では無いが続いている。
勿論、健康の為ではあるが、歩いている1時間は、いろんなアイデアが浮かんでくる。
TVドラマ「ガリレオ」の主人公:湯川助教授(福山雅治)とは比べ物にならないが、思考回路が働き、助教授の様に書き留めたくなる。
私の場合は、簡単な電子工作の組み合わせであるが。
Battchk1今日の思考は、先日のブログで紹介した「バーグラフ電圧計」を使った「電池チェッカー」である。構造も考える。
家に帰って、早速メモ用紙に書いて見た。
PIC電圧チェッカーのが安価に出来るのだが、プログラム不要で細かい電圧状態が表示出来るところが便利かも知れない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする