現在、一般的な充電式乾電池はNi-MHが主流で、出力電圧が1.2Vなので、2本直列でマイコン等に使用するには電圧が不足する。
時代の進歩で、1.5V充電池が出来てるかもと検索してみたら、有った!
AmazonでUSB充電式電池 単3形(AA) 1500mAh大容量リチウムイオン充電池 マイクロUSB充電ケーブル付 パワーバンクによる1時間で急速充電 パワーソケット 自動車用 by Twharf(4本パック)
である。
4分岐のUSBケーブル(電池側はマイクロUSB)で4個同時に充電出来る。約1.5時間で充電出来た。充電中は赤リングが緑リングに変わり確認出来る。
1本当り800円以上と高価だが約1000回以上充電出来るということなので1回0.8円の計算になり経済的だと思う。液漏れも無いので、おもちゃにも優しい。単4タイプもある。
100円の電池チェッカーやテスターでも1.5V出力が確認出来た。
梅雨の真っ最中だが12件の受付があった。仁平、八田、吉本、深谷、田中の5名で対応した。
当日は、私の村?の祇園祭り寄付集め(世話人という役)に午前中各戸を周って歩いたので、午後からの参加となった。
1.どう修理しようかと考え抜いた?「フォークリフト」のギアボックス修理を紹介する。
症状は、「走らない」というもので、モーターの回転音はしている。
無負荷では最終ギアも回っている様に見えるが、ドライバーで押さえると空回りになる。
ギアボックスを分解してみると、2段目ギアのシャフトを押さえているU字型のモールドが片壁折れていた。これにより、ギアが逃げて空回りしているのが原因だ。
実は、依頼した小学校低学年のお子さんが自筆でこの故障個所をメモに書いてくれていた。
(将来有望な、おもちゃドクター!)
固定片を入れるスペースもなく、固定する方法がなかなか考え付かない。
そこで、閃いた。
シャフトの一直線上にケース固定用のボスがあり、これを使って固定することを考え付いた。
シャフト径は2mmなので、手持ちのステンレス溶接棒(これが、簡単に安価に入手出来る)を長さに切断する。ボスにシャフトのガイドとなる溝をルーターで上下カバー共に掘る。もともとのガイド前後方向のストッパーはぶつかるので切断する。
予備のギアボックスも同じ原因だったので同様に修理する。
組上げて、問題なく走行した。
2.ピアノ?
音が出ないというもので、スピーカーが不良なのは交換して音は出る様になったが、一番右(全3個有り)のLEDが点灯せず、信号をたどった結果、IC内部の不良と結論付けた。
3.メロディボックス(緑)。ペコちゃん人形
両方ともに音が小さい、出ないというもので、スピーカーを交換。
ペコちゃんは録音と再生ボタンが効かず、内部導電ゴムの抵抗が高くなっており、6B鉛筆だけでは効果が無いので、基板側接点をSMDタイプのタクトスイッチに置き換えて動作する様になった。
おもちゃ病院に持ち込まれるラジコンカーでの故障が多いのは、電源(スライド)スイッチの接触不良である。
同じスイッチが有れば交換し、無ければ取り付けを180°を回転しON/OFFの配線を入れ替えたりして対応している。
しかしながら、同一スイッチを使っている限りには、数年後にまた接触不良を起こす恐れがある。
そこで、接触不良になりにくい密閉型のトグルスイッチを使ってみることにした。
そのままでは、底面からスイッチレバーがはみ出してしまうので、何かアダプターが必要だ。
過去に不良で取り外したスライドスイッチの金具を使うのがミソ。
これのスライド穴に、トグルスイッチのナットで高さ調整しながら固定する。
ラジコンによっては、スイッチがOFFの時に電池カバーが開ける様になっているのがあるので、この機能が生かせる様にトグルスイッチは中心からずらして微調整する。
梅雨入りして、雨模様でしたが20件の受付があった。
仁平、深谷、八田、吉本、田中のDr5名フルメンバーで対応した。
私の対応した入院おもちゃを紹介しておく。
1.アンパンマンどこでもシャワー
シャワーヘッドの先端を回すことで水流のON/OFFする仕組みだが、この可動部ボスが折れて外れてしまったという症状。
折れたボスを外して、接着固定を試みたが、強度的に弱く何回か回しているうちに剥がれてしまった。
そこで、プラスチックねじ/ナットと真鍮製六角ボルトを使うことにした。
可動部中央に穴あけし、ねじとボルトでサンドイッチする。これを本体側に差し込み、座金とプラナットで固定する。ゆるみ止めとしてシリコーン系速乾接着剤を塗布する。
2.アンパンマンの知育玩具
六角形で、いろんな機能の付いてるおもちゃで、結構依頼が多いものだ。
動作上は問題無いのだが、アンパンマンの声が甲高くなっているという依頼。
確かに、当日受付のアンパンマンおもちゃの音声と比べると、そんな気はする。
お勧めは出来ないがメロディICのクロック周波数を変えることで変化する。
外部の固定抵抗130kΩがクロック用の様だ。
チップ抵抗を外し、半固定抵抗を仮付けし、この音程かなというときの抵抗値を測定すると約130kΩと、合っているのだが。
依頼者が決めてもらう様に120kΩの固定抵抗と30kΩ半固定抵抗を直列にする。
半固定抵抗はパターン側とは反対にリード線穴3個を開けて固定する。これで丁度良いところを探せると思う。
3.パトカー
全然、音が出ないという症状。
チョロQ風に、地面に押し付けて引くとサウンドが出る。また赤外線リモコンのボタン3個でも3種類のサウンドが出るというもの。
まずはボタン電池(LR44)が各3個劣化しており。交換してみるとリモコンでサウンドが正常に出る様になったが、しばらく置くと反応しなくなる。押し付けた時のサウンドも出ない。
分解してみる。
前輪の部分にサウンドICの基板があり、外してみるとタクトスイッチが有り、これが接触不良になっていたので類似品(ボタンの高さが異なる)交換する。前輪を地面に押した時に丁度動作する様にマーラーシートを2枚重ねてレバー側に接着する。
これが動作する様になると、リセットされる原理か、リモコンでも必ず反応する様になった。
4.おもちゃミシン
モーターは回転している様だが、針が動作しないという症状。
分解してみる。どうやら、モーターのピニオンギアが外側にずれてしまい、ベベルギアに当たらなかった様で、モーター側に引き寄せることで、かみ合う様になり正常動作した。
5.6月15日は「ふれあいアジサイ祭り」で臨時おもちゃ病院を開院します
数年前に帰省したとき幼馴染から、いつでもいいよと修理依頼されたTOMY製Omnibot(オムニボット)。
ようやく時間が出来たので調べてみた。
不動作原因は恒例?の電池液漏れによる接点腐食と、バッテリー(6V/4Ah鉛蓄電池)の劣化、スイッチ類の接触不良だった。
【送信機】
・送信周波数は特殊な49.86MHzになっている。
・電池液漏れが酷く、電池カバーも紛失になっているので、市販の電池ボックスに交換して接着。
・プッシュスイッチの導電ゴム接点が抵抗大で復旧不可能なので、SMDタイプ超小型タクトスイッチに付け替える。
・ジョイスティックの接触改善のため、接点を半田コーティングする。
【ロボット本体】
・バッテリーは秋月の6V/4Ahに交換し、タブ端子圧着をコードにつける。
・電池(時計部分駆動用)の液漏れは接点を交換。
・カセットデッキ部分はゴム部分をクリーニング。
・時計設定が分からなかったので、友達から説明書を送ってもらって行った。
・電池蓋は固定部が割れて無くなっていたので、リン青銅で固定金具を製作。
あけましておめでとうございます
3か月ぶりの投稿になってしまいましたが、サボっていただけで、いつも通り元気に過ごしていました。
3か月分は追い追いアップしていきますが、正月に簡単な修理依頼があったので、取り敢えず取り上げました。
●孫のおもちゃ「オラフ」が動かない
以前プレゼントしたものだが、動かなくなってしまったというので、正月休みに持って来た。
正常な場合、足のボタンを押すとおしゃべりして走り回るのだが、おしゃべりは正常なものの走らない。
分解してみると半分に割れた平歯車が出て来た。
車輪に動力を伝えているもので、同一品が無いので、ギアを接着し、ボス部分にステンレス細線を巻き付けて補強した。
これで、問題無く走る様になり、孫に喜んでもらえた。
●一升マスが、とうとう分解
義父の時代から使い続けていた一升マスで、年期が入っていつので、その都度補修して使っていたのだが、それも限界で、半分から完全に割れてしまった。
新しく購入しても2千円弱なので、買い替えを決めていたのだが、形見の様な物なので、格好はどうでも使える様には出来る様に修理した。
割れた部分にはシリコン系の接着剤を塗布して、長い木ねじで固定してみた。
これで、強度は十分なので、またしばらくは使えそうだ。
今月もプラレールが多い。
少し面白かった?のを紹介する。
1.ラジコンカー
駆動輪が引っ込んでしまっているという症状。
分解してみると、ギアボックス部(独立型では無い)の上蓋が割れていた。
元々、モールド厚さが薄く、ただ接着しただけでは、また割れてしまうのが目に見えているので、補強用の木片をクイックボンドで接着した。
2.大型ヘリ
中国のH.C.W製とある。二重反転ローター方式だ。
友人からいただいたもので、その時から壊れていたというもの。
テールローター(上向きで変わっている)のモールドが破損して外れ、モーター配線も断線している。
モールド部分はクイックボンドで接着・補強する。
機体の電源を入れると周囲のLEDが点滅するが、ローターは回らない。
送信機を操作(説明書によると電源をONし上昇・下降操作をすると認識して動作する様になっている)すると、何かの拍子に回る時が有るが、少しすると止まる。
バッテリー充電が足らないのかと、満充電してみるが変わらない。
受信部のコイルに触ると動作したりする。
超再生受信方式なので、周波数がずれている可能性がある。
コイルの回り止めワックスを溶かしてコアを微調整すると動作する様になった。
外部電源を供給してやると、なんと12A(モーター2個分)も流れる。浮くのは、かなりのエネルギーが必要の様だ。
テールローターは前後のレバーを操作すると正転/逆転動作し、極性は合ってる様だ。
時間が出来たらセンターのグランドで飛行テストする予定です。
数年前に故郷の同級生から完成品の購入を依頼されたdeagostini製Robiくんだが、急に動作しなくなったので見てほしいと電話が有り送ってきた。
バッテリーの寿命かも、とdeagostiniから先に入手しておいた。
届いてバッテリーを交換してみたが、やはり動作しない。充電しても変わらない。
首輪部分にある電源用スライドスイッチの導通を見ると、これの導通が無かった。
特殊な取り付け耳(側面)なので同じものは無く、手持ちの同一寸法スライドスイッチの接点Assyを交換してみると正常に戻り、Robiくんも問題無く動作した。
スイッチは直接電源を入れ切りするのではなく、マイコン部分を制御している様なので電流容量的には問題無さそうだが、ちゃちな感じで再発するかもしれない。
先月の「アジサイ祭り・臨時おもちゃ病院」のPRが影響したのか、凄い件数(25件)の依頼があり、Dr5名で対応したが、当日修理出来たのは7件だけで、他は入院となった。
1.時計2点
・針が動かない、秒針外れで、針の反りを修正して取り付けてOK
・電池液漏れによる接点折れで、接点作り替えて磨いてOK
2.ペンギン
電池液漏れによる接触不良で、磨いてOK
3.キャッチミーイフユーキャン
動きが悪いという症状で、車軸とプーリーが空回りしていたので接着固定でOK
4.シャボン玉発生器?
動作しないというものだが、エジプトに帰国するということなのでその場で修理対応。
スライドスイッチの接触不良が原因で、交換してOK
5.アンパンマン自動販売機
コインが内部に入ってしまっただけの依頼で、分解して取り出す。
6.ラジコンヘリ
最初から飛び上がらないという症状で、ハワイで購入したのでメーカー返却も出来ず、治せないかとの依頼。
モーターにバッテリーを直結しても回転が弱く浮力が出ないのでモーターの初期不良と判定しお返しした。
7.赤外線ヘリ
ローターが1枚根本から折れてしまったという症状。
折れた部分のモールドにφ1の穴を明け、φ1の線で接続し接着剤で補強しOK
8.迷彩ヘリ
これもローター2枚折れだが、置物で動力で回すものでは無いので、同様に線で接続して対応。
9.アンパンマン50音ボード
シートを押さえる枠がロックしないという症状で、ロック部突起を鏝で加熱し内側に曲げ、更に接着剤で補強する。
それでも、音の出ない列があるので、シート接点接触部の接触不良が原因だが、いろんな方法を試してもなかなかうまくいかず、最終的には間にスポンジの隙間テープを入れたらOKとなった。
10.ラジコンカー(赤)
送信機ロッドアンテナねじ部緩みにて半田固定。ペアリングABC操作でOK
11.ラジコンワンボックス(黒)
前輪タイヤリム破損にて接着。後輪は空回りにて車軸とギアを接着固定。
12.ラジコン(青)
電池を入れると問題無く動作OK
13.ねこぬいぐるみ
以前に修理した前足がまた骨折で再修理。
14.funbugカー
異音はしてエンジン音が出ないという症状。
ギアにセラミックグリスを塗布して異音は解消。エンジン音を発生させる太鼓のゴム剥がれにて接着固定。
15.アンパンマンキーボード
鳴らないキーがあるという症状で、接点部清浄しOK
16.アンパンマンキーボード
全然動作しないという症状。マイナスの配線が断線していたので接続してOK
17.鳥の置物
以前にも修理した(人感センサーのレンズ交換)もので、人感センサーで鳴いて動くのが正常なのだが、感知しなくなったというもの。
分解してみると、人感センサー部分の基板が全体的に腐食していて修理不能なので、手持ちの人感センサーモジュールと交換する。手持ち品は5V以上で動作するので3Vでも動作する様に三端子レギュレータの出力に接続して動作する様にした。
18.鳥(キビタキ)
足が電極で、土に刺しておき、水分が無くなると鳴く仕組みでcdsにより夜は鳴かない様だ。
全然動作しないというもので、基板が酷く腐食している。お返ししようかと判断したが、鳴けば良いというので、手持ちメロディーICと、生きている既存の繰り返し回路の組み合わせで鳴く様にした。
19.電動乗用カー
全然動かないという症状で、バッテリーが劣化しており交換すれば動作すると思ったがやはり動作しない。
切り替えでラジコンでも操縦出来るというもの。
モーター単体では動作する。たどっていくとロッカースイッチ3種類共に導通が無い。
同じ寸法のスイッチわ探すと、Amazonで入手可能(但し中国からの発送なので2週間程度かかる)なので注文する。ソケット式なので、同じ端子寸法であれば交換のみでOKになる。
届いて交換すると問題無く動作した。スイッチの表示はシールになっているので注意深く剥がして貼りかえる。
スイッチの導通不良について、分解してみた。
内部の接点が外れていたのが原因で、接点をセットして支点のモールドが外れない様にねじ固定にすることで治す可能性もある。
20.ミッキーの三輪車につけるおもちゃ
電池液漏れによる接触不良で磨いてOK
21.ちょうだいな・ぬいぐるみ
動作しないという症状で、内部断線が原因で接続してOK
22.ラジコン(黄)
送信機アンテナ破損で距離が届かないという症状。
アンテナはFケーブルの片線を使って代用する。先端でケガしない様に丸める様にした。
23.ラッパ
3個のボタン中1個しか鳴らないという症状で、接着方式なので修理不能と判断してお返しした。
24.ししおどし
モーターシャフト固着でグリスアップ。
25.SL(同一品が2台)
煙が出ないという症状。
煙というので、ヒーターでもあって油煙を出すのかなと分解してみたが、構造的にそうでは無さそうだ。
ネットで検索するとシャボン液を入れて、これを煙突上部に循環させて風を送ることでシャボン玉が連続して出るおもちゃの様だ。確かにおもちゃの名前がバブルトレインになっており納得。
内部シリコンパイプが外れていたので接続してシャボン液を購入して入れると1台はシャボン玉が出た。
もう1台は煙突上部にある回転棒が紛失してしまったというので、正常品に合わせてプラ板を加工して製作したところ、これもシャボン玉が出る様になった。
26.乗用三輪車
27.泳ぐおさかな
内部モーターシャフト固着にて分解グリスアップで動作。ヒレを前に押す毎にON/OFFする。
28.戦車
キャタピラー切れにてウレタンシートでU字接続。
約1ヵ月ブログをお休みしてましたが、忙しいのが理由で、異常はありませんので。
おいおい遡って過去の出来事をアップしていきます。
最近のおもちゃ病院報告をします。
11件の受付でDr仁平、吉本、八田、田中の4名が対応しました。
1.デラックスふみきりステーション
音が出ないのと、線路の上下が2ヵ所中1ヵ所動作しないという症状。
原因はスピーカーの断線不良と、可動部のねじ締め付け過ぎだった(お父さんが1度分解してみたそうです)ので交換と調整でOKとなる。
2.六角形知育おもちゃ(いまだに正式名称が分からない)
ドアの右側にあるボタンを押してもチャイムが鳴らないという症状。
分解してみると、ボタン裏側にあるスイッチユニットのシリコーン導電ゴム部分が基板から外れており、これを差し込んでOKとなる。再発(外れない)しない様にUVレジンで接着する。
3.黄色いくまさん
ONすると一瞬動く時があるが、声をかけても返事が無いという症状。
(録音機能が有り、声を掛けるとオウム返しする)
原因は電池の劣化でした。声を掛けると同じフレーズでおしゃべりして動きます。
4.アンパンマンおふろシャワー
先月も同じ修理依頼のあった常連?おもちゃで、キーという音が出るがシャワーが出ないという症状。
モーターは本体内にあり、シャフト部分が錆びて、この摩擦でキー音がでて回転も遅い。潤滑スプレーをすると回転は速くなるがキー音は改善されないので分解してみる。
モーターケースが錆びてハウジングから抜けないので交換覚悟でシャフト側からケースを叩いて押し出す。
モーターはRE-260RAと同一形状だがシャフトの長さが短くそのままでは使えないので、ローターを入れ替える。
5.ワンちゃんぬいぐるみ
動かないという症状。
ぬいぐるみを剥がしてみると、リンク部分が折れていた。根本部分で接続が困難なので、リン青銅板で接手を製作して接続するが、今度は、どこにリンクされていたのが見つからない。みんなであーでもこーでもないと試してみて、ようやく見つかり無事動作した。
6.キティちゃんバイオリン
電池液漏れで接触不良になったので自分で磨いてみたが不完全なので、完全に接触する様お願いしたいとの依頼。
初めて見るもので、3個のボタンの使い方が分からず、試してみたら、1個はビブラート用で他の2個のボタンを押しながら押すことでビブラートがかかる。接点を磨いてOKとなる。
7.トイストーリー・ジェーシー
人形で背中のリングを引くとおしゃべりをするのだが、これが動作しないという症状。
電池ボックス(珍しい単5×2本)への配線が切れていたので接続すると動作したので、お返ししたが少しして、動作しなくなったと再来院に。
確認すると、言われる様に動作しないので入院で対応することにした。
ぬいぐるみから回路部分のボックスを外して分解してみる。
リングを引いて戻すことで、シャフトについている接点が閉じて動作する仕組みだが、この接点が巧妙で原理が理解出来ない。可動部にはシリコングリスを接点部には接点グリスを塗布して、接点の角度を調整したりして動かしているうちに動作する様になった。
単純に引いて戻しただけでは動作確率が低いが、引いて指を離すとその慣性?からか100%動作するので、これで使ってもらうことにする。
8.絵本(トイレの音)
音が出ないという症状。
ボタン電池LR44×2個を使っておりこれが完全に0Vだったので交換するとOKになった。
9.光るおもちゃ
LR1130×3個(チューブにまとまったもの)を自分で交換してみたがうまく動作しないという症状。
接点を起こしてみたりしたが改善されないので、電池単体にして電池チェックしてみたが問題無い。
チューブ等で絶縁しないと、電池+電極同志がホルダの電極に接触してショートするので絶縁の必要があり熱収縮チューブで絶縁してみると動作(3色のイルミネーション)した。
10.ポケモン・クレーンゲーム
クレーンが左右前後は正常だが、下降する時に、底まで行かずに戻ってしまう症状。
基本(まず電池チェック)を忘れて、先入観からギアボックスだろうと分解してみたが異常は無い。
思い返すと、同じ症状のがあった。電池が劣化すると同じ現象になる。
電池(単2×3本)をチェックすると1Vしかなかったので交換すると正常動作した。
クレーンの下降/上昇はタイマー時間で行っている様で、電圧が下がるとモーター回転が落ちて下がりきる前に上昇に切り替わってしまうからだと思われる。
11.アンパンマン・自転車付属品?
スイッチを押しても動作しないという症状。
電池は正常だったがスイッチの接点が接触不良になっており、汚れを清浄してやると動作した。
12.音の出る絵本「ビジーバスのゆかいななかまたち」
先月の依頼品で、IC不良(スピーカーも不良だったが)と判定したのを引き取りに来たので、これではどうかとメロディIC(車のサウンド8音)の試作品を聴いてもらったところ、それでも良いというので改造することにした。(ボタンも丁度同じ8個だ)
ICはイーエレで入手したM09RCPを使用するがスペースがギリギリなので苦労して実装した。
スピーカーも小さい、薄いものを使用する。
6月16日(土)9:00~15:00 県西生涯学習センターで「第11回ふれあいアジサイ祭り」が行われ、臨時おもちゃ病院も開院しますので遊びに来て下さい。
今月のおもちゃ病院でダッフィーサンタ(東京ディズニーリゾート25周年)の修理依頼が有った。
オルゴールのねじを巻いても空回りして巻けないという症状である。
分解してみると、ドラム (メロディをプログラムした部分)に動力を伝達する部分のベベルギアが擦り減って噛み合わなかったのが原因の様だ。
修理不能で返却するのが本来なのだが、記念モデルということで、生かす方法を考えてみた。
Amazonで安価なオルゴールが販売されているので、これとギアが同一であれば交換で生きる可能性がある。
日本おもちゃ病院協会の会員であれば、協会から純正品が購入出来ます。
中国からの発送の様で2週間後に届いたので比べてみる。
ギアを含めたドラム一体部品が同一寸法なので、軸受け(ねじの様な形状でアルミダイキャストで鉸めている)を回しながら外す。金属ドラムのみを入れ替え。
追記:振動板(櫛歯)もオリジナルと入れ替えました。
オリジナルは人形の頭を動かすシャフトがドラムと同心になっているので、これを圧入する。
軸受けは微調整が必要で、丁度良い位置でダイキャスト爪を締める。
さらにはゆるみ止めの為、接着したのが良い(少しでも緩むと空回りする)。
シャフトに頭部を動かすモールド品をセットする。
先日のおもちゃ修理で、てんとう虫のIC不良に対して、動物音のメロディICに変更して対応したが、別なICの手持ちが有ったので、基板に組んでみた。
1.KD(TQ)9561
曲名:パトカーの警報、消防車の警報、救急車の警報、機関銃の4種類音声
今回、圧電スピーカーを使用したが、その場合、この通りの回路では鳴らないので、スピーカーと並列に10~100mHのインダクタを入れる必要がある。電池はコインのCR2032を使用。
2.UM3511A
15曲電子オルゴールと電子オルガン、電子オルガンで弾いて曲を記憶・再生できる。
aitendo製の4×4マトリクスのスイッチが有ったので、これを利用する。
スピーカーもaitendo製を取り付け基板と共に使用する。
MODE端子(2)を切り替えることで、オルガンモードと電子オルゴールモードに出来る。
受付数:8件(おもちゃ外品:1件含む)
・てんとう虫
1、カバーの左右が「接着材」で固定されていた、強制的にカッターとマイナスドライバーで解体できました。
基板部の接点不良が数箇所あり、接点をどの様に処置するか時間切れ、不良箇所調査:白鍵盤8ヵ所、黒鍵盤6ヵ所、その他鍵盤4ヵ所⇒不良箇所が多すぎ。
3/14仁平ドクターと当方が再挑戦
・てんとう虫
スピーカーが断線していたが、新品に交換しても鳴らず、クロック用外部抵抗にもクロック現れず、八田ドクターの診断通りIC不良と断定した。
鳴らなくてもシャフト折れは修理が必要なので、折れた後輪からカム機構を外して、前輪シャフトと交換した。ローレットが無いので接着で固定する。
前輪はφ2.5だが2.0のステンレス線しか無いので熱収縮チューブを入れてφ2.5に合わせた。