トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

アナログスイッチ(74HC4066)応用・SSB復調回路

2016-05-10 13:17:36 | アマチュア無線

 1/11のブログ「2016年初工作・セラロック周波数可変発振器」で紹介したが、完成体としての復調回路(AM/SSB/CW)を製作してみた。と言ってもJA7GVQさんのホームページにある「4066復調回路(DAF)」のデッドコピーで動作OKとなった。

異なっているのは、接続する「選択レベルメーター(アンリツ製ML422A)」の中間周波数が450kHzなので局発周波数を448.5/451.5kHzとしたのと、電源電圧を安定化する必要が有るので5V入力を3端子REGで3.3Vにしてある。
あとHC4066を最初使用していたが、ON抵抗が大きくて、局発回路が完全にON出来ず異常発振を起こしたので74HC4066に交換した。これだと、発振周波数も安定度が良い様だ。
セラロックは455kHz用なので、負荷容量はバリキャップ(1SV101)と並列に448.5kHzの場合470+220PFを、451.5kHzの場合220PFを
入れた。
負荷容量が大きいせいか、切り替え時に異常発振を起こすので、セラロックと4066間に入れている抵抗5.1kΩを1kΩに変更した。

スピーカーアンプはまだ組み込んでいないので、景品のアンプ付き缶スピーカーを接続する。
取り敢えずML422Aに直接接続したが、7MHzの局がちゃんと復調出来た。
やはり、アマチュア無線のトランシーバーFT101ZSに比べるとSN比は悪く、感度も低い。
また、表示(同調)周波数も1.5kHzずれることになる。
AM放送は中波帯に切り替えて、復調器もAMに切り替える(単なるゲルマダイオード検波)ことにより、ちゃんと聞こえて来た。
4066×1個で、簡単に構成出来るので面白い。
その後、NJM2137による20倍のIFアンプを追加して感度アップした。
7MHzのほかに21MHzでもアマチュア無線の交信が受信出来た。

更に、発振回路出力及び周波数モニターのバッファーとして74HCU04×2NOTを入れた。
左が発振出力で右がバッファー出力波形。

局発回路は、この他にLTC1779と、タイマーIC(LMC555)を使用した回路を実験してみたが、今回のセラロックによるものが、一番安定度が良く復調には問題無さそうだ。

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アマチュア無線のアンテナが雪でロープ切断

2016-01-18 11:15:08 | アマチュア無線

 1/18の大雪(故郷の秋田では普通だが、関東では大雪?)で、庭に張ってあったアマチュア無線用のT-2FDアンテナが垂れ下がっていた。

見ると、立木に縛り付けていたクレモナロープが劣化して切断されていた。
雪の重みで荷重が掛かり引きちぎられたのだろう。

ロープは購入したので、天気の良い日にラダーの劣化も含め修繕しなくては。
(このアンテナは、主に受信目的の広帯域(1.8~30MHz)用で、無線交信には使う機会が少ないので、特に支障は出ないのですが)

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2016年初工作・セラロック周波数可変発振器

2016-01-03 16:11:15 | アマチュア無線

 ずっと実験してみようと思っていて出来なかった回路(といっても簡単だが)を製作してみた。
アマチュア無線家でしたらご存じだと思うが、SSBを復調するにはプロダクト検波器等が必要で、これに使う発振器には周波数安定度が要求される。
休眠状態の測定器:セレモ(選択レベルメーター)をSSB受信機代わりに使うには、このプロダクト検波が必要となるので、以前にDBM(MC1496)による検波器を実験したことが有るが、これの発振器が安定度の関係で保留になっていた。
昨年、ネットでアナログスイッチ4066を使った面白い回路(4066局発回路4066発振回路)が見つかったので実験することにする。
455kHzのセラロックを使用して±1.5kHz可変出来るというもの。

可変はバリキャップを使用する方法にする。

結果は可変範囲が少なかったのでセラロックのもう片方もコンデンサの代わりにバリキャップを使い制御したがVCC:5Vでは+側が可変不足。6Vまで上げると±1.5kHz可変OKとなった。(直列コンデンサを小さくしていくと、5VでもOKとなるが、そうするとー側が可変不足となるので)
参考記事通り、TC4066では問題無く発振してくれましたが、HC4066に交換したら、やはり異常発振または無発振でした(その後の実験で、異常発振防止用抵抗の抵抗値を変更したら問題無く発振しました)。
また、手持ちのセラロックが10個程度有り、交換してみたところ、水晶と比べると発振周波数のばらつきが大きい様でした。

周波数も一応安定しているが、これには電源電圧の安定化が不可避である。6Vの三端子レギュレータがあるので、取り敢えず、これで対応。

正式には5Vでも動作出来る様に、バリキャップは使わず、トリマコンによる調整で対応する方式としたい。
復調回路もネットで同一著者が、同じ4066を使用して紹介しているので、これを合わせて製作したいと考えている。
【1/5トリマ式実験】
どうしても低い周波数(453.5kHz)で異常発振を起こし、3.3Vまで電源電圧を下げると止まります。

色々と実験した結果、異常発振防止用の抵抗5.1kΩを10kΩに変更したところ、電源変動させても正常発振する様になりました。
これにより、今まで発振しなかった74HC4066でも正常に発振する様になった。

負荷コンデンサ容量をカットアンドトライしました。セラロックの誤差により調整しきれない場合も有りますので、各自ご確認下さい。

トリマコン調整方式が回路が簡単になるのですが、微調整が難しいので、結局、バリキャップ調整方式の戻そうかと思っています。しかし前述の様に1SV149では電源電圧を上げる必要があるので高い周波数(456.5kHz)については1SV101を使用して切り替え回路を変更します。

【選択レベル計を調査】
実験の目的である、プロダクト検波を適用する測定器(アンリツ製ML-422A)を調べてみることに。最高周波数は29.999・・MHzまで測定可能なのでHF帯が受信可能になる。
(ML-422A表面にAM/LSB/USBの切り替えスイッチとスピーカー穴が有るが、これはオプションで実際、動作しない)

これは、以前同じ目的で改造しており、中間周波信号を表面パネルにBNCコネクタを付けて使える様にしている。
ところが信号が出ていない様なので、側面蓋を外してみるとBNCコネクタ裏側の同軸線接続が断線していた。
プラグインユニットから直接同軸線で接続しており、引き出しの余長が必要な為、抜き差し時にストレスが加わって切れた様だ。
そこで、今回はユニット前面に中継用のRCAコネクタを接着固定して、ストレスが掛からない様切り離せる様にした。また、ユニット内の信号が30Pコネクタ(1,5:GND、6:信号)に出ているので、これもプラグインで取り出せる様にする。一般の2.54ピッチコネクタは対応ピンが小さいので使えない。何か無いか探してみると、デスクトップパソコン用電源のCPU電源接続用4Pが丁度入る。但しピッチが異なるので鋸で切り離して使用する。


あと、てっきり中間周波数が455kHzだと思って(忘れて)いたが450KHzだったので、再度セラロックの発振周波数が対応可能か再調査した。オシロは50%AM変調波形。

セラロックは、かなり周波数可変が自由な様だ(反面、電源/温度変動には弱いのだが)。
448.5kHz時の負荷容量:970PF
451.5kHz時の負荷容量:500PF
となり、波形も問題無く、使えそうなので、今後は復調回路を組むことにする。
この際、中間周波は信号が弱いので、超広帯域OP-AMPのNJM2137Dを使い40dB程度増幅する予定だ。

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FT726修理依頼有り(受信不良は送受切り替えリレー)

2015-12-05 16:41:41 | アマチュア無線

 以前、アマチュア無線で栃木県の方と交信したときに、私の現用機と同じ八重洲FT726トランシーバーが故障しているのだが、愛着(受信感度の良いのが魅力とのこと)が有るので、何とか治してもらえないかということだった。

430MHz帯の受信が全然ダメ(送信はOK)なのと、バンドUP/DOWNスイッチが動作不安定、周波数ずれがあるという症状だ。
取り敢えず見てみることにし、先週の「電子工作サークル」に持って来てもらった。
SGで入力に信号印加しても、受信出来ていないので、私の予備機に使用している430MHz帯モジュールに交換(コネクタ3個を差し替えるだけ)してみると、ちゃんと受信出来るので、モジュールの不良と断定出来る。

時間が掛かりそうなので、まずは、後回しにし、バンドUP/DOWNスイッチを見ることにした。
スイッチ基板裏からテスターで導通チェックすると、スイッチが接触不良になっている様だ。
基板にたどり着くには、プラスチック製表面パネルを外さなけれなならない。
小さなツマミは差し込み式なので、そこまでは外せるが、メインダイヤルの外し方が分からない。サービスマニュアルにも詳しくは書かれていない。
分かったのは、ダイヤルのすべり止めゴムグリップ輪を外すと(1mm程度の厚さしかない)6角穴付きいもネジが見つかるので6角レンチで緩めると外れる。
それでも、どこか固定されている様だ。ネームプレートを剥がすと小ねじが有り、これを外すとやっとパネルを外すことが出来た。
パネル固定部のモールドは劣化しており、ボロボロと割れてしまい、半分以下しか固定出来ない。

タクトスイッチには12mm角のが使用されており、手持ちも標準品と寸法関係が一緒だったので交換する。バラックでは正常動作が確認出来たので組み立てたら表示がされなくなった。
コントロール基板の3端子レギュレータ(5V)が熱くなっており、出力電圧も0.5V程度しかなく、どこかでショートしている様なので、接続コネクタを抜いて行き正常に動作したところに絞り込む。
すると、先程スイッチ交換した基板に行き着く。
原因は基板を180°間違えて取り付けた為に半田付け部分が本体板金に接触してショートしていたものである。正常な方向に付け直して正常に表示される様になりホッとした。
次に、受信部の調査を開始。
分解する前に一番怪しいと予想していた送受切り替えリレー(富士通製FBR221:製造中止品でセカンドソースも無し)接触不良(実際の送受切り替えリレーは、送信モジュール内の高周波リレーG4Y152Pで行っており、今回のリレーは、これの切り替えと受信回路のON/OFFを行っている様だ)が予想的中!透明カバーが外せるので、接点復活スプレーを吹きかけるとSGからの信号でメーターが振れた。私もモジュールとも比較したが、それより少し感度の良い結果となったので、良しとする。
周波数ずれについては、送信出力を周波数カウンターに接続しFM無変調で測定する。
600Hz程度低い周波数になっている。スペアナでも観測してみる。
PLL用の元発振水晶の周波数を可変(トリマコン)すると各バンドでずれが生ずるので、第1混合用の水晶発振周波数を調整(可変インダクタ)して合わせる。時間変化するので、1時間以上運転した上で合わせる必要がある。
依頼者に連絡をとったところ、交信可能ということだったので、430MHz帯FMでワッチするとコールが聞こえてきた。相手は八木アンテナなので、最大になる様に回してもらうと、なんと+60dBまで振れる。
問題無さそうなので、明日、自宅に引き取りに来ることになった。
(注;修理優先で今回の写真を撮影していなかったので、以前撮影しました私の所有機写真を流用しています)
12/10電話が有り、運用でのレポートで、問題無いとのお墨付きをいただいたとのことで、安心した。

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QSLカードに葉書サイズ写真で安上がりにと考えたが

2015-10-19 11:57:10 | アマチュア無線

 あまりアクティビティは高く無いのだが、始めると月に30局程度になってしまい、QSLカード裏面の印刷もインク代が馬鹿にならない。
そこで、葉書サイズ写真を使おうと考えた。

 『ビビプリ』で9.5円/枚のセール中だったので100枚をネットでプリント依頼。
間1日で到着。
写真裏側にQSL内容をプリントしたのだが、滲んでしまい使い物にならない。写真用紙の特質を理解してなかった様だ。
そこで、QSL内容は従来通り葉書用紙にプリントし、スティックのりで写真と貼り合わせた。
手間は掛かるが、人件費を除けば印刷よりは安上がりとなった。

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FT-726が受信感度低下

2015-08-25 11:24:49 | アマチュア無線

 愛用している八重洲のV/UHFトランシーバーFT-726の受信SメーターがSSBの時、RFゲイン最大でも目盛り7あたりまで振れっぱなし(FMは問題無し)になり、その分、受信感度が落ちてしまった。

AGCをFASTに切り替えても変化無し。
FT-726に限らず、古いアナログSSBのトランシーバーは、大部分がRFゲインを下げていくとSメーターが上がっていく回路になっている。
メンテナンスマニュアルはダウンロードしてあるので、これを参考に修理することにした。
RX-UNITが関連しており、底蓋を外すと、見えるので、コネクタ(11個と多いが)を外して4か所の固定ねじを外すことで取り出せる。

実は、部品取り用にと、もう1台のFT-726をヤフオクで落札して所有しているので、これのRX-UNIT(メンテナンスしてないので感度は悪いが)を入れ替えて見ると、この現象は無くなる。
逆に、問題のRX-UNITを部品取り用FT-726に取り付けると同じ現象になるので、RX-UNITの不良と判断出来る。
AGC-AMPのQ33(2SC1815BL)と時定数用のC43、C44(10uF/16V)をセラミックコンデンサに交換。念のためD33も交換した。
ユニットを取り付けてコネクタを差し込むと、問題無くSメーターが0付近まで戻った。RFゲインを回すと0~フルスケールまで変化する。

これで運用しながら様子を見ることにする。

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6~7月交信QSLカード

2015-07-31 12:53:06 | アマチュア無線

 どうも、毎月コンスタントに送ることが出来なくて、今回も6月分と7月分まとめてとなった。
QSLカードの裏面(下図:右)には、電子工作の写真等を載せることにしている。
今回は、「おもちゃドクター養成講座」で製作してもらった可変安定化電源を取り上げた。
表面(下図:左)交信証の8J190YだがJARL90周年記念局で1wayなので、実際には発行不要のカードを掲載した。
データーベース管理及び印刷は私が独自に作成したMS-Accessを利用したものです。

HP Photosmart 5521 e-オールインワン プリンター で印刷するのだが、はがきの様な厚紙に対応していない様で、面倒見ながらなんとか作業する。
表面(光沢無し)は、問題無くフィードしてくれるが、裏面(光沢紙)はまず、用紙をフィード出来ずに「用紙が有りません」とメッセージが出るが、この状態でOKボタンを押すと何故かフィードしてくれる。
時間が掛かりながらも約80局分のカードが印刷出来た。
場合によっては、写真屋さんに裏面を発注したのが安いかも知れない。
最安値を調べると、光沢紙片面カラー(用紙の厚さ180kg)100部で出荷日:7営業日後で1500円(@15円)税別 というのが見つかった。


 

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FT-726受信感度測定

2015-05-18 14:43:09 | アマチュア無線

 2日間交信してみて、受信感度が低下していないか気になったので、今日はシグナルジェネレータ(HP8657A)を使って調査してみた。
トランシーバーのSメーターで「9」になる時の発振器出力を見る。


【結果】
●50MHzバンドの感度が低い(144MHz差約11dBm、430MHz差約14.6dBm)
●50MHzバンドは53MHzあたり以上徐々に低下(2dB以内)
●144MHzバンドは144.5MHzから以下徐々に低下(3dB以内)
●430MHzバンドは434.5MHzから以下徐々に低下(2dB以内)
となり、50MHzの感度が気になる。
受信初段の高周波増幅用FET(3SK74L)が劣化しているかも知れない。
ダメ元で、八重洲無線に電話で問い合わせてみた。古い機種でも内容によって相談にのってくれ、考えられるのはこのFETか、リレー(FBR221D012M)の接触不良かもしれないと教えてくれた。
リレーの接触不良は思い浮かばなかったが、以前修理依頼されたリニアアンプも、原因はリレーの接触不良だったことを思い出した。これは交換して正常動作となった。
高周波、LOWレベルの部分に一般リレーが使われているのが気になる。ピンアサインが合えば、もっと特性の良いものに交換したいところであるが。
リレーは富士通製で、前職の設計では標準で使っていたが、検索しても、寸法などの資料が見つからないし、入手も出来ない感じである。救いは透明カバーが外れるので、外して接点復活スプレー塗布で改善されるかFET交換時に試したいと思う。
先日、調整修理した144MHzユニットにも写っていた。

若松通商に3SK74の在庫が有ったので、取り敢えず注文した。
時間のある時に調べて見たいと思う。

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八重洲FT-726がリグに加わる

2015-05-16 23:40:45 | アマチュア無線

 先日のブログで報告した様に144/430MHz用トリオ製トランシーバーTS-770をメンテナンス出来たのだが、感度がいまいちで、ついついまた浮気心が出て、八重洲製50/144/430MHzトランシーバーFT-726を入札してしまった。(申し訳無いが内心、私の好みはやはり八重洲製なのだ)
添付されていた当時のカタログ(昭和59年8月現在)によると定価が¥215,000となっていました。
もちろん、正常動作するのは面白く無い。
治せそうな予感(今、テレビでは私の好きな安全地帯/玉置浩二の恋の予感が流れている)のするのを物色。
標準のFT-726は144/430MHzの2バンドだが、これは50MHzとサテライトユニットオプションが付いている。
*故障箇所は、電源は入り、パワーは430MHz帯 約8W/50MHz帯 約11Wですが、144MHz帯のパワーが、最大の状態でも約4~13Wだったり、時間が経つとパワーが落ちて来たりと不安定です。
至近距離ですが、144/430/50MHz帯のFMモードでの送受信は確認出来ましたが、全体的に各部が劣化していると思います。
という説明だった。
先日到着して取り出してみると、30年も前の機種なのに新品同様な外観(内部も綺麗だった)に、これでジャンク扱いかとびっくり!説明書も原本が一式添付されている。

今日は早速動作させてみることに。
マイクが付いていないので、TS-660用がコネクタ(8P)は同じなので、配線を入れ替えてみたものの、間違っている様で動作しない。

そこで、コネクタだけ使って、手持ちのパナソニック製カラオケ用ダイナミックマイク(600Ω)を使うことにした。部品は生涯学習センターに置きっぱなしでPTT用スイッチに出来るものが見つからない。
ガラクタを探すと、100円懐中電灯が有ったので、そのスイッチ部を流用してコードで接続する。
SSBの電波を出してみると、50MHzと430MHzはALCメーターが振れるのに、144MHzは全然振れない。
これでコールしてみると、やはり変調がおかしい(了解度が異常に悪い)レポートだ。
修理してみることにした。
回路図は海外のサイトでメンテナンスマニュアルが無料で公開されていたので、参考になる。(回路図が無いとお手上げである)
ALC電圧はパワーアンプユニットで検出している。シールドケースの144MHzユニット内にあるので、分解するのが大変なのだが、八重洲製はモジュール毎に分かれているのでメンテナンスし易く好きである。
コネクタ3個で接続されている。背面アルミ放熱板と放熱シートで接触させているので、組み立て時に巻き込まないことが必要だ。
パワーアンプは三菱製パワーモジュールM57713を使用していてALC電圧はタンク回路途中から1SS97(ショットキーダイオード)で整流して出力している。
アンプユニットでは、マイク入力に応じてちゃんと電圧が発生するのでダイオードは壊れていない様だ。ところが前段のRFユニット出力では電圧が殆ど出ていない。
VR5がALCレベル調整用で、これを回すとメーターが振れるので、正常な50/430MHzの同じマイクレベルで同じになる様に調整。(VR6はパワーレベル表示調整用)

スペアナでモニターしてみるが、スプリアスも問題無さそうだ。
午前中で調整完了したので、午後はオンエアーしてみる。
数局モニターをいただいたが、悪い評価は無かった。マイクのせいなのか、低音まで伸びているとのことだった。FMも問題無かった。
また、今日はEスポが出ていて50MHzでJA6やJA8と交信出来た。50MHzでも音声は問題無さそうだ。

各種マニュアルのダウンロードサイト
RadioAmateur.eu

【5/26・マイクを改造】
先日のカラオケマイクで50MHzで運用すると、ある周波数範囲で回り込みをおこし、機械が誤動作(出力低下、周波数切り替えが勝手に動作)を起こすので、マイクコードを短くして、各端子にビーズフィルタを入れ、コードにはコアをかませた。

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TRIO製TS-770エンコーダー修理

2015-05-01 12:30:48 | アマチュア無線

 TRIO製TS-770(144/430MHzオールモード)トランシーバーを愛用しているが、当初(ジャンク扱い品の落札)から、周波数可変の低い側(左回転)がスムーズに変化(早く回すと、逆に周波数が高くなる)せず、ゆっくり回しながら使用していた。

ゴールデンウィークでたっぷり時間が出来たことから、分解して確認することにした。
(全体の回路図はTRIOのサイトからダウンロード出来るが、エンコーダーとデジタル部分はブラックボックスになっている。)
上下カバーを外し、表面パネルの左右固定皿ねじ4個を外すことで、パネルが外れる。配線がぎっしりなので、注意を要する。
ダイヤルはロータリーエンコーダー式になっており、ダイヤルつまみの6角穴付きねじを緩めて外し、見えたねじを外す。更にシャフトのナットと座金を外すことにより、エンコーダー部分が外れる。
エンコーダーの円盤は2重になっており、検出は赤色LED×3個とフォトトランジスタ(NEC製PH102と思われる)×3個で行っている。

まずは、フォトトランジスタの基板を外して、単体で動作確認する。
コモン端子に10kΩをシリーズに入れ+5Vを加え、フォトトランジスタのコレクタ波形をオシロで観測。赤色LEDを近づけた時と暗くしたときの変化を見る。
すると1個が反応しなかった。(写真の×印部)

手持ちPH102(以前は秋月から購入出来たが、今は無くなっており、特性的にはNJL7502Lが使えるかもしれない)が有ったので3個共交換する。これで全て変化OKとなった。
LED側も劣化が考えられるので超高輝度タイプに交換したのだが、これは失敗だった。明る過ぎて受光側での変化が少なく検出出来なくなるためだ。なので手持ちの標準品に交換した。

出力端子、左から+5V、0V、パルス、パルス、パルス、0V、5V、8.2Vの電圧となった。
基板にはLM358(PO-AMP)と4049(Hex Buffer)しか使われていないので、単なるパルス発生・整形を行っているだけの様だ。
本体と接続するが、やはり、マイナス側の変化がおかしい。基板に半固定抵抗が3個有り、これを相互調整すると逆転現象になったりするが、+-がどちらも正常になることがない。
なので、もう1度、最初あった位置に戻す。
円盤外側スリットを2個の素子で正転/逆転のパルスが半サイクルずれる必要があるので、基板の長穴側取り付けをずらしながら最良点を見つける。
最初、基板が中央部で斜めに切れていたので、単に割れてしまったのかと思っていたが、この微調整用に分割されているのが分かった。

エンコーダー部を取り付け直すのだが、ダイヤルの重さ可変のレバーをパネル側レバー裏のスリットに合わせるのと、FM-CHにしたときラチェット動作する様にラック&ピニオンの位置を合わせる必要がある。
ところがFM-CHにしたときダイヤルでCHが変わるはずだが、これが動作しない。まあ、使うことも無いので目をつぶることにする。

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QSLカード発送遅延(お詫び)

2015-04-09 10:38:38 | アマチュア無線

 アマチュア無線(JA7FJP/1)は気が向いた時(年に1~2回程度)にしか出ておらず非常にアクティビティが低い。
QSLカード発行も、面倒になって2年間も遅延してしまった。
交信下さった方には大変申し訳ありませんが、本日JARLに発送しました。
裏面には、先日行った「電子オルゴール製作」を印刷しました。

JARLの会費問い合わせがあったので、リンクを掲載する。
入会案内
アクティビティの低い、私の様な局長には、結構な負担である。

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リニアアンプHL-726D修理

2014-11-27 15:56:31 | アマチュア無線

 以前、業務用ラジコンの修理をしてあげた沖縄の方から、今度はアマチュア無線用リニアアンプについて修理依頼の相談があった。
TOKYO HY-POWER製2m/70cmPOWER AMPLIFIER MODEL HL-726D
説明書が無いので、トランシーバーと接続するコネクタを私なりにチェックしてみた(間違いが有るかも知れませんが)。

送信出力は問題無く出るが、受信が減衰する(受信アンプ内蔵だが)という症状。
事前にネット検索すると、リレーの不良が原因が多い様なので、リレーを購入することにした。
電源入力コネクタ近くに有るのが144MHz帯受信アンプ、それより中央寄りが430MHz帯受信アンプである。使用されているICかトランジスタ(4本足)は表示からでは仕様不明。Bfと読める。

しかし、オリジナルのUM-1-富士通製はすでに製造中止になっており、ピンコンパチを探すと、「オムロン製高周波リレー G6Z-1PE-A(50Ω用)DC12V ¥510+消費税」がサトー電気に有ったので、注文して入手した。この他にはパナソニック製REシリーズが有る。
ここで疑問は、UM-1の測定系インピーダンスが75Ωなのに対し、アマチュア無線で使用されるこの周波数の機器やアンテナのインピーダンスは50Ω系である。そこで、今回のリレーは50Ω系を選択。
在庫が7個しかなかった(アンプには8個使用)ので、受信部と思われる6個を交換することにした。
しかし、スルーホールでベタアースに半田付けしてあるので、吸い取りが出来ない。壊すしか無いので、本体をバラバラにして、リード線だけにして抜く様にした。
交換したものの、改善されない。そこで、DS-2V-M-DC12V-松下をピンコンパチの941H-2C-12Dに交換したところ、430MHz帯は改善されたが、144MHz帯が不安定(良くなったり・悪くなったり)だ。
同軸線のアンプ側に信号を入れると増幅するが、リレー側に入れると増幅しないので、交換してみると、これで良くなった。外した同軸線をテスターで当たったが特に断線は見られなかった。
信号の送りはSGを使い、変調度5%のFM波。受信確認にはトリオ製TS-770(2m/70cm-2バンド)を持って来て確認した。

144MHz帯では入力-100dBmでSメーター2が7程度に増幅。

430MHz帯では入力-100dBmでSメーター3が6.5程度に増幅。

組立時、ケース兼放熱板にオリジナルでは放熱コンパウンドを使用していたが、放熱シートを使用した。
そのままでは、位置合わせが難しい(裏に手が入らない)ので、予め、半導体で圧縮されない縁を接着仮止めした。



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県西フェスタ用DSPラジオonブレッドボードを製作してみる

2014-09-23 16:20:00 | アマチュア無線

2014festasidea2014festasideb 10/4(土)5(日)県西フェスタが開催され、電子工作サークルも2年ぶりに親子電子工作教室を企画することにしている。
親子電子工作教室は10/5(日)9:30~12:00の予定で、今回はオープンスペースとなるので、事前予約無しのぶっつけ本番となる。親子15組程度を予定。
一応、半田付けはやめて全てブレッドボードを使用した工作を3種類用意している。
事前準備のため、ボランティア室で吉本先生に手伝ってもらって作業した。
1.DSPラジオonブレッドボード(V2B) [M6952BBD-V2B]
Img_8173_r Img_8175_r Img_8171_r Img_8177_raitendo製で、購入して組んで見ると、小さくて空きスペースがほとんど無いので、意外と難しい。チューニング用のボリュームは参考写真の様に実装すると、チューニング方向が逆回転となるので、横向きに実装することにした。また、AM/FMの切り替えは抵抗R1(130kΩ)の着脱で行っているが、これでは使いにくいので、スライドスイッチにジャンパーワイヤを接続して、簡単に切り替えられる様にした。
いざ、電源を接続するが、雑音だけで放送が受信出来ない。
Img_8179_rImg_8180_r コイン電池CR2032を使用しているが手持ちが無くて、リモコンから外したCR2025を使用したのが良く無かった。電圧が2V以下になって動作しなかった。
AMで34~35mA,FMで36mA流れる。
CR2032の規格では公称容量220 (mAh)、連続標準負荷0.2 (mA)なので、この様な用途(大電流)には不向きかと思います。
Img_8178_rなので秋月のニッケル水素電池パック 3.6V830mAh HHR-P104(パナソニック製)150円を電池ボックス HHR-P104専用 プラスチック リード付60円を使って動作させる様にしたら受信出来た。安価で充電も出来るので、今後重宝すると思う。
工作で借りた生涯学習センターの室内は鉄筋で良く受信出来ないので、表のグランドに移動。
AM/FM共に受信出来た。
AMは200uHのインダクタで小さいせいか、電波の強いはずのNHK第一と第二は弱い。今後、インダクタを交換してみて効果の比較を行いたい。インダクタは横向きに曲げた方が感度が上がる。
【9/24実験】
Img_8186_rImg_8188_r220uH2個をシリーズに接続し、最初背中合わせに一直線になる様に接続。接続は巻終わりと巻始めを接続(逆だと感度が落ちる)。オリジナルよりは良くなったが、これを写真の様に並行にすると感度が上がる。
でも、結局はインダクタ無しで、インダクタ端子どちらでも同じだったが50cm程度の線を付けるのが一番感度良く受信出来た。
その後、820uHのインダクタが有ったので、交換してみると、AM全バンドに対して感度は上がり、こんな小さなインダクタでもバーアンテナの様に指向性がはっきり分かる。
FMはジャンパーワイヤを使用している関係で、これも強い局しか入らない。長くすることにより感度が良くなる。
2.ブレッドボード・LEDフラッシャー
これは、秋月製で、専用ICのCDT7350-2を使用して、DIP-SWによりパターンを変えたり、回路変更で変えたり出来るもの。作ってみると、ジャンパー線の代わりに0Ω抵抗を使っているが、かえって本数が増えたりしてやりずらいので、ジャンパーワイヤーに変更を予定している。
3.6種類サウンドとLED点滅ブレッドボード(オリジナル)
以前、おもちゃ修理で、「アンパンマンじゃがじゃが消防車」の修理不可能な音声ICの代わりとして市販のIC(UTC1618)を使ったものを製作したことがあり、これだと、子供受けするだろうと、ICも大量に余っている関係でブレッドボード化して作ってもらうことにする。

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MS456Bの周波数カウンターを調査する

2014-09-21 19:23:00 | アマチュア無線

ブログを見られたアマチュア無線家の方からメールで問い合わせが有った。
古い周波数カウンターで、どうしても435MHzがカウントしない(399MHzまで)ので、考えられる原因はということで、トラブルシュートの手順等をやりとりしたが、結局は原因が分からずという結果になってしまった。
Img_8145_r Img_8146_r Img_8153_r Img_8154_r そこで、思い出したのが、以前ブログで紹介したAnritsu製IF TESTER MS546B 70MHz/140MHzについていた機能である周波数カウンター部だ。
この上限周波数がどこまで伸びているかSGで確認してみた。
入力レベルをあまり気にしないで測定したところでは180MHzまで表示した。さらにレベルを微調整すると、最高は220MHzだった。ということで、435MHz帯には使えないが144MHz帯には使えそうだ。
取説が無いので、その他の機能も不明だったが、ついでに調べてみると
●BB OUTPUT:500kHz/200kHzの切り替えボタンがあり、これにより、その周波数が出力され、コネクタ上のデジタルスイッチにより、出力レベルを可変出来る。
●IF OUTPUT:70MHzのとき84.75MHz、140MHzのとき161.25MHzが出力され、上側のアッテネータでレベル調整出来る。(周波数も表面のトリマで微調整出来る様だ)
●IF INPUTは入力レベルが90dBr以上でないとメーターが振れない。

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市販iPhone用FMトランスミッターを分解

2014-09-15 18:04:00 | アマチュア無線

Img_7900_r_4 Img_7902_r_7

  以前、頼まれて購入したiPhone用のFMトランスミッターだが、私の調査不足で、使用したいのがiPhone5用なのに対し、iPhone4用で、コネクタが合わないので、そのままでは使えない。FM周波数は88.4MHz固定である。
もともと安いので、別な用途に使えないか分解することにした。
モールドは外れそうに無いので、ニッパーで側面を切断して開ける。
Img_7897_r_3 Img_7896_r_2 Img_7898_r_2使用しているICはKT0803Lで、I2Cで制御する方式の様だ。反対麺に付いている8P-SOPのICがマイコンかもしれない(表示無し)。
水晶は7.6MHzを使用している。SW1/2の切り替えで12MHz/32.768kHz/7.6MHzの水晶が使用出来る。
30ピンドックコネクタを使用しており、マイコン?側実装面が1.3・・・27.29P、KT0803L側が2.4・・・28.30Pとなっている様だ。(写真でKT0803L実装面の右端2P、その裏側が1Pと数える)
3:R入力、4:L入力、11.15.16.21.29.30:GND、18:VCC-3.3Vのパターン接続になっている。
以上、接続が判明したので、電源および音声入力を接続して、DSP-FMラジオチェック用簡易FMステレオトランスミッターとして使おうと考えている。

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