先日ブログ掲載したコリンズ製受信機70S-3Bだが、その後、実運用してたらSメーターが振れたり、振れなかっらり不安定で調整ボリュームの調整でも急激に変化するので調査してみた。
回路図ではIF-AMPの真空管6BA6-2段に関係があるので、真空管を手持ち品と差し替えて見たのだが、変わらない。
前回に経験したことだが、ボリュームの抵抗部分がとろけていた現象が有ったので、Sメーター調整ボリュームの抵抗値を測定したら、500Ωのはずが、切り離さない状態で50kΩ以上を示すので、切り離して取り外してみた。
そこで測定すると無限大だったので、分解してみると写真の様に、やはりとろけていた。
接点復活材の与える影響をネット検索すると「多くの接点復活剤で主成分として使われている特殊合成オリゴマーは化学合成油の一種で、水のようには蒸発しないため、吹き付けた箇所にいつまでも残ります。基板を交換しないかぎり修理できなくなることもあるため、思いつきで吹き付けるのは避けるべきでしょう。」と見つかりました。
今回の原因が接点復活材であるかは、確認出来ていないので、私の想像だけだが。
これを知るまでは、ガリオームニ対して何の疑問も持たずに、一杯吹きかけると、ガリが見事に消えることで、魔法の薬と信じていたのだが、今後は考えを改めなくてはならないかもしれない。
問題のボリュームが製造された時代は、接点復活剤なるものは存在しないし、現在は接点復活剤を考えてボリュームを設計・製造しているかもしれないので、現在の部品に影響があるかはわからない。でも、今後はなるべく使用しないで修理を進めたいと思います。
500Ωの手持ち品は無かったので形状は異なるが1kΩに交換したら、問題無く正常動作した。