えぬ日和

日々雑記。第二、第四土曜更新を守っているつもり。コラムを書き散らしています。

こっそり帰還編④

2009年02月24日 | 雑記
こうしてブログに書くとなると、字数を結構気にしてしまうのですが、
その前に上手くかけなくなりました。

このみかん君は、『好事福ロ(こうずぶくろ)』というお菓子です。
『村上開新堂』という、京都市役所の近くの、老舗の洋菓子屋さんで
つくっているみかんゼリーなのですが、
池波正太郎の『散歩の時何か食べたくなって』というエッセイの中に、
池波さんが冬、ホテルの窓辺にこれを出して冷やしたものを
召し上がるというシーンがありまして、
当時中学3年生くらいだった私にはそれがえらく格好良く見えて、
つくづくとあこがれのお菓子だったのです。
あいにくと安宿の窓は開かず、代わりに冷蔵庫でしっかり冷やして
フロ上がりにあがりました。

みかんの果肉よりもみかん色をしたゼリーがいっぱいに入っているお菓子です。
スプーンを刺してみると、ようかんとゼリーの中間のような、少し
抵抗感のあるもちゃっとしたゼリーでした。
味は、普通のゼリーと比べるとぐっと甘さは控えめですが、キュラソーを
使っているので、ほどよく柑橘の風味と甘みが出ておいしいです。
つるっと飲み込むゼリーじゃなくて、しっかりと味わうゼリーだと思います。
まだみかんの皮が、加工も何もされていなくて触るとむにゅっとするところも
わりと好きです。
ただ、食べた、美味しかった、というより、達成感が勝ったのはなぜでしょうか。
うわあ。


そういうわけで、今回いちばん嬉しかったのは、櫛とみかん。
モノで始まりモノで終わった旅でした。

他にも書きたいことはありますが、いったんここで終いにしておきます。

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