大田区の地域防災計画素案を読んで、憲法改正の議論の一つである緊急事態条項を想起しました。なぜかなあ?と考えたのですが、行政に「緊急事態」であることを理由に大きな裁量権を与える問題が似ていることに気づきました。緊急事態条項は100日間を原則としていますが、国会の議決で延長できるかたちになっているようです。大田区地域防災計画は、防災に関わる計画ですが、いつから災害で、いつ災害が終わるかあいまいで、ここが似ています。 緊急事態は国会の承認ですから、議会が関与しますが、改憲は2/3ですが、たぶん緊急事態の延長は通常議決の1/2でしょう。大田区地域防災計画は、議決さえ求めていません。緊急事態、災害体制であり続けることが、思った以上に簡単にできてしまうかたちになっています。
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