最近、遊説をしていて、多くの方から応援のメッセージをいただくようになりました。
通りすがりに、「ガンバレ!」「頑張って!」と言ってくださる方もいれば、会釈して通り過ぎる方もいます。
特に若い方の心にストレートに伝わるようです。
先日、雪谷大塚の駅で踏切を待っている方に向かってお話しをしていたら、女子高校生が真っ直ぐなまなざしで私を見つめながら、大きくうなづいていました。
私が会釈したら、会釈を返してくださいました。
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奈須りえの伝えたいことはシンプルです。
大田区は保育園もたりなければ、特別養護老人ホームも足りない。
財政が厳しいから?
優先順位でしょ?
他につかっているから、区民に一番必要な子育てや介護などが先送りになるんでしょ。
だって、予算はすごく増えているし、私たちの税金だって上がってる。
①大田区は保育園も特別養護老人ホームも足りない。
②今始まったことではなく、少なくとも私が議員になった2003年~今に至るまでずっと足りていない。
③その理由は財政が厳しいからなのか。
④奈須りえは優先順位だと思う。
⑤大田区の一般会計予算は2003年度1800億円。2015年は2500億円。700億円も増えていて、足りないはとおるだろうか。
⑥たとえば、大田区は、今、国にもできる(むしろ国がすべきだと私は思うが)羽田空港の跡地開発で500億円かけて箱モノを作ろうとしている。
⑦足りない保育園や特別養護老人ホームに使うべきじゃないか。
⑧地方分権という政治のしくみにかわり、子育てや介護などは大田区の責任になった。大田区が子育てしやすい環境、歳をとっても一人でも障害を持っても安心して暮らせる地域をつくらなければならないということ。
⑨国にもできることに区民の税金が500億円も使われれば、大田区にしか取り組めないことはその分先送りになる。
⑩地方分権で国から権限がおり大田区の責任が大きくなって住民税(特別区民税)が一律10%と実質の増税になった。
⑪区民の支払う住民税は大田区民のために使われているのか。
大田区は、国からおりてきた権限、責任を果たせているのか。
区民は住民税10%、消費税5⇒8%と負担は十分にしてきている。
で、大田区の財政との関係ですね。
福祉費に半分以上割り当てているのだから、重視しているのではないか?
一つ確認しておかなければならないのは、
◆大田区は日本で一番財政が豊かな自治体(のひとつ)です。
だから、国からの交付金(自治体経営をするうえで、国が必要な経費を計算し、足りない自治体は国から支払われる)も交付されていません。
つまり、大田区に入ってくる税金で、子育ても介護も「できる」とみなされているわけですね。
これは、大田区より財政が厳しくて、国から交付金を受け取っている地方の自治体に保育園の待機児や特別養護老人ホームの待機者がいないことを考えても、大田区が「できるはず」なのはお分かりいただけると思います。
だって、土地が高いし、人も多いよ。と言われる方もいるかもしれませんが、だからこそ、固定資産税=大田区の財源、住民税(一律10%になりましたね。うち6%が大田区に入ります。4%は東京都)ともたくさん入ってくるわけです。
日本の経済の中心東京都、しかも、23区と言うのは財政が豊かだから、国は23区(大田区)を「お金持ち自治体=富裕団体」としています。
◆大田区は単なるお金持ちじゃなく、特別にお金持ち だから、最近では、法人住民税の国税化と言って、大田区の財源の一部を国にとられるようになりました。
それでも、大田区は「お金持ち」だし、国にとられる前は、もっとお金持ちだったわけです。
◆それなのに、なぜ!?保育園も特別養護老人ホームも足りないんだろう。
不思議です。
議員になり立ての頃は、財政のしくみがわからないし、予算書の中身もよくみれていませんから、本当に不思議でした。
そして、役人や新聞が説明するのは、
財政が厳しいとか、歳入が減ったとか、生活保護が増えたとか。
そういう説明にそうかなあと思っていたわけです。
今もそう思っている人は多いのではないでしょうか。たぶん、議員や役人の中にも、、、。
しかし、基本にかえれば、「なぜ」という疑問は抜けきれません。
予算の56.6%が福祉費なら、。福祉は大丈夫?
2015年度大田区一般会計予算の概要
http://www.city.ota.tokyo.jp/kuseijoho/suuji/yosan_kessan/yosan/27yosan/20150216144857737.files/yosanhenseinogaiyou.pdf
ところが、予算をみれば、福祉費が、56.6%結構ちゃんと福祉に使っているじゃないか。という感じに見えるわけですね。しかも、去年55.7%から56.6%と0.9%増えたし。
私は、今、区議会議員ではありませんので、今年の予算について予算書も手元にはありませんし、大田区から説明を受けていませんから、詳細な情報がないままにみていても、次のような視点で課題が有ると思っています。
ひとつが、
◆〇%だから良いというわけではない ということです。
必要な課題に振り分けられているかという問題です。ここは、他の予算との優先順位の問題でもあります。
もうひとつが、
◆重要なのは予算の中身
~学校を建て替えても教育費!~ です。
たとえば、福祉と保健というのは、どんな福祉や保健課題解決するために何をしたかということになりますから、福祉と保健に予算が計上されているから「安心」かというとそうではありません。
教育費が増えた年の予算書をみると、体育館の建て替えや学校の改修、改築が計上されていたりするわけです。不要とは言いませんが、教育の内容が良くなっているわけでなないのです。
保育園の改修や改築があれば、福祉費が増えます。
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【おまけのトピック】
以前に、議会で、奈須りえは、0歳児の認可保育所の定員をやめ、1歳児に振り分けること。
定員の余っている3歳から5歳児の定員を見直し、1歳児に厚くすること。
それにより、必ず、1歳児では入園できるようにすることを提案しました。
1歳で必ず入園できる体制にして、育児休暇を取得できる環境をととのえ、ワークライフバランスを政策で誘導しようと思ったのです。
一方で、0歳でどうしても働かなければならない方もいます。
その方のために、認可保育園と認証保育所の保育料の差額は大田区が負担するしくみを入れてはどうかと提案しました。
当時の入園希望状況だったら、概算で新たな財政投入をさほどしないで、待機児が待機児を解消できる計算でした。大田区は一部とりいれ、結果、定員が100名ほど増えました。
同じ待機児対策でも、定員増につなげるにはどうするのか、同じ定員増でも、区民の保育料負担のおおい、認証保育所なのか、認可保育所なのか。
必ずしも額だけで評価できなくて、政策立案能力が必要だと奈須りえが言っている意味がここにあります。
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優先順位と言うのは、そうした全体を考えての予算の投入のあり方を言っています。
言葉が足りないかもしれません。
落ち着いたら、(仮称)民主主義学校をしたいなあと思っています。
そこで、こういう財政や政治のしくみについてお話しできると良いなあと思っています。
2003年から区議会議員をして得た知識や情報を一人でも多くの方にお伝えしたいからです。
そこから、政治に関心を持つ方が増えてくださると嬉しいです。
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