大田区が行う都市計画は、「都市計画マスタープラン=以下都市マス(都市計画に関する基本的な方針)」に合わせて行わなければならないと都市計画法で決められています。
この都市マスには、区内の建設、整備、開発、保全の方針などが定められていて、予め、区民の意見を反映させなければならないことになっています。
この都市マスには、区内の建設、整備、開発、保全の方針などが定められていて、予め、区民の意見を反映させなければならないことになっています。
土地利用や自然環境に影響を及ぼし、人口や経済活動、雇用や福祉を通じ区民生活に深くかかわるだけでなく、莫大な財政負担を伴うからです。
昨日、この大田区の都市マス改定と意見募集のための区民向け説明会が行われたので参加しました。
説明会は、あと3回、30日まで区内各所で行われています。(記事の末尾)
昨日、この大田区の都市マス改定と意見募集のための区民向け説明会が行われたので参加しました。
説明会は、あと3回、30日まで区内各所で行われています。(記事の末尾)
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大田区が行う都市計画は、「都市計画マスタープラン=以下都市マス(都市計画に関する基本的な方針)」に合わせて行わなければならないと都市計画法で決められています。
この都市マスには、区域の建設、整備、開発、保全の方針などが定められていて、予め、区民の意見を反映させなければならないことになっています。
都市マスは、自治体の憲法と言われる「基本構想」に並ぶ、大田区のまちづくりの重要な計画です。
区内の建設、整備、開発、保全の方針といった都市計画は、土地利用や自然環境に影響を及ぼし、人口や経済活動、雇用や福祉を通じ区民生活全般に深くかかわるとともに、莫大な財政負担を伴うからです。
土地の高度利用を許せば密集しますし、土地利用規制を高めれば、密集は抑制されます。
過去のことになりつつありますが、大規模店舗の出店、工場の操業規制や近隣との関係、廃業後の土地利用なども、経済活動の在り方を変えていきます。
過去のことになりつつありますが、大規模店舗の出店、工場の操業規制や近隣との関係、廃業後の土地利用なども、経済活動の在り方を変えていきます。
緑を守るか、伐採を許すか、もまた都市計画の規制にも関わる重要な問題です。
昨日、説明会に参加して、感じたのは、今後の建設、整備、開発、保全の方針について、実に細かく書き込まれている、ということでした。
読んでいたら、大田区の都市マスを東京都の都市計画の方針の具現化と位置付けていました。(本文3ページ)
あまりに詳細に、書き込まれているので質問したら、とりあえず書いて、都度考える、財政負担は考えていない、国や都の補助金を使い、大田区だけの負担ではない、と説明しています。
都度考えるのも無責任ですが、国や都の補助金も私たちの税金ですから、大田区の税金を使わなければよいものでもありません。
需要が多くなれば、財源を税金で確保するのが、国や地方の財政のしくみです。
需要を住民が合意することは、増税や他の財源を削ることを了承したこととほぼ同じ意味になるのです。
需要を住民が合意することは、増税や他の財源を削ることを了承したこととほぼ同じ意味になるのです。
それ以前の都市マスは、抽象的な表現が多く「絵に描いた餅」と言われていました。
その長期的、抽象的な都市計画の方針に従い、都度、必要な建設、整備、開発、保全などについて、住民と合意形成しながらまちを「良くしていく」というのが都市マスの基本的な考え方でした。
その長期的、抽象的な都市計画の方針に従い、都度、必要な建設、整備、開発、保全などについて、住民と合意形成しながらまちを「良くしていく」というのが都市マスの基本的な考え方でした。
今回のように、詳細にわたり、財政負担を伴う具体的な手段が書き込まれると、
住民との丁寧な合意形成の前に、都市マスを策定することでお墨付きを得る形になります。
公民連携で、民間の力を使うという説明もありましたが、民間が開発などしても、私たちが最終的には消費で負担することになりますから、民間だから大丈夫にはなりません。
しかも公民連携なので、民間に国、都、区の補助金が流れたり、税制優遇されたりする可能性もあります。
現在の大田区の課題をどう解決するか、という基本的な視点が抜け落ちていると感じましたし、
課題を建設や開発で解決すれば、財政負担を招くので、さらに問題は大きくなると思います。
緑が減っている大田区ですが、具体的な緑を保全する方策は、切って植えるフローの考え方で、自然をどう守り育てるか、という規制についても書かれていませんでした。
ストックとフローという考えかたを国交省の方が公園整備について講演した時に使いました。
資産は私たちが長期的に使える財産になりますが、フローというのは維持管理費のかかる消費財のようなものです。
都市計画マスタープランが、長期的な大田区という都市像を示し、そこに向かって政策でどう誘導するかという計画ではなく、
物を作って作り上げる個別の事業の羅列のようになっていて問題があると思いました。
まさに、東京都の都市計画(都市づくりのグランドデザイン)の具現化、でしかないと思います。
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意見募集は12月8日まで、
(1)窓口へ直接持参
大田区役所本庁舎7階11番窓口 都市計画課
平日 8時30分から午後5時の間にお持ちくだい。
(2)郵送
〒144-8621 大田区蒲田5丁目13番14号
大田区役所 まちづくり推進部 都市計画課 計画調整担当 宛
(3)FAX
03-5744-1530
大田区役所 まちづくり推進部 都市計画課 計画調整担当 宛
大田区役所本庁舎7階11番窓口 都市計画課
平日 8時30分から午後5時の間にお持ちくだい。
(2)郵送
〒144-8621 大田区蒲田5丁目13番14号
大田区役所 まちづくり推進部 都市計画課 計画調整担当 宛
(3)FAX
03-5744-1530
大田区役所 まちづくり推進部 都市計画課 計画調整担当 宛
区民説明会