大田区議会議員 奈須りえ  フェアな民主主義を大田区から!

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特別養護老人ホームでのIT機器等の使用についてどう考えるか

2011年10月21日 | ├社会保障

特別養護老人ホームに入所していらっしゃる方から、IT機器をしようしたいというご相談を受けました。

みなさんは、どのように考えますか?

ご本人の了解を得て状況を報告します。

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特別養護老人ホームに入所している方から、会いたいという連絡を受け、お話しを伺いました。

発話ができず、文字盤でコミュニケーションを行っている方です。


PCや携帯電話、iPhone、iPadなどを使用したいが、施設では使わせてもらえない。
どうしたらよいか。


身体に麻痺があり、使える片方の一本の指を使って、キーボードをひとつひとつ押しながら、話してくださいました。

ひらがなの文字の羅列は、時に、内容を把握しにくく、何度も、確認しながら、聞きなおしながら、正確に、ご本人の気持ちを理解するように努めました。

うかがってから、お話しが終わるまでに、1時間以上かかりました。

ご本人のご要望の後、施設長と話したところ、IT機器を特に使用制限しているわけではないのだが、使用に係る対応が十分にとれないことが予測されたため、使用について許可してきていないということのようでした。

介護の中に、PCの使用方法やフリーズしてしまったり故障したりした場合の対応まで臨むことは、現実的ではありません。

誰が機器を選び、購入し、設置して使用できるようにするのか。
使用中の対応は、誰が行うのか。
使用するには、解決しなければならない問題がたくさんあります。

特に、この方の場合には、肢体に麻痺もあり、使用できる機種も限られることが予想されます。あるいは、適当な機種が見つからないかもしれません。

一方で、高齢化とIT化に伴い、こうした機器の使用についての要望は、今後も出てくるものと思います。

ボランティを募り、あるいは、組織して、特養にいても、インターネットで世界と、社会とつながる状況が作れたら良いのですが・・。

みなさんは、どのようにお考えになりますか?


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2 コメント

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難しい問題ですね (tomotomochan)
2011-10-21 18:28:31
いわゆるQOLとか人間の尊厳に関わることなのではないかなあと思います。

この方にとって外部に自分の意思を発信する手段がPCしかないのであれば、それを与えられないということはどういうことなのか。
もちろんYes、Noくらいは表情や雰囲気で伝えることができるでしょうが、人によっては思いや感情を自由に発信できないことが
手足をもぎ取られたように辛く感じる場合もあることは想像できます。

この方の中に「発信したい」という思いが強くあるのであればなんとかしてかなえたいと思わずにはいられません。

ただ、実際問題としては奈須さんが書かれているようにクリアしなくてはならない点がたくさんありますよね。

日常的なこととなると、対応する方にも時間の余裕や忍耐と根気が必要そうです。
トラブルに対応するための専門的な知識は必須でしょうし。

ボランティアを募集するとすればどのような経路で、どういうタイプの人材を集めるかの検討、この方だけでなく同じような状況で助けを必要とされている方がどの程度いるかのリサーチも重ねる必要がありそうですね。

ただ、そんなこと言ってる間にもこの方は辛い思いをされてるんですよね・・・
自分にIT関係の知識があれば少しはお手伝いできるのに、と歯がゆさを覚えます。
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Unknown (奈須りえ)
2011-10-25 08:31:27
私の投げかけをこんなに真摯に受け止めてくださり、ありがとうございます。
ご本人も、こうして公表することで、実態が改善されることを望んでいらっしゃいました。

この件に関して、本当に多くの方たちが、様々な形で、考え、提案し、サポートを申し入れてくださっています。

現在、結論待ちになっていますが、いつから動けるのか確認して、一日も早く、状況を改善できればと思います。
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