今年は、健康福祉委員会に所属しています。
月一度の常任委員会の日に、生活保護の受給者数などについて、報告がありました。
生活保護の受給者数は、リーマンショック前には1万人でしたが、リーマンショックで1万3千人に増え、以後、軽微な増減はあるものの、微減しているそうです。
物価の高騰に、収入が追いつかない状況で、定額給付金や低所得者への給付が続くのに、生活保護受給者数は、微減というのがなぜか、と調べたら、申請者が過去最高という新聞記事を見つけました。
そこで、大田区の申請者数についてうかがうと、申請者は、大田区でも増えていて、
昨年1年で7.6%。直近で、5.9%増えていました。
大田区は、これらから、高齢で受給していて、死亡する方が近年増えていて、これも、減っていることに影響していると言います。
亡くなっている方が多いので、申請が増えても、受給者が増えないと言うわけです。
●申請者数が増えていること
●申請者数が増えているのに、受給者数が減っていること
は、それだけで説明がつくでしょうか。
b0f0a6dd91a53a2b1d036a45470479cb.pdf (nasurie.com)
例えば、高齢化で、年金では足りない方が、申請するケースもあると思いますが、
一方で、高齢化ほどに高齢者の受給割合が増えているわけではありません。
最近では、働く高齢者も増えていて、
働けるほど元気で良いと思える一方で、
働かざるを得ないほど、
年金が少ない、預貯金が少ない、などの状況を思うと
国民年金の額の少なさに、日本の社会保障制度の不備を感じます。
1992年~1997年の間暮らした香港では、
コンビニやファストフードでご高齢の方が多く働いていて、
日本と違っていたのが、印象に残っています。
今思い起こせば、年金制度が無かったイギリスの植民地時代の香港と
日本の風景が同じようになってきていることに、
複雑な想いです。