議員を長くやっていると行政と癒着するとか、言われますが、行政と癒着して私腹を肥やす議員など論外で、長くやるから全員が行政と癒着しているわけではありません。
私は、2003年初当選。10年ひと昔と言いますから、ふた昔前から、大田区議会をみてきました。都議選に落選した空白はありますが、20年以上大田区政をみてきたことで、学び、見えてきた良いことはたくさんあります。
長くやることで、知見、経験を積めるということです。
知見や経験を軽視してはいけないと思います。
特に今の政治は、行政との癒着より、様々な利害関係者との癒着とそれらへの利益供与の方が問題だと思います。そして、それらは、長くやるからではなく、個々人の生きてきた経過の中で生まれたものなので、長い短いが必ずしも直結するわけではありません。そして、それらは、長くやるからではなく、個々人の生きてきた経過の中で生まれたものなので、長い短いが必ずしも直結するわけではありません。
昨今、こどもの意見を取り入れるとか、若い人を必要以上に持ち上げる・取り入れる傾向の中に、
過去の経緯や知見や経験を軽んじる空気を感じて、非常に大きな危機感を持っています。
こどもや、若い人は、何者にも=利権にも染まっていない、
・純粋・無垢な様子や、
・体力・エネルギーがあるなど、
万人のあこがれる要素をたくさん持ち備えています。
が、一方で、
何者にも染まっていないために、
・影響されやすく
・知見経験が不足しているため
それらの
・本質を見極める力が圧倒的に足りません
私たちは、先人から多くを学び、歴史的経緯を知ることで、
次の時代をより良くして行くことができるのです。
知見を積む、歴史に学ぶが軽視されてななりません。
今のような時代(過去を否定し、革新、革命、トランスフォーメーションなどという言葉を行政が使い、すっかりと変えようとしている)に、こどもの意見、若い人を、というのは、
取り入れ方の問題で、
一気にそれらに流れていくのが、良くないのは誰もがわかることだと思います。
これまでは、問題があるからやってこなかったことを、取り入れるには、どうしたらいいでしょう。
・歴史的経緯を知っている人や
・歴史的経緯を指摘する人、
・歴史的経緯を守っている人たちが、
証人になるので、疎(うと)ましい存在になります。
過去の歴史的経緯を知っている、守っている、人や団体がいなくなれば、過去の歴史的な経緯を「無視して」新たなことを取り入れることができます。
昨今の、バッシングされているような報道を、「外から」(=本当のことは私にはわかりませんので)見ていると、歴史的な経緯を消そうとする動きのようにも見えて、本当は、何が起きているのだろうか、と気になります。