外環道の陥没事故が起きたことで
同じシールドマシンで地下を掘るリニア中央新幹線の安全性への不安と疑問が高まりました。
外環道の調査結果と同様の結論を導き出したからです。
そもそも、する予定だった、掘り始めのシールドマシンの運転確保のための工事を、「調査屈伸」と命名したに過ぎなかったのです。
JR東海は、私の指摘に対し、根本的な原因が開発にあることを示唆していながら、それ以上に、調査結果を深めることができなかったのは、今の、安全より経済利益=投資家利益を優先する、投資家利益最大化資本主義の「欠陥」を表していることにほかならないと思います。
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外環道の陥没事故が起きたことで
同じシールドマシンで地下を掘るリニア中央新幹線の安全性への不安と疑問が高まりました。
JR東海は、そうした住民の不安な気持ちを受け、
「調査屈伸」と名付けた、安全確認のための「調査」を行い、安全だったので掘り始めると言っています。
問題は、
地下を掘っても、振動は少しだし、沈下も少ないので【安全だ】ではなく
表層地盤の地質の状況がどうなのか、という事です
経路すべての
掘って影響が及ぶ範囲の地表の
・水位や
・地質の状況を調べるべきなのです
なぜかと言えば、
1.近年、掘らなくても=振動を与えなくても、近年陥没事象が増え続けているからで、直近調査で1万件を超えました。
都心部だと2500件に及びます。
2.陥没の問題は
表層地盤の地質が変わってきている事
・コンクリートで地表を覆い
・雨水の地下浸透が失われ
・地下階の有無で、見かけ上の地下水位が上下する
事が原因だと思います。
いくら、JR東海が、
1.外環道の陥没事故が、土砂の取り込み過ぎだったから、
シールドマシンの運転操作を丁寧に行ったとしても
2.調査屈伸で、【地表面の振動】が少なく、【地表面の高度】も下がらなかった
からと言って
これから掘る場所が、
陥没しないとは限らないのです。
地表をコンクリートで覆っていて
地下の水位が下がり、地質が乾燥していて
陥没しやすくなっていて
振動を与えなくても、
少しの振動でも、
陥没してしまうかもしれないからです。
こうした地中の状況は
1997年の日本水文(すいもん)科学会誌第27巻第三号に掲載された、高村弘毅立正大学名誉教授の「都市部における雨水浸透疎外と見かけの地下水位」という論文や
http://nasurie.com/wp/wp-content/uploads/2024/10/e41c908b458b21b153b497cf8b333498.pdf
東京都環境科学研究所の2001年の東京都環境科学研究所ニュース No32
http://nasurie.com/wp/wp-content/uploads/2024/10/b12538e612c735b43fc2f2c9b7404069.pdf
から、仮説を立て、類推すると、わかります。
これだけ=3年の年月をかけ、この程度=外環道の陥没の調査結果、を超えられないとすれば、本気の、安全確認調査とは言えないのではないでしょうか。