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羽田新飛行ルートのB滑走路西向き離陸が【100m滑走路手前で離陸】と【固定化させない検討】で【神奈川都心北上ルート】に変わるリスク

2022年12月10日 | 羽田空港

B滑走路西向き離陸の中止撤回を求める陳情が出されました。

市街地に一番近いB滑走路は、騒音影響が大きく、石油コンビナート上空を飛ぶリスクもあります。

それだけでなく、今回、B滑走路100m手前を離陸することや固定化させない検討と合わせて考えれば、神奈川都心北上ルートを設定しない、という原則が失われていますから、都心を北向きに飛ぶ可能性もあります。


陳情は採択を求めましたが議会では不採択になっています。

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羽田空港のB滑走路西向き離陸を中止撤回してほしいという陳情が出ました。

この飛び方はどういう飛び方かというと

この水色(薄い青)のルートです。

 

大田区の住宅地である羽田や糀谷、川崎市の殿町に近く、
埋め立て地の石油コンビナートの上を飛ぶため、

住宅地に与える騒音の影響が大きいことや、落下物や墜落などの影響を心配している陳情です。

B滑走路はこの滑走路というのは、2500mと短いので、大型機が安全に離陸できるだけの滑走距離を満たしていません。

ところが、「2022年秋号の羽田空港のこれから」で、騒音軽減を理由にして、離陸開始地点を100m手前にするという説明をしています。

黄色で囲んだように、これで、高度を確保できて騒音が小さくなるという説明です。

チラシ(羽田空港のこれから秋号)は、大田区内全域だけでなく新飛行ルート全域に配布されていて、この変更が大きな影響を及ぼす変更であることがわかります。


100m離陸ポイントを手前にすることは、騒音軽減というより、短い滑走路の滑走距離を100m確保したことになり、大型機の滑走を可能にするためでないかという陳情者の心配はその通りだと思います。

 

しかも、100m手前の離陸は、騒音軽減より「早期の旋回」が可能になる方が心配です。

大田区と国との飛行ルートの最新の覚書からは「神奈川都心北上ルートは設定しない」という文言が削除されています。


西向き離陸で早期に旋回が可能になると、将来北向き離陸も可能になるかもしれません。

そこで思い出すのは、最初の国交省の提案が、B滑走路西向き離陸の飛行経路が急旋回して川崎から大田区に北上していたことです。

当時の新飛行ルート案として紫の点線ルートで3000ft(900)という飛行高度も書かれています。

今は、8000ft(2400m)のルートですから、かなり低い案で、すぐに引き下げられましたが、これが復活するのではないかと心配です。





そう思うと、今回、100m手前を離陸する提案をしてきたのも、当初からのシナリオ通りだったのかもしれません。

私は、国交省の案の段階で、神奈川都心北上ルートを設定しないとした文言を外してきたことを問題視して、大田区に指摘しています。

ところが、大田区は、それを無視し、神奈川都心北上ルートの文言を外すことを許してしまいました。

かえすがえすも残念です。

8月16日の羽空特別委員会に報告された「固定化させない検討」の資料の中には、管制による目視の管制とGPSを使った機械管制の検討も始まっています。検討は着陸ですが、

上記資料左の、GPSによる機械管制は、黄色で囲った「曲線の飛行経路」という言葉は、旋回のカーブが変わることを指摘していますし、

「対応機材拡大」と機材が増えることも書かれています。

 

旋回半径が小さくなり、使用できなかった大型機を機械管制により使用できる、とも受け取れる記載です。

今回、滑走路100m手前を飛ぶようになってしまいましたから、

大田区上空への内陸飛行も固定化させない検討で機械管制が可能になると、

覚書が変わっていて、「神奈川都心北上ルートを飛べるようになっていますから、

将来、

急旋回して、川崎市の市街地(神奈川)から大田区を抜け都心北上するルートが可能になるかもしれません。


いずれにしても、B滑走路の西向き離陸は、いまも危険で騒音も大きく今回のB滑走路手前の離陸は、様々な懸念もあり、中止撤回すべきで陳情に賛成しました。

ちなみにこのルートはオスプレイの飛行演習ルートと同じです。

きな臭い状況ですが、将来、このルートが軍用機のルートとして使われることが無いよう願います。

 

重なる「羽田新飛行ルート」と「オスプレイの飛行訓練ルート」 - 大田区議会議員 奈須りえ  フェアな民主主義を大田区から! (goo.ne.jp)



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