いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

百に一足りない内閣。 `haku-ju' cabinet

2020-09-17 19:45:32 | 日記
 (1)菅首相が99代首相に選ばれた。百に一足りないのは年令では喜ばしいことではあるが、コロナ社会での政治の進む道は苦しく、険しいものだ。そこにあえて手をあげた勇気は評価できる。

 安倍首相、政権のコロナ対策が右往左往して定まらない時に当時の菅官房長官はちょっと距離を置いていたことがあり、官僚からはすでに菅政権になっている(報道)との比喩的な発言も聞かれたが、その時から自信を感じて、深めていたのかもしれない今回の突然ともいえる総裁選立候補、菅首相の実現だった。

 (2)自民党には総裁有力候補といわれた当時の岸田政調会長は発信力が弱く、国民的支持、人気も低く、選挙に弱いことが懸念であり、石破元幹事長は国民的支持、人気、党員の支持も高い(当時)が党内(議員)基盤が弱く自民本流政治には遠く、つまり有力候補者不在の中で前述のように自信を深めたとみられる当時菅官房長官が急浮上したことが考えられる。

 (3)特に任期が安倍総裁、首相の残り1年ということもあり、安倍首相を7年有余支えてきた菅官房長官が引き継ぐ正当性も考えられた。自民党としても任期残り1年で波風を立てたくないという防衛本能が働いた結果の5派閥相乗りによる菅総裁、首相の実現だ。

 菅首相はアベノミクスを継承し、行政の縦割り、既得権益、あしき前例主義を打ち破って規制改革を全力で進める(報道)と継承と組織改革を打ち出しているが、つまりは寄せ集めの準備不足で自らの政治理念、基本政策が固まっていないこれまで同様の数(議員)の力頼りの強行政治による突破に期待するしかないのが実情だ。

 (4)国民のために働く内閣とも言っているので、民主主義、資本主義が後退して全体主義、保護主義、極右勢力が台頭する世界的政治、経済状況の中でどう協調性、主導性を発揮して国益を確保して国民のために働くのか、百に一足りない菅政権の試金石だ。

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